☆ランキング☆
にほんブログ村 経営ブログへ

最新記事一覧

最新コメント

最新トラックバック

2022年03月31日

【実現塾】1/22「人類の祖先は?」~チンパンジー起源説を支えるDNA99%一致説とは?~

【実現塾】1/22「人類の祖先は?」~オランウータン、ゴリラ、チンパンジーの外圧適応~
【実現塾】1/22「人類の祖先は?」~オランウータンはどのようにして飢餓を乗り越えているか~
【実現塾】1/22「人類の祖先は?」~人類の祖先はゴリラ?チンパンジー?オランウータン?~

では、【人類の祖先はオランウータンなのでは?】という結論にたどり着きました。
今回は、現在有力な説であるチンパンジー説についての追求を報告します。

◇チンパンジーの知能は人間に一番近い??
まず、一般的には「チンパンジーは頭が良く、人間に一番近い」と言われています。

その【頭が良い】の出どころは【道具を使える】という事の様ですが、道具を使うのはチンパンジーだけではありません。
例えばカニクイザルもカニを食べるときに石を使ってカニを割ります。またカラスも石を水面を上昇させて餌を取る。
何よりも、オランウータンも様々な道具を使いこなします。
オランウータンの場合は、単に道具を使うだけではなく、葉を傘にする、ベッドを作る、スマホを使う、タオルで顔を拭く、交尾をする前にデートをする。困っている人を助けるなど人間の真似をした行動も見られます。
すなわち、知能レベルで言うとチンパンジーとオランウータンは同等以上。
それどころか真似が得意な事を考えると、オランウータンの方が知能レベルが高い可能性もあります。
なので、チンパンジーは知能が高いから=人間に一番近い、という説は根拠にはなりません。

そこで出てくるのがDNA99%一致説です。

◇チンパンジーと人間のDNAは99%一致している??
人類の祖先がチンパンジーである、と言われる一番の根拠は、

人間とチンパンジーとのDNAが99%一致している

という点ですがそもそも【99%一致している】というのはどういう事なのでしょうか。

まずDNAは「私たちの身体をつくる設計図」と言われていますが、この間の研究で遺伝はDNAだけが担っているわけではない事が分かっています。
例えば骨格の大きさや形などの情報については、どこが担っているかさえ全くの未解明の状態です。
かつ、脳や体を動かしているアミノ酸やたんぱく質を作っているのは、実は【RNA】と呼ばれる物質でDNAではありません。従って本来はRNAを調べるべきであって、DNAを調べるだけでは不十分。

さらに驚きなのは、そのDNAもアミノ酸やタンパク質の製造に関わっているたった2%のDNA(遺伝子と呼ばれる部分)だけを比較しているという事実。
残り98%のDNAは、何の働きもしていないジャンクDNA=がらくたと見なして検討から省いてしまっています。
さらに、その2%のうち全く異なっている部分(半分くらいある)は省略し、似ている部分だけを取り上げて、99%一致している、と主張しているのです。

これがチンパンジー99%一致説の実情です。
実際に、チンパンジーと人体を構成するタンパク質は8割が構造が違っているという報告もある様ですが、ある意味当然の結果ではないでしょうか。

◇なぜそこまでしてチンパンジー説を推すのか?
ここまで追求してくると、「なぜチンパンジー説を推すのか」という単純な疑問がムクムクと湧いてきました。

実は、1960年代まではラマピテクスの化石が人類に類似していることから、オランウータン説が有力だったのです。
しかし1970年代に「DNA」を根拠とするチンパンジー説が登場した事で、世の中はチンパンジー説に一気に傾いていきます。

「DNA」の発見は15950年代ですが、その学問である「分子生物学」は、その後学会の中心勢力となっていきます。
仮説ではありますが、その中心勢力が【DNA分析は絶対】という結論を推進したのではないでしょうか。
ご存じの通り、このDNA信仰の戦略は見事に成功し、現代の医療や農業(品種改良・F1種)等に拡がっていくことになります。

◇数字には気をつけろ!
結論は以上ですが、最後に、チンパンジー99%一致説からの学びは、

数字には気をつけろ!

という事。本来、数字は現実を掴みやすくする為の道具ですが、使い方次第では現実が見えなくなるか、全く逆の現実に見え方が変わってしまい、騙されてしまうことも。特にパーセンテージは怪しく、仮に100%という数値があれば、どこを100にした?分母はなに?など全体を掴んだうえで何%なのかを考える必要があるのでしょう。

最後に参加者の感想を紹介します。

小4 ♂
・進化とは自然の偶然ではなく必然なんだと思う。

小5 ♀
・DNAなど数字だけが全てではないことも改めて分かった。この内容を通じて普段の生活も良くしていけると思った。

小6 ♀
・自分の祖先は、オランウータンなのかチンパンジーかを解明出来なかったのが悔しいです。これからも、たくさんなんでを出していきたいです。

中1 ♀
・DNAだけでなく、他にもすぐに信用されているものもありますが、すぐいろんなものを信用しているという点で何等かの共通する意識でもあるのかなと思いました。

中2 ♀
・DNAを自分も信じてたし、信じてる人がたくさんいると思うけど、数字を簡単に信じたらだめなのかなと思った。資料がないからこそみんなの本音が聞けた気がして、いつもより楽しかった!疑問とかも沢山あるので次回までにもっと考えを深めたいと思った!

高2 ♀
・最初の東南アジアとアフリカの熱帯雨林の違いからびっくりした。トラとジャガーの違いさえもわからなかったのに、生物のテストでほんの一部のことに一生懸命時間を使っていることに少し、考えさせられた。

高2 ♀
・途中、見た目だけの追求していて追求が進まないことがあった。そうやって目の前のことが全てだと思っていることって多いけど、その奥に隠されているものまで見ていかないと騙されて終わってしまうと感じた。

大人 ♀
・初参加でしたが、会議の楽しみ方・学び方にだんだん馴染んでいく自分を感じました。最初のあたりは「どうやって覚えようか」「どう理解しようか」という今までの癖の延長で考えそうでしたが、そんなスタイルでなくても良いと気づきました。

 

コメントする

comment form

trackbacks

trackbackURL: