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2011年11月04日

成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:⑦私の会社の社内ネット活性化事例♪~

こんにちは。今回は、類グループを支える社内ネット(イントラネット)の事例をご紹介します。
そもそも、社内ネットって何をするものなんでしょうか?皆さん知っていますか?
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類グループの社内ネットは、毎日300を超える提案や意見が発信され、部門や事業部を超えて経営状況や経営課題を共有し、改善案を提起することが可能な場となっています。
   
社員のそれぞれがどのような問題意識を持ち、どのような考えを持っているかが分かるだけでなく、その投稿を読んだ人が評価出来るシステム(ex.□発信が○、□内容も○、□不十分、□おかしい、□事象は×のどれかに票をいれられることが出来る)、社員各々の読了率が分かるのも特徴の一つです。
    
今では、日々社内ネットをチェックするのが日課になっており、皆が社内の状況を共有し合い、かつ皆が発信し合おうという雰囲気が形成されているため、社内ネット無くして類グループは運営出来ないといっても過言では無いでしょう。
    
しかし、類グループの社内ネットは初めから成功していた訳ではありません。
そこに至るまでに何段階かのステップがあったんです!!
    
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 ●そもそも社内ネットが作られた理由って?
類グループで社内ネットを作る“きっかけ”は、『指揮系統』(上の言うことに下が従う序列体制)の問題に気付いたからです。その問題を突破する可能性収束先として『社内ネット』に注目しました。その背景を端的に示した投稿を以下に引用します。


○『社内ネットこそ共認統合の場』より引用

私権時代であれば、指揮系統は十全に機能していた。それは、問題隠蔽行為が即序列、生存を脅かすものとしての私権圧力が強力に働いていたから。その典型が反逆であり、反逆は重罪として存在していた。しかし、私権の圧力が衰弱した現代は、序列統合から共認統合に集団統合様式が変った。そこに指揮系統だけが残るとどうなるか?
問題や課題が発掘されても、私権圧力の働かない指揮系統の中では悉く隠蔽されていく構造ができあがる。上長と部下の指揮系統では、上司が問題を握りつぶし、部下は指揮系統を意識するほどに問題を発信できなくなり自ら隠蔽する。とりわけ決定的問題が発見されるほどにその問題は共認圧力にさらされず、その指揮系統の中で隠蔽されていく。現在起きている不祥事が、とりわけ旧い指揮系統を残存させている官僚機構に顕著なのもそのためである。今や指揮系統は問題隠蔽の巣窟となり、不正の温床ともなっている。
共認原理の時代の統合様式は共認統合による他はなく、社内ネットこそ共認統合の場に相応しい。それは指揮系統を超えた皆の評価共認が働くからだ。皆の評価共認によって問題が固定化され、課題や方針に繋がっていく。そんな体制を構築した集団こそ、社会の評価共認を勝ち取っていく集団になるのは間違いない。

以上の点から、「開かれた場」=「ネット空間」に全てを開き出し、皆の評価を羅針盤にすれば、ズレのない強い組織となることが分かります。その結果、指揮系統を打破できるようになります。
しかし、それだけでは社内ネットの活性化にはつながりませんでした。活性化させるには、さらに3つの進化過程が必要だったのです。


●進化①:女たちによる充足発信の始まり
上記の方針を受けて、部署の状況投稿や日報報告、業務連絡、課題のすり合わせ投稿などが盛んに寄せられ、何であれ全てをネットへと言う空気ができ始めていましたが、淡々とした内容が多く、今ひとつ盛り上がりに欠ける状況でした。
ただ、そんな社内ネットに新しい変化が生じました。それは、女性社員による充足発信が始まったことです。
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類グループでは5、6年前から、毎週社内の女性社員たちが集まる場をもち、“感謝と謝罪のトレーニング”という取り組みを行っています。そこでは、メンバー間で日々の出来事を書いたり、他の人が書いた記事にコメントをつけられる一種の交換ノート(感トレノート)が回されています。
感トレノートに毎日書く習慣がつき始めると、今まで意識していなかった相手への感謝が深まったり、部署が違う人のステキな所も多く知れるようになりました。
そこで、「こんなにいっぱいの充足を感トレノートの中だけで留めておくのはもったいない!!もっと全社的に広めていきたい!!」という欠乏から、感トレノートの記事が社内ネットに次々と投稿されるようになったんです。具体的には、こんな投稿がなされています。

件名:営業部隊、かっこいいんです☆ 
最近の営業部隊のメンバーの仕事振りが、とてもとてもかっこいいのです☆
夜遅くに、毎日のように全員で打ち合わせ。その声かけは、誰か一人が主体的にというわけでなく、その時それを必要とした人が発起人として開催されています。その様子も活気があって、そばで感じさせてもらっているだけで、こちらも活力が沸いてきます。
営業に出かける直前は、みんなからの熱いまなざしもあり、「行ってきます!」「行ってらっしゃい!」の一言にも、気持ちがこもってます。一人で営業に行ったとしても、帰ってきたらすぐに、ほんとにすぐに、みんなに「こんなんだった!」といいも悪いも報告していて、みんなもその帰りを、本当に心待ちにしているんです。
自分たちが本気で追求したからこそ、その成果をみんな確かめたい。みんなで本気で追及したものを武器として持っていくから、その手ごたえを帰ってすぐにみんなと共有したい。
そんな想いに貫かれて動いてくださっているのを見ていて、周りのメンバーは部隊は違うけど、可能ならば何か、何でも、力になりたい!そんな想いにさせられています☆

