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2012年08月21日

成功を導く確かな理論~共同体・類グループの事例23 どうすれば、対象を「広く」「深く」捉えられるか~

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こんにちは。類グループの野崎です。
朝夕は少し 涼しい風 がありますが、日中はまだまだ暑い日 が続いていますね。
私は職種柄、外に出る事が多いので毎日汗だくです
さて、私の仕事は建築設計事務所の営業で、まだクライアントが期待する建築の形が明確にならない段階において、プロジェクトを立ち上げていく事が主な仕事です。
最近、私自身の仕事に対する取組み姿勢が、自分でも少し変わったなと思う事があり、きっと皆さんの仕事にもプラスになる事だと思いましたので、厚かましいですが今日はその事を紹介したいと思います。

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●対象を、どこまで「広く」どこまで「深く」捉えられるか
まず、私自身が変わるきっかけとなった記事を紹介したいと思います。
るいネット~成功事例を本気で真似すれば、勝ち筋が見えてくる

共認時代の(闘争)能力を考える上で、最も重要になるのが対象直視である。私権時代における闘争では、闘争課題の対象に向かっているように見えて、ほとんどの場合、自分に対する評価を対象としていたが、それでも勝つことはできた。
しかし、自分に対する評価や雰囲気などは、「空気」や「霞」のようなものでしかなく、真の対象ではない。共認時代では(とりわけ激動の時代である現在は)、対象=人々の期待は刻々と変化してゆく。従って、対象を直視し、その期待を掴まなければ、勝つことはできない。
共認時代において、最も重要なのが対象直視であって、どこまで広く(角度)、深く(射程距離)対象を掴めるかが、勝敗を決する。
そして、対象把握の広さと深さは、可能性収束力に規定されている。可能収束力が強ければ強いほど、わずかな可能性であれ収束し続け、対象をより広く捉え、より深く掘り下げようとする。
この可能性収束力は、成功体験の蓄積に規定されている。成功体験が蓄積されていれば、困難な課題に直面した際にも可能性=勝ち筋を見通すことができる。
つまり、成功体験の蓄積が可能性収束力を生み、それが対象直視とその広さと深さを生み出すことになるのだ。
★対象直視(広さと深さ)⇒可能性収束力⇒成功体験の蓄積
社内ネットには、様々な場面での成功事例が積み重ねられていくが、その成功事例を本気で真似すれば、自身の成功体験として蓄積することができる。どれだけ本気になって成功事例に同化し、成功体験を追体験するかどうかが、能力形成の鍵を握っている。

この記事を読んで、仕事を進める上で重要なのが、対象直視(広さと深さ)であり、そのために必要となるのが「成功体験の蓄積」であり、その蓄積のためには自分の成功体験に拘らず周りの成功体験を本気で真似すれば良い、という軸が一本頭の中にバシッっと通ったのです。
●「あの人だからできる」から、「真似しよう!」へ
今年の4月になりますが、私の下に一人の部下(K君)が配属されました。K君は類グループの社会事業部にも2年間在席し、その期間、道行く人と「なんでだろう?」という社会的な問いを通して事実を追求し答えを出すという「なんでや露店」の店主をやっていたという期待の逸材です。
K君は配属以降私の部下となり、社内打合せや客先打合せを一緒に行っていました。
ある日、ある高校から食堂を整備したいという依頼がありました。生徒募集でもアピールできる食堂を作りたいという事で、私は「綺麗」で「お洒落」な食堂をイメージしたのですが、K君は違いました。
K君は、生徒達の意識潮流を踏まえたアイデアを考え、
「私権欠乏が衰弱した今、生徒達は仲間との充足が何よりの活力源で、保護者の期待もとにかく子供が元気な事という意識だと思います。綺麗でお洒落な上に、更に仲間との関係がより充足できるような設えとし、生徒達が活き活きしている姿を見せる事が、一番の広報効果ではないでしょうか」
と提案してくれました。
また、若者の間で農への関心が高まっているという状況認識の下、
「生徒達に農業体験の機会を与えたり、学内で作物を育てたりして、そこで収穫した作物を食材として利用すれば、教育効果という事も期待できると思います」
と、更に発展的なアイデアを出してくれたのです。
クライアントからは、それらのアイデアを高く評価してもらえ、可能性を感じてもらえました。営業に配属されて間もないK君にとっては、一つの大きな成功体験になったのです。
私は、このようなK君とクライアントとのやり取りにとても触発されました。ただ、以前の私でしたら「K君は社会事業部にいたからさすがだな」で終わっていたかもしれませんが、先ほど紹介した記事を思い出し、「K君の成功体験に同化しよう!K君の思考を真似ていこう!」と素直に思えたのです。
以上のように思考が転換し始めた後は、もっと広くもっと深く対象を捉えたいという能力上昇の欠乏が高まり、その中でも一つ意識の変化がありました。
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●「できない理由探し」から、上司の思考に同化するという意識の高まり
同じ会社の私がいうのも何ですが、私の上司の対象直視(広さと深さ)⇒可能性収束力は凄まじいものがあります。
しかし、こちらの意識が「自分に出来る事」に留まっている状況では、いくら上司から可能性のある方針が出されても、頭の中ではあれやこれやと「できない理由」を探す事に終始し、その可能性が流産する事が多かったと思います(にも関らず、これまでとことん可能性を提示し続けてくれた上司に、本当に謝罪と感謝の気持ちです)。
先ほど紹介した記事を読んで以降は、上司の言葉を一言一言注意深く聞き、上司の行動を注意深く見て、それらを真似る中で、その背後にある思考の広さと深さが少しずつ感じとれるようになってきました。
なお、この「真似る」と「感じる」の順番も非常に重要で、色々と理解してから行動しようとするのではなく(ちなみに、経験上、そうしても殆どの場合は行動まで至りません)、
①真似る(同化する)事による成功体験の蓄積が可能性収束力を高めるのだという順番
②可能性収束力の高まりによって、対象直視の広さが広くなり、深さが深くなるという順番

