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2021年02月23日

ネットから社会へ 新しいコミュニティの動き

先日、お笑いコンビのキングコング西野亮廣さんが、あるTV番組でこう話していました。
「これからの事業はレストラン型からバーベキュー型になる。」
どういうことなのか?

①レストラン型:レストランでは客が高い金を出して、専門家であるシェフが美味しい料理を出して、それを食べる。資金を出す客と、注文に専門家が完全に区分される。

②バーベキュー型:皆で金を出し合って、皆で料理し食べる。多少焦げても不味くても、料理のうち。資金を出す人と、料理する人の区分はない。いわゆる参加型事業。

本格的な事業になれば、全て素人では品質保証ができないので、専門家が組立て品質を確保しながら、如何に素人が参加できる余白を作り出すかが、これからの事業の成功のポイントになるというのです。

それを実現する事業手法として注目されているのが、クラウドファンディング です。

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クラウドファンディングとは「群衆(crowd)」から「資金調達(funding)」するという手法ですが、投資型や寄付型等があり、その中で事業参加には購入型が適しています。 購入型とは、出資者のリターンとして、市場に出回っていないモノやサービスなどを設定するもので、ここに事業参加の権利を設定するのです。

西野さんは「えんとつ町のプペル」の絵本及び映画製作にクラウドファンディングを行い、絵本も映画もヒットしています。そこで感じたのは、出資者は資金を出すだけではなく、その事業に参加したいという欠乏が高まっている、とのこと。

例えば、購入型 ア)1万円コース(事業パンフレットがもらえる)イ)5万円コース(さらに事業パンフレットに名前が記載される)ウ)10万円コース(さらに事業の一端を担える)があると、真っ先にが売り切れるそう。

昔は消費のためにお金を払っていました。しかし今、人は充足のためにお金を払うのです。
そしてその充足は、皆で一緒に事業に取り組むことの一体感課題追求から生まれる。それが参加型事業への志向性を高めています。

しかしこれは参加型の事業なら、何でも人や資金が集まるかと言えば、そうではありません。
どうして西野さんは成功しているのでしょうか?

実は西野さんは「エンターテイメント界で世界を取る」具体的には「ウォルト・ディズニーを超える」を公言しています。
絵本や映画、遊園地で、世界中の子供から大人までを楽しませているディズニーに対して、西野さんは一体どうやって勝つつもりなのでしょうか?

この壮大な目標に対する勝ち筋は、先ほど紹介した事業手法としてのバーベキュー型を展開すること。極端にいえば、全人口の70億人が事業に参画してもらえば、作ったものを皆が購入・使用するので、著作権でガチガチに守られているディズニーより広く早く生活に浸透し、そのうちディズニーを超えられる、という。

そのためには勝っていく体制(≒参加者・支援者)が不可欠。不特定多数であるそれらの人々を束ねるには、まず「信用度」を土台に、その上で皆が共感する「志」と同化しやすい「物語」が必要なのです。(*西野さんの信用度については、TV出演を厳選し、嘘をつかなくても良い環境にいることで高めているのですが、人気芸人という特殊性から参考にしにくく詳細は割愛します)

実際「エンタメ界の王者であるディズニーを超える、って面白そう」と共感を呼ぶ志です。
次に人を惹きつける物語を作るためには、常に高い目標に向けて挑戦し、その成功も失敗も可視化し認め、さらにそれを糧にして挑戦し続けることが重要だそうです。

例えば「ONE PIECE」では主人公のルフィーは「海賊王に俺はなる」と公言。でもたまに負けて逃げ出すこともある。じゃあ逃げたときにお客さんが減ったか?と言えばそうではない。「ここからルフィーはどうやって巻返すの?」という物語の展開に皆の興味関心が集まり盛り上がる。それぞれの戦いが海賊王になるステップとして視聴者はつないで見ているのです。(西野亮廣さんの言葉を要約)

「えんとつ町のプペル」事業も映画ヒットがゴールではなく、まさにディズニーを超えるための一歩なのです。

この目標を掲げる西野さんを支援・さらに事業参画したい人たちは、オンラインサロンというネット上の会員制コミュニティに参加。その人数は実に7万人に増えています(2020年10月24日時点)。サロンでは西野さんが係わる事業の会合や勉強会、サロンメンバーの分科会が行われています。そこには建築士、照明や音響、映像製作のプロもいて、実際に事業となれば彼らに仕事として報酬を支払って発注しています。ただの外注とは違い「意思疎通しているコミュニティの人たち」に外注するので、意見の擦り合わせが楽だそうです。このコミュニティは、前回紹介したピカソのコミュニティを現代に翻訳したものと捉えています。

今やネットによって地縁でも血縁でも企業でもない新しいコミュニティが形成され、「信用」「志」「物語」をテコに、既存金融システムに囚われない手法で資金調達し、現実社会を動かす事業を展開するまでになっているのです。

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