このような充足投稿を見たら、皆の活力がアップするので、社員の社内ネットの読了率・評価が高まり<始めました。社内ネットの参加度がアップした結果、社内に充足が広まり、社内の雰囲気が以前に比べて、大きく変わっていきました。


 ●進化②:若手男性社員の躍進  
充足が広まったことで、多数に分かれている営業所の若手社員を中心に『もっとこうしたら上手くいく!』といった充足規範が社内ネットに投稿されるようになりました。
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「お客様に喜んでもらった!」といった充足発信が増えただけでなく、悩んでいる仲間に、「こうやって突破したよ」「一緒に頑張ろう」と寄り添った発信や、さらには「どうやったら成果が出せるか」といった他のメンバーに意見を求める発信など多種多様な発信も社内ネットになされるようになったのです。
例えばコレ!!

件名:【今日の気付き】有能と無能の違いとは
「無能の自覚」など、「無能」という言葉に触れる機会が多い今日この頃です。
なんとなく理解はできるのですが、「そうは言っても無能は言いすぎでは・・・」という感覚も少なからずありました。誰だって何かを遂行する能力はありますし、エリートなんかむしろ事務処理能力や世渡り能力に長けてます。ただ、これは「できる、できない」の基準で有能と無能を区別していたから起こる勘違いでした。
今日社長が仰っていた無能と有能の違いとは、
 『自分のことしか考えていないのが無能
みんなのことを考えて追求するのが有能』
 

確かに!!!
社会すなわち「みんな」の目線から見れば、例え何かを遂行する能力が高くても、それがみんなにとって役に立つものでなければ無能。むしろ、自我ばかり満たそうとするから周りにとっては有害。
改めて、みんなが有能だと認める存在がどういうものかよく分かりました。

若手社員中心に、 「自身の失敗⇒こうしたら上手くいく!!」といった充足規範の発信が増えたことで、失敗体験も成功体験も気軽に発信出来る場となり、投稿数も次第に増加していきました。また、ミスを隠そうとする隠蔽体質も薄れ、あちこちで成果が上がるようになり、社内ネットの注目度もさらに高まったのです!!


●進化③:脱業務連絡!
今年の類グループの社内ネットで一番の変化はなんといっても、“脱業務連絡”です!!今年入社した新人のNちゃん(♀)は、毎日定例報告を社内ネットに発信する役割を担っていました。その定例報告とは、今までも社内ネットに発信されていたんですが、Nちゃんの発信には誰もがビックリ!!
Nちゃんの定例報告には、業務内容の前後にNちゃん自身の日々思ったこと(仕事だけではなく家での出来事)も従然なるままに、自由に楽しく発信してしまうのです。例えばこれ!!

Nちゃんの投稿より☆
暑かったり涼しかったり体調を崩しそうな気候ですね><皆さん体調管理には気をつけましょう♪今日は、暑かったけど、チーズかつ弁当食べました~☆食欲が暑さに勝ちました!
それでは、今日の報告です。(以下略)

彼女の事例が顕著ですが、「こんなこと言っていいのかな?」という毎日の嬉しかったことを一切のてらいなく、どんどん発信してくれるNちゃん。その投稿に、社内の皆の活力が上がったことは言うまでもありません。
その結果、今まであまり読まれることが無かった定例報告も、読了・評価されるようになり、以前にも増して、社内ネットがより活性化していきました。


●まとめ

そもそも社内ネットの作られた目的は、全てを表に出して、社員それぞれの隠蔽体質を防ぐことだと冒頭で述べました。しかし、従来までの業務報告だけでは、社内ネットは活性化せず、本来の目的も達成することが出来ませんでした。
  
それが、類グループでは、進化①、②、③のような日々の嬉しかったことや、こうしたら上手く行く!!といった充足投稿が社内ネットに発信され、社内全体に充足の空気は広まったことで、社員皆がより共認充足を求めて、社内ネットに参加するようになりました。

  
つまり、参加度が高まり、社内ネットが活性化した結果、社員の隠蔽体質を防ぐといった本来の目的が果たされただけでなく、各部門の状況把握や、部門を超えた改善案が提起されるようにまでなったのです。 
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ここで結論!!
充足発信の無い社内ネットでは上手くいかない!!
  
類グループでは、日々の充足投稿があるからこそ、社内ネットが皆の高い成果を生み出す起爆剤になっているのです!!こうした社内ネットの活用法、ぜひ皆さんの会社でも試してみてはいかがでしょうか?

◆これまでのバックナンバー◆
★シリーズ1:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:①プロローグ~
★シリーズ2:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:②庶務は雑用ではない、担当者はリーダー!前編~
★シリーズ2:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:②庶務は雑用ではない、担当者はリーダー!後編
★シリーズ3:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:③表層的だった若手社員が、皆の期待を掴めるまで成長できた鍵は?
★シリーズ4:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:④社員を主体的に変える人材育成
★シリーズ5:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:⑤トラブル解決の秘訣は「充足第一」
★シリーズ6:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:⑥『ありがとうは魔法の言葉』

 

コメント

労働三法に関して困っている人が多いようですね。

  • ハーバードナンパスクール佐藤エイチ
  • 2012年7月13日 16:51

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