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2014年09月30日

女が動く時代3~育児・教育を取り巻く女達のネットワーク~

今、子育て世帯を支援する、女性達のネットワークが拡がっています。参加者に共通していることは「仕事」「子育て」どちらも諦めないということ。そして共に支えあいながら「女性」として社会で活躍する姿です。育児・教育を共通課題としたネットワーク。そのつながりを通じて、彼女たちが創る新たな可能性を紹介したいと思います。

女が動く時代1~女たちが動き出した!~
女が動く時代2~自給期待に応えて活躍する女性達~

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ペアレンティングホーム
ペアレンティングホームは子育てと仕事を楽しく両立することを目的とした日本初シングルマザーシェアハウスです。「働くこと」「子育て」両方ともに全力投球をしなくてはいけない人たちに、新しい住まいの選択肢をつくることで、子育ても仕事も両立してほしい。そんな思いからペアレンティングホームが生まれました。

特徴は大きく3つ。
①『子どもがきょうだいのように育つ』
②『子育ての仲間ができる』(お互いの経験を共有できる仲間がいる)
③『チャイルドケア』を共有できること

共通の子育て課題を、共に住み、想いを共有し、みんなで子育てをすることで、突破しようと試みているシェアハウス。興味深いのは、家族という枠を超え共に生活することで、子供同士が面倒を見合うなど、人間力が育まれるという効果が確認されていることです。 「子育て支援」という域を超え、新たな子育ての可能性を提示している意味でも注目される取り組みといえます。

親子

子供たち

子育てシェアネットワークAsMama
女性達が本当に求めているのは、社会とのつながり。家で一人で子育てをしていることで感じる、社会から取り残されている感。だから誰かと繋がっていたくて、子育て支援の場に参加するけど、そこでつながれるのは、社会から切り離されたもの同士が集まって、社会から切り離された場が広がっていくだけ。

AsMamaでは、子供がいても、誰かを支える側になることが出来ます。働いている人たちを支えることで、間接的にその人が働いている会社を支えてくれていることにもなります。有償であることで、社会に役立っていることの対価を得ていることにもなります。

そしてそこには、地域の力は欠かせません。子育ては、物理的にも、すぐ近く(せいぜい自転車で10分圏内)の人たち同士でないと、助け合いは難しいものです。いくら親しい人でも、30分も1時間も離れいている人たちで助け合いをするというのは不可能です。

そういう人たちや、同じように、社会の役にたちたいと思いながらも、場がなく、自宅にいる高齢者達も参加できれば、AsMamaを通して、地域で子育て課題を担っていくことが出来ます。その子育てシェアに支えられている人たちが勤めている地域の企業が、AsMamaに協賛していけば、地域共同体と企業を繋ぐ、新たなネットワークを作り出していくことも可能です。

子育てという限られた枠内でみるのではなく、地域共同体をどう作り出し、企業ネットワークとどう繋げていって、新しい社会を作っていくか。そういう視点でみると、AsMamaの活動は、新しい社会の可能性の土台になりうるのではないかと思います。

 

そして地域社会へ
考えてみると、今までの子育ては「家庭」という閉じた枠組みの課題とも言えます。しかし歴史を紐解くと、いち家庭で子育てをする価値観はここ100年程度のこと。人類社会の長い歴史の中では、みんなで子育てが当たり前。生産(仕事)と生殖(子育て)は一体の課題でした。そして次世代へとつなぐ上でも、地域社会とは切り離せない課題です。

子育てネットワークは、助け合いを超えて、女性たちの「社会とのつながりづくり」を促進しています。さらには、そこで育つ子供たちの人間力形成にも役立っています。みんなで子育ては意識の大きな変化。可能性に気づいた女性たちから順に、新しい社会形成の取り組みが始まっています。

 

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