昨年末の当ブログ記事『共同体的企業の中身とその構造化① ~共同体的企業って、何?~』では、
◆共同体的企業が増えてきた時代背景(実現基盤)、特に重要な『貧困の消滅』の時代認識
◆その結果現在多くの企業がぶつかっている壁
・私権(給与と身分が全て)では人は動かず、指揮系統だけでは持たなくなった。
・従って、指揮系統だけでは動かない領域が増大し、会議(共認形成)の必要度が増大してきた。
・さらに、会議でも補えない仕事以外の領域=理念の浸透と社員の活性化の必要度が上昇した。
◆更に、それに適応して、現在多くの企業で起こっている動き
[自主活動]
サークル活動や地域活動など、主に社員の充足=活力を高めるための活動。指揮系統では欠落する領域を補うもので、一貫して拡張。
[体制補完活動]
朝礼や社内新聞やブログなど、欠落領域=理念・共認の浸透がメイン。私権序列では持たなくなり、共認系で統合する体制が拡充中。
[制度・体制]
指揮系統が機能しなくなり、必然的に、会議時間が増大する。対面からメールへの移行などの変化はあるが、共認形成にかける時間は今後も拡充。
などをお伝えし、「企業を取り巻く状況(=外圧)と、適応軸(=内圧)」を構造的に整理しました。
今回は、外圧状況に応じて現在多くの企業で起こっている動きの中から、「社長ブログ」に着目し、注目すべき潮流や企業を探っていきます。
☆☆☆社長ブログはどのくらいあるのか?
最近、企業のHPを開くと「社長ブログ」へのリンクをよく目にするようになりました。その多くはここ5年位の間に開設されているようです。近年のこの動きはどのくらい広がり、何人の社長がブログを開設しているのでしょうか?
実数を掴むのは困難ですが、例えば幾つかのブログコミュニティのカテゴリやランキングで現時点の登録数を調べると、
ライブドアブログ社長カテゴリ:9,269
アメブロランキング社長カテゴリ:9,119
gooブログ社長カテゴリ:10,045
yahoo会社経営カテゴリ:8,401
と、それぞれ1万程度の「社長ブログ」があります。ランキングに参加していない方がいることや、ブログコミュニティは上記の他にも沢山あることを考えると、少なくとも10万程度は開設されているのではないでしょうか。
H21年時点で日本の法人数は26 1万7, 0 6 4社(国税庁:H21年会社標本調査結果より)ですから、社長100人のうち、3~4人は「社長ブログ」を開設していることになります。多忙な経営者が貴重な時間を使って記事を書いていることを考えると、かなりの割合です。
では、「社長ブログ」を開設している経営者は、ブログにどんな可能性を感じ、どんな発信をしているのでしょうか?
いつも応援ありがとうございます