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2014年07月16日

第5期 新概念勉強会 合同成果発表会レポート2

第五期「新概念勉強会 合同成果発表会」
~様々な取り組みから、追求力の源泉を探る~

前回に引き続き、発表会レポートを送ります。
(前半のレポートはこちら

IMG_7791

3)新概念勉強会Bコース はやき風 岩崎社長
「共認、共生の集合体を実現する」

はやき風の岩崎さんは、栃木県さくら市で企業経営と地域活性の両輪で活躍されています。当ブログでも以前取り上げさせて頂いた、
Wall Art Festival in SAKURA 2013!の立役者でもあります。

IMG_7790地元さくら市で、住宅に関わる事業を展開。
人と自然の共生・共豊を理念に掲げ、今から5年前に起ち上げた会社です。 まずは企業に至るまでの背景から語ってくださいました。

まず、親として、男として、自分は何をすべきか?の追求が、根本にある。
そして、自分の生まれ育ってきた地域を振り返ってみると、昔に比べて良くなっている部分よりも、明らかに衰退が目立つ。自然も、人も。
このままでは、地域そのものがダメに成ってしまうのではないか?という危機感から、この地域を守っていきたい、という事を考えている。

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実は前職も、住宅のシロアリ防除の会社に就職。その会社で、36歳の頃に社長まで登り詰めました。仕事は誰にも負けないくらい本気で取り組みつつ、一方で会社に対する不全も色々と蓄積されていた。その時取った手段が、自らが社長となり会社を変えて行く!という志だったのです。

幼少期には昆虫が大好きだったのに、なんで今は虫を大量に殺しているんだろう?という違和感。また、同じ職場で働く者が、全く主体性が無いままにぶら下がっている事にも、大きな違和感。その違和感に正面から向き合い、なんとかしようと走り続け、実際に社長となった。が、社長になって一年で会社を辞めてしまいました。社長になっても違和感が払拭される事は無かったのです。

このような背景から、会社を辞めて原点からのリスタートを切ったのが、「はやき風」の始まりとなりました。
原点に立ち返った時の心境は、自分の弱さを知る、という事。一人では生きていけない、という現実を知った。
一方で、地域の衰退、そして高齢化社会に既に突入している現実。2050年人口半減と言われている中で、自分には何が出来るのか?

2011年東北大震災で感じた、自然に対する畏怖の念。
これまで、自然は優しいものだと思っていなかったが、現実はそんなに甘いモノではないと実感した。
共生の概念とは何か?を改めて考え始める契機となった。

昨年は、地元有志の集まりで起ち上げた桜縁会を通じて、地域活性イベントとして「Wall Art Festival」を実施。実はこの時、地元高齢者の方々の活躍にとても助けられた。桜縁会は主に経営者が集って起ち上げた会であり、イベント準備は夜の時間帯にしか集まれない。そんな状況でもイベントを実現できたのは、高齢者の方々が自主的に役割を見つけ、期待を掴みながら的確に準備を進めてくれた経緯がある。この時に、改めてさくら市の住民が持つポテンシャルにも気付けたし、共同体としての基盤がある事に大きな可能性を感じた。

人の弱さ、自然の逞しさ、自分達でやらなければならない事。多くの事を未だに追求している。きっと、誰にも負けないくらい、さくら市を魅力的な町にしたい!と考えている。

そのためにも、外圧や共生・共認という概念を周りの人々と共有しながら、人材の主体性を育んで行きたい。 2050年になってもさくら市がしっかりと残り続けているように、企業・地域活動に取り組んで行く。

はやき風・桜縁会で「共生・共認の集合体」を作り出し、
さくら市に共同体の風を起こす!

市民がお互いの期待に応え合う事を活力源として進化していける町作りに尽力したい。
1年後、3年後までの実現目標も、かなり具体的に提示。実現の意思を強く感じ取れる発表でした。

決してしゃべり上手では無い岩崎さんですが、無骨な中にも絶対に負けない闘志を感じさせる男です。

【会場からの質疑応答】IMG_7819
Q:はやき風、という社名の由来を教えて下さい。
会社を辞めた時に、山に籠もった事がある。その時に、一日で8回くらい風に纏わる様々な働きかけを看取した。風という漢字は、虫の声と書く。そして、「疾風に勁草を知る」という言葉。乱世の時代にこそ、強い信念を持つ会社が生き残る、という思いを込めて創った社名。

Q:認識力の必要性を感じたキッカケがあれば教えて下さい。
WALL ARTの時なども、周りとの気持ちの食い違い等も結構あり、反省点も多かった。思いだけでは上手くいかない、という事を強く感じた。

Q:さくら市に感じている魅力、特徴は何ですか?
さほど目立つものは無いが、古くは城下町としての歴史を持ち、考え方が中々変わっていかない部分が、良くも悪くもある。ただ、やはり人の魅力、共認の基盤が強く残っている部分にこそ、一番の魅力があると感じている。

Q:桜縁会を起ち上げた経緯を教えて下さい。
さくら市が市町村合併した後に、元の地域との間で統合しきれていない面が結構目立っていた為、まずは両町からの有志3名づつが集ってどうにかしよう、と動き出した事がキッカケ。

と、ここで時間切れとなりました。本当に周りの事ばかりを考えているのが、岩崎さんに感じる魅力。その純水で真っ直ぐな気持ちが、多くの仲間を惹きつけ、また期待をさせるのだろうと思います。さくら市の将来は、地方としての本源性を活かして必ず活性化して行くだろう、と感じました。岩崎さん、ありがとうございました!

