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2016年01月01日

私有経済から共有経済への可能性④ ~共認力が経済・社会を牽引していく

★★★ 2016年 明けましておめでとうございます ★★★

写真はこちら(http://blogs.yahoo.co.jp/akiohta2004/33498486.html)からお借りしました。

写真はこちら(http://blogs.yahoo.co.jp/akiohta2004/33498486.html)からお借りしました。

今年も「これからは共同体の時代」ブログを宜しく、可愛がってください。
さて、今回も共有経済について扱っていきます。前回までの記事は以下のとおりです。
①ネットを使った新しい展開
②集団間の潰し合いではなく共生化へ
③モノの流通ではなく人の交流を基盤に

今回は、プレジデントオンライの記事「共有型経済―なぜくまモンは人気になったのか」を一部引用して、追求していきます。
今や子供からお年寄りまで、さらに
日本に止まらず海外進出も果たしている、熊本県PRマスコットキャラクターの「くまモン」。
ここまで人気が拡大した要因の一つは、その何ともとぼけた表情。元々、「くまもとサプライズ運動」の一環で生まれたキャラクターなので、驚いたようなあの表情になっているらしい。
もう一つ重要なのが、商標の使用料を無料化し、様々な商品が「コラボ」することできたこと。その意味で“共有型”キャラクター”と呼ばれています。

これまで共有経済市場として紹介してきました「森」や「車」、「お金」などと同様に、くまモンのような「キャラクター」を共有することで、形成されてる市場もあるのです。
このことを「シェアからビジネスを生み出す新戦略」の著者であるレイチェル・ボッツマン氏は、

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「欲しいのは物ではなく、物がもたらしてくれる経験。これが『所有』に比べて『使用』が勝るというシフトを推し進めている」

と分析し、TED(*米国のNPO団体が主催する講演会)で語っています。日本でも webサイト製作会社インフォバーン小林弘人代表は、この共有経済について

「背景には、大量消費文化の限界および、それに対しての閉塞感がある。『新商品が売れなくなる』という反対意見を聞くが、もはや潤沢にあるモノを売るにも限界がある。売るべきは経験や価値だ。共有型経済から学び、新たなイノベーションを起こす必要がある。」

と語っています。

かつては、市場社会においては、その性能とは別に、希少価値がモノの価値を高めていました。これは、一般の人が持っていないものを自分が所有しているという優越感を満たすモノ。つまり人の持つ自我(自己賛美≒他者否定)欠乏を充足させるモノでした。
一方、共有経済は、モノの所有ではなく、使用経験の共有に重きが置かれています。お下がりとして同じ服を着た、同じ車を使った、同じバンドを応援している、同じキャラクターを集めているなど、お互いの体験や評価を共有することで、その人との距離が近づくことの充足感。つまり自我とは真逆の、お互いに認め合う共認充足が推し進める経済なのです。

ここで出した事例は直接的な経験ですが、間接的な“経験”をウリにした事例もあります。それが商品の“物語”を売る手法。
それは作り手の生みの苦しみや創造秘話などの物語。商品そのものの美味しさや安さなどの価値を生み出した偶然の物語。さらに売り手の既存ギルドを突破して新規開拓した熱い物語など。彼ら彼女らの経験等を追体験・追共認することで、商品やサービスの価値を高めていく構造にあります。これにより、身近な人だけでなく、時間も空間も超えた人との関係充足が得られるのです。

これだけ共有経済が注目され、実経済に大きく影響を与えているのは、まさに時代が共認時代を迎えたということ。お金や情報が経済を制覇するのではなく、人をどれだけ惹き付けるかという共認力が経済を、さらに社会を推進し統合していく時代に、既に突入しているのです。

 

 

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