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2020年04月16日

考える身体のつくり方(5)~これからは脳だけで考えるのではなく全身で考える時代

これまで4回に渡って考える身体のつくり方を追求してきました。
今回はこれまでのブログで『現代の課題』⇒『身体の仕組み』⇒『実験』と追求してきた成果から、
考える身体とは何かを考察していきます。

考える身体のつくり方(1)~脱文字脳⇒本能次元で考える力を身につける リンク

日本はここ30年の間に、追求力を失ってしまいました。日本人の思考劣化の原因は文字だけの勉強。大脳だけ使う思考では勝てません。追求力・創造力というと、どうも頭(脳)の話、と思いがちです。

創造力が求められる時代。文字による理解だけでは、新しいものは生み出せません。もっと、意識のさら深い無意識の次元で、頭より身体で、可能性を追い求めることが求められているのです。

その時に羅針盤になるのが、本能次元で物事を判断する力。すなわち身体感覚。

生物進化を振り返れば、生物は38億年のうち33億年は、脳のない時代でした。それでも、ちゃんと行動しています。大脳が生まれたのは、生物史のせいぜい10%程度です。

もともと脳のない時代、脳以外に考える・行動する機能があったのです!

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考える身体のつくり方(2)~皮膚には考える機能がある リンク

人の感覚といえば五感と思う人も多いですが、これは脳との関係が強いものに限定しています。現在の生理学では①特殊感覚②体性感覚③内臓感覚の3つに分類されていて、五感の内4つは特殊感覚に当たります。この五感はごく一部であり、特殊感覚でない感覚がたくさんあります。身体を統合しているのは実は皮膚であり体性感覚です。
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1)特殊感覚:視覚、聴覚、嗅覚、味覚、平衡感覚
2)体性感覚:触覚、圧覚、温覚、冷覚、痛覚、運動感覚、筋肉感覚
3)内臓感覚:臓器感覚、内臓感覚

この体性感覚の中心は“皮膚”であり身体全体に拡がっている感覚機能なのです。

皮膚は紫外線・赤外線・可視光線のすべてを感じることができることに加えて、「セロトニン」「ドーパミン」「アドレナリン」などの駆動物質を受け取る受容体があり、感情を持つこともできます。

初期の生物が脳を持っていなかったことからすれば皮膚の方が古く、皮膚から脳が生まれたと考えれば納得できます。脳と同じ(もしくはそれ以上の)機能を持つ“皮膚感覚”は、人類が“考える(思考する)”上で無視のできない重要な機能だといえます。

考える身体のつくり方(3)~「考える身体」は腸・血液から リンク

人間の身体は、外側は肌で内側は内臓とやや違うものの様に見えますが、大きく捉えれば内臓の表面も肌もどちらも皮膚なのです。そこで「内臓感覚」を統合しているといわれている腸に注目しました。

最も原始的な動物として腔腸動物(ヒドラ、イソ)がおり、実は腸は最初の臓器なのです。ヒドラの体には血液が流れており、このことから腸が血液を作っていたと言えます。

また、脳を駆動させる「駆動物質(情報伝達物質)」も腸で作られています。そのため腸の状態によって脳の活性度・反応が決まってきます。※腸自身の機能だけではなく腸内細菌の役割が大きいとも言われています。
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集中力が必要な作業中には脳血流量が増加していると言われています。脳を活性化させるには、脳全体に新鮮な血液を巡らせること。

屈伸や散歩など運動、話したり、笑ったりすると、脳内に血液を巡らせます。血流を高める身体を作る事が出来れば、脳が活性化するのです。

考える身体のつくり方(4)~人はいつ集中している?→実験してみた! リンク

これまでの追求で「皮膚の可能性」⇒「皮膚も腸も同じ」⇒「腸で血液と・駆動物質がつくられる」⇒「脳内に血流がめぐると、集中力が高まる」という仮説にたどり着きました。この仮説を検証するために、実際の仕事の中で人はいつ集中しているかを実験・分析しました。
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実験結果から変化に身をおくことで(姿勢や身体の動きも含めて)、脳内の血流上昇→脳の活性化に繋がると言えそうです!現状維持ではなく、常に『変化に身を置くこと』で追求=脳の活性化が生まれます。※変化とは:課題の新鮮さ・話すこと、動くこと、期限前など

『心拍が高まってから集中が生まれる』、『深い集中は5分間が限度』、『30分サイクルで集中⇔非集中のサイクルが生まれている』のようなポイントも見つかりました。

「考える身体」のつくり方 まとめ
生物史の約90%は、脳なしで行動しており、身体には考える力がある

★皮膚には考える力がある

脳や五感が優位と思われがちだが、身体を統合しているのは皮膚。
皮膚には「セロトニン」「ドーパミン」「アドレナリン」などの駆動物質を受け取る受容体があり、感情を持つことができる。皮膚には五感で感じることのできない光(電磁波)感覚器がある。

★「考える身体」は腸・血液から【皮膚と腸は元々同じ】

脳の活性度は、血液の量と速度に比例
⇒その重要な血液は腸で作られて全身に配られているため健康な腸を作ることが重要!!その他にも「行動」・「笑う」・「呼吸」をすることで血流が高まる!

★人はいつ追求しているか
刺激(変化)があるとき:課題の新鮮さ・話す、動く、期限前など
心拍(血流)が高まり集中が生まれる

脳で考えるよりも先に身体で感じることが生物である人類本来の追求の形であることがわかりました。
腸や皮膚の機能を高めたり、身体を適切に動かす(座り続けての働き方は×)ことで追求力が高まるとも言えます。

いかがでしょうか。これからは脳だけで考えるのではなく全身で考える時代
身体が本来持っている機能を改めて認識し、『考える身体』を取り戻していきましょう!!

 

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