4)新概念勉強会Bコース
大越「自分らしい、いい女になる。」
宮田「人材育成 現代における闘うとは何か?」

大越、宮田とも、共に学んだ岩崎さん、深澤さんの志や心のあり様に触れながら、自分が今後やるべき事を追求し、発表。

○大越発表
IMG_7810 中学~大学まで、体育会系女子としてバレーボールに専念。その頃から、女らしい自分なんて想像できず、考え方もどうせできないし…とネガティブだったが、実現論で雌雄分化を学び、改めて自分は女だ、という現実を直視。今までの思い込みが剥がれていくと共に、いけてない自分に気づき、女としてどう組織の役に立てるかを考えるきっかけにもなった。

共に学んだ深澤さんからは、否定視ではなく、自分が感じる可能性に素直に向かっていくことの大切さを学んだ。感じた可能性はどんどん発信し、みんなで追求していける環境をつくることで、集団として勝っていくこと。そのための「いい女」としての役割をしっかりと意識し、今後も追求して行きたい。

○宮田発表
IMG_7826 るいネットの方に、自身の発表内容をまとめて投稿してくれました。
第5回新概念勉強会Bコース成果発表会~自身も含めた中堅への期待と決意!
以下、投稿から一部引用します。

新概念勉強会で実現論を学ぶ中で大きく以下の3つの気づき、問題意識を持ちました。
①内圧から外圧を捉える重要性
②真の同化とは何か?
③期待に応えるだけ、期待を掛けるだけでは不十分。⇒どうする?

これらの気付きから、今後実践する事として、以下の課題を掲げてくれました。
◆自身が廻りに期待する事、されている事
人材育成は若手の成長だけではなく、上司にももっと成長してもらいたい。その為に障害になっている部分があるならドンドン担っていきたい!

◆自身も含めて中堅に対する期待と決意
・技術課題に逃げ込まず、統合課題と向き合う!
・既知の技術課題は道筋を示して若手に委ねて、未知の統合課題へ!
・違和感を感じたら即発信・共有!その切り口が組織の前進力を産み出す!

中堅として、より上位の課題に率先して取り組む事によって、組織力全体を押し上げていく。そんなこころ強い決意表明でした。

そして、全員の発表を聞いた上で、さらに追求すべきポイントに絞って、最後に追求討議を実施。

5)追求討議「未知への収束⇒可能性収束」

今日の様々な発表内容を基点とし、自分自身、あるいは自社においても実現すべく、可能性収束して行く為の視点を塗り重ねていく議論となりました。ここでは、ポイントとなる発言内容をまとめてご紹介します。

・追求の起点として、まず「外向き」の意識を持つ事が大事。外にベクトルを向けた時に、まず「何も解っていない」事に気付く。そこで追求に向うことが、まず最初。次の段階として、周りの意識や言葉に学びながらの追求に入る為に、今回の発表でも出てきた「自分の中身を空にする」という事も重要。

・ただ目標を持つ、というだけではあまり意味が無い。ただ思うだけで何も実現しない、というのは良くあること(傍観者)。いつやるべきなのか?も合わせて追求して行く。先の事に対する根拠は曖昧ではあるが、潜在思念に耳を傾けながら、更に実現する為の圧力を加圧する為にも、パッと思い浮かんだものが5年だとしたら、あえて3年以内にやる!と決めて取り掛かる事によって、更にやる気を高めていける。

・仕事の上で、チーム全体を統合する為には常にスケジュールがみんなにとっての羅針盤となる。統合課題を担う上で一番力を入れている部分でもあり、客先・内部含めてみんなの期待を掴めていれば、絶対に破たんしない(させない)自信が形成されていく。

・「未知収束」という言葉を聞いて、ハッとした事がある。今までは、成長とは解らない事が減っていくものだと思っていたが、実は未知の領域が増えていく事こそが、本当の意味で成長に繋がるという事なんだと気付いた。追求に終わりはない。

・保身的な思考になり「枠組み」を固めていくと、思考はドンドン停止して行く。外に意識を向け、他人や他社、もっと言えば社会に対するアンテナを貼り続けていけば、常に「未知の領域」に気付く。外に向うことで、他社との連携が可能性を拓く突破口ともなるし、開いた先にはまた「未知の領域」が拡がっていく。この連続性を、主体的に作り出していけるかどうかの勝負。

・日々の業務に引き付けて考えてみても、どこかで辻褄を合わせながら、部分的に割りきって整合させている実情を、まずはしっかりと自覚しておく事が必要。自覚が無ければ、どこまでも堕落して行く。

・日々直面する出来事に対して、常に未知を捉えられるかどうかは、いかに外に意識を向けられるかによって決まる。頭の中には、常にテーマを置きながら、今日は何を発見できるか?を楽しみに過ごしてみる。発見しちゃったから、これやってみよう!の繰り返し。

・企業と地域、家庭などすべて個別に別けて考えていた時は、課題に追われている感覚ばかり感じていたが、その枠を取り払って一体として捉え直し、その中で自分は何をすべきか?と考えるようになってからは、迷いが無くなった。

実は、この世界において人類は外圧に対する「不適応態」に過ぎない、というのが最先端の認識。
不適応であるからこそ、観念機能を獲得し、社会や自然に対して“部分的に整合させながら”生きているに過ぎない。未だ不整合な存在だからこそ、組織や社会について当事者となれば、未知収束⇒可能性収束の道筋を常に探索して行く事が出来る。人類も、まだまだ進化の途上に在る。

自分をゼロにして(解ったつもりにならず)世界を見ていけば、その中に内圧=が生じてくる。

今後も未知の世界を追求し、追求圧力を高め合う関係から、新しい社会を形成して行こう!
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追求充足から、更に主体性を発揮してそれぞれが新しい社会の形成に向かっていく。まさに『追求の時代』に突入し、追求共認の機運が芽生える発表会となりました。

参加者の皆様、ありがとうございました!

 

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