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2021年11月09日

10/16【実現塾】哺乳類の知能進化(2)~①脳と皮膚の関係。進化したのは脳が先か、皮膚が先か。

前回の【実現塾】では、哺乳類の知能進化について扱いました。
哺乳類の知能進化~①なぜ哺乳類は大脳 (新皮質)を大きくできたのか。
哺乳類の知能進化~②皮膚感覚の発達が脳の発達・知能進化につながった
哺乳類の知能進化~③性闘争は知能進化に関係したのか
哺乳類の知能進化~④脳回路進化は、哺乳類の遊び行動から。

哺乳類の知能進化には皮膚と脳が〝共進化〟してきたことが明らかになりました。しかし皮膚のような膜構造は哺乳類以前、単細胞生物から存在していましたが、脳はまだありませんでした。

今回の【実現塾】では皮膚はともに進化してきましたが、ではそもそも脳はどんなもので、何をしているところなのか、どう進化してきたのかを扱っていきます。

◆皮膚→脳の順番でつくられたが、そもそも脳はどういうものか。

脳は、視覚や聴覚などの感覚器官からの情報が集約され、状況によって判断する器官
→専門特化した感覚器官でキャッチした膨大な情報を集約している。
→細かな情報はカットし、絞り込んで判断。

◆なぜ絞り込んで判断しているのか。
複数の感覚情報が一気に集約され、判断として返さなければならない
→判断は一瞬。重要な情報だけ集約されている⇒脳の情報は大雑把である。

◆皮膚と脳の進化の関係は?

進化の過程は皮膚が先か、脳が先か。
皮膚と脳が共進化してきたが、育児・授乳期間の長期化から皮膚感覚の発達がまず先行
→皮膚は判断機能を持つ。皮膚感覚の発達が脳との判断のやり取りを増大させ、脳神経を増大させた。

判断機能である皮膚と脳のやり取りは、情報→指令という一般神経と脳のやり取りよりもより緊密な回路を形成するため、知能進化を加速させる。

また、前回も取り上げたように、皮膚感覚は快感回路を発達させており、【しっくりくる】【しっくりこない】の不整合感にもより敏感になっている。

親和機能からくる快感回路が、皮膚感覚の発達、知能進化のブースター
→皮膚の方が、脳よりもより精緻な判断機能を持っている。
精緻なのは皮膚大雑把なのは→脳の判断を柔軟にしなければならない
⇒脳の判断の塗り重ね塗り替え組み替えは探索回路を発達させる。

◆脳から皮膚への指令は?

皮膚が不整合をキャッチ → 脳が探索
→ 脳がもっと詳細に知りたいという期待を皮膚に
→ 脳の期待に応えて皮膚が感覚機能を高める

★皮膚の機能が高まれば、脳の機能も高まっていく。
皮膚感覚が発達したことが起点。皮膚が主導して脳が塗り重ねられていく。

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今回の記事では、脳と皮膚の進化の過程から、その関係に迫っていきました。
一方で、
皮膚が脳を主導してきたと考えられるが、
脳がなぜそのような判断機能を必要としたか。という疑問。

皮膚と脳が共進化してきたのは哺乳類以降であり、それ以前の魚類などとどういった違いがあるのかというところは把握する必要がありそうです。
次回は、哺乳類以降に発達した脳の役割を、哺乳類とそれ以前の魚類の連携行動を比較して、より深く探っていきます!

 

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