である事を意識していく必要があると思います。
企業間の競争がますます激化する中で、上司のような「広さと深さ」を持って対象を直視し、そこから出される可能性(方針)に収束する事によって始めて勝負の土俵に乗る事が出来、そして、さらに強くその可能性を追求する事によって、ぎりぎりの戦いに勝利できる時代に入っているのだと思います。
●みんなの成功体験が追体験できる社内ネット
部下の成功体験に同化する、上司の成功体験に同化するという事を書いてきましたが、最後にもう一つ。当たり前ですが、会社にはもっともっと沢山の社員がいます。
先ほど紹介した記事の中にもありますが、類グループには「社内ネット」という、社員誰もが部門を越えて書き込み閲覧できる掲示板があります。
掲示板には、誰かが成長したとき、仕事が上手くいったとき、部門がまとまったとき、会社が評価されたとき等の報告が書き込まれ、数え切れないくらいの成功体験が蓄積されていっているのです。
そこで、それらの内容に素直に同化する事ができれば、全ての内容が「みんなの成功体験」として「自身の成功体験」として蓄積できる仕組みとなっています。
対象直視(広さと深さ)⇒可能性収束力⇒成功体験の蓄積、これからの時代、社員の能力上昇、会社の活力上昇のカギは、実はこの社内ネットが握っていると言っても良いと考えています。
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(参考)類グループ社会事業部「社内ネット
最近、クライアントと打合せをしている時や、困難な課題にぶつかった時など、すっと「あーあの人がこうすれば良いって言ってたな」とか、「あの人だったらこう言うだろうな」という事が浮んできて、実際にその方針で動いた結果、クライアントから評価をもらえるという場面が増えました♪
自分の成功体験なんて、所詮ちっぽけなもの。赤ちゃんがなんの成功体験もない中で、周りに同化しながらぐんぐん成長していくように、私達も「みんなの成功体験に如何に追体験(同化)できるか」が能力上昇のカギという認識を大事にしたいですね。

◆これまでのバックナンバー◆
★成功を導く確かな理論~これまでの内容をまとめて紹介します♪①~
 ↑成功を導く確かな理論①~⑪はこちらをご覧下さい☆
★成功を導く確かな理論~これまでの内容をまとめて紹介します♪②~
 ↑成功を導く確かな理論⑫~⑱はこちらをご覧下さい☆
★シリーズ19:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:⑲年齢や肩書きに関係なく互いに学んでいく共同体~
★シリーズ20:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:⑳重要課題を与えると若者は応える~
★シリーズ21:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:21男女の特性を認識しているから勝てる①~
★シリーズ21:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:21.男女の特性を認識しているから勝てる②~
★シリーズ22:成功を導く確かな理論 ~共同体・類グループの事例:22共認時代の資格勉強とは?~

 

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