2022年03月23日
【実現塾】1/22「人類の祖先は?」~人類の祖先はゴリラ?チンパンジー?オランウータン?~
【実現塾】1/22「人類の祖先は?」~オランウータン、ゴリラ、チンパンジーの外圧適応~
【実現塾】1/22「人類の祖先は?」~オランウータンはどのようにして飢餓を乗り越えているか~
では、人類の祖先候補である、オランウータン、ゴリラ、チンパンジーがどのように外圧適応をしたのか、中でも食料状況が厳しいオランウータンは子育て期間中、どのようにして飢餓を乗り越えたのかについての追求を報告しました。
今回は、いよいよ【人類の祖先は?】についての追求です。
◇人類の祖先は、チンパンジーか、ゴリラか、オランウータンか?
まず、みんなで共有したのは
人類の祖先は「足の指が先祖返りして木から落ちたサル」
であろう、という事。
類人猿が草原に進出する為に樹から”降りた”という説が根強いですが、
「より良い縄張りを」という欠乏の強い類人猿が、外敵もいて餌も少ない地上に”あえて”進出する理由は見当たりません。
また、人類が「観念機能」を獲得した=進化した、ということは、地上の降りたのではなく、安全な樹上に行けなくなり、逆境に追い込まれてしまった。
と考える方が自然です。
①始原人類の身体の大きさは?
さて、そのような状況で類人猿から人類に進化していくわけですが、まず、樹から落ちたサルは、餌が無い状態=飢餓状態に適応するため、身体を小さくしていく必要があったと思われます。
猿人の化石で知られるラエトリ遺跡から猿人の大きさは、チンパンジーと同等と言われていますので、
【大きさ】という視点では、オランウータン、ゴリラが有力候補となります。
②人類の祖先はナックルウォークをしていたのか?
次の照準は【ナックルウォーク】です。
ゴリラとチンパンジーは地上生活が長く、現在もナックルウォークで移動をしています。
一方、オランウータンは地上でもナックルウォークをしていません。
では、人類祖先はどうだったのでしょうか?
胎児の発生過程は進化過程を再現している、というのは有名ですが、
研究の結果、人類の祖先は「ナックルウォークをしていなかった」事が分かっています。
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2018-02-01-1
③人類との類似点はどれくらいある?
続いては、人類との類似点の数ですが、オランウータンが28カ所(歯の形、白目がある、血液型など)、ゴリラが7カ所、チンパンジーが2カ所。チンパンジーは意外と類似点が少ないですね。
④樹上機能を失った事で最も外圧が高くなる=進化可能性が高いのは?
ゴリラ、チンパンジーは地上に降りて来ますが、地上にトラが君臨する地域に生息するオランウータンは樹上中心の生活。
そのため樹上機能を失った時、一番生存外圧が高くなるのはオランウータンだと思われます。
進化は弱者から生まれる、というのが生物の歴史。つまり、最も進化する可能性が高い種はオランウータンという事になります(もちろん絶滅可能性も最も高い)。さらにオランウータンは「飢えの経験」があるため、飢えに対する耐性が最も強い類人猿とも言えます。
以上
・大きさ
・ナックルウォークの有無
・人類との類似点の数
・外圧適応態としての可能性
の観点で比較した結果、
人類の祖先は「オランウータン」ではないか。
というのが実現塾での結論となりました。
写真を見てもらうと分かりますが、おじいちゃんみたいな顔してますよね。感覚的にも納得。
ただし、一般的にはチンパンジー説が有力です。
次回は、「なぜチンパンジー説が有力なのか」についての追求を報告します。
- posted by ko-yugo at : 22:27 | コメント (0件) | トラックバック (0)
コメントする