2022年06月02日
【実現塾】3/26~ 人類の起源① 人類って何? ~「道具の使用から知能発達」は因果関係が逆~
前回の記事では、人類の起源を教科書の定説から追っていき、なぜ二足歩行したのかを追求していきました。
今回は、前回からさらに人類がなぜ二足歩行するようになったのかを深堀していきます。
◇手が自由になり道具を使ったから知能が発達したという説は成立するか?
道具を使用するのは人類だけではない
例)チンパンジーは木の枝を使ってアリの巣をほじる、ラッコは石で貝のからを割るetc…
また、サルでも上半身を起こして、身振り手振りを行なっているため、直立二足歩行でなくても手は自在に使える。
→人類の特徴は、道具を使うだけでなく、「加工」して使うこと
ただ、道具を加工するようになったのは、原人(200万年前)ぐらいから
★現代人を考えると、道具の発展・使用頻度の増加によってむしろ知能は退化している
⇒「道具を使うようになって知能進化した」のではなく「知能進化により道具が使えるようになった」
◇なぜ、知能進化の理由が「道具」なのか
人類の特徴といえば、言語を話すこと。なぜ「道具」を使うことが特徴となっているのか
19世紀の産業革命頃から「道具によって知能が進化した」言われ始めている
この根底には、近代思想家による「生産力信仰」が拡散され、大量生産・大量消費の産業革命を正当化されていった背景がある。その思想が人類学の基礎となり、「人類の進化は生産力に規定されている」と語られている。
⇒「生産力がすべて」という価値観になり、そのため「道具が使えること」が進化の尺度とされた。
道具の使用のために両手を開ける必要がある
⇒☆「道具の使用」で生産力が向上したとするためには、直立する必要があった
◇猿人は本当に人類なのか
教科書で言われている「直立している」「道具を使う」は類人猿の特徴でもあり、人類特有のものではない
骨格から見ても猿人はサルなのではないか。
→実際に猿人が生まれたといわれるアフリカではチンパンジーがみつかっていない
⇒猿人といわれている化石はチンパンジーなのではないか
◉そうであるならば、なぜ人類の化石としたいのか
DNA分析から、チンパンジー起源説が言われてきた
→裏付けのために、人類をアフリカ起源にする必要があった
◇猿人が人類ではないとすれば、人類って何?
人類の大きな特徴は樹上機能を失ったこと
→いつ足で木の枝を掴めなくなったのか、観念機能ができたのはいつなのか。
ここが最大の追求ポイント!
☆進化は“逆境”に追い込まれたときにこそ起こるもの!
<今回の実現塾の気づき>
起こっていること・世間で言われていることが本当なのか、それを「自分の目で」確かめることこそが大切であり、頭を使って探求していくべきこと!
- posted by yosigoe at : 22:50 | コメント (0件) | トラックバック (0)
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