活力溢れる企業への注目度が高まっている
・厳しい経済環境下でも、組織として一体感を持ち、社員一人一人がイキイキ働いている。そんな活力溢れる企業への注目度が、ますます高まっています。
・なぜ、彼らは活力に溢れているのか?その背後にある仕組み、経営者や社員の想いに迫ることで、これからの時代を勝ち抜いていく企業に求められる要素について追求していきたいと思います。
・当ブログでは、シリーズ投稿として今後5回に分けて、特に注目度の高い企業にスポットを当てていきます。ネタ元となっている資料は、先日発売された書籍【日本でいちばん働きがいのある会社】。このシリーズを通じて、どんな可能性のある会社と新たに巡り会えるのか。今から楽しみです。
・シリーズ第1回目となる今回ご紹介する会社は、【株式会社Plan・Do・See】(以下、PDS)。レストランウェディング業界の先駆けとして業績を伸ばし続けており、同書籍では【連帯感】で最高評価を獲得しています。
会社概要&直近の業績推移(東京商工リサーチより)
会社名 株式会社Plan・Do・See
創業年 1993年4月
代表者 野田豊 ※1968年生まれ、42才
従業員 350名
主業種 バンケット(披露宴の企画運営)、レストラン&バーの運営
売上値 2009年 10,146,067(千円)
2008年 8,087,377
2007年 7,793,837
レストランウェディング業界って?
・同社と競合関係にある企業の多くは、実は同時期(1990年代前半~)に創業されています(ウェディング業界市場売上ランキングより)。”レストランウェディング”という言葉が流行り出したのも、この頃から。バブル経済崩壊後に生まれた、比較的新しいビジネスモデルであることが見えてきます。
・それまでの結婚式と言えば、親戚から会社関係の人たちまで大勢集め、豪華な食事と盛大なセレモニー。世間体や格を重んじる色が強いものでした。必然的に、挙式にかかる金額は跳ね上がります。また、こうした準備は全てブライダル業者に一任(丸投げ)する傾向が強く、業者が多額のマージンを得る余地を与えることになり、結果として業界全体が高コスト体質(∵高い利ザヤに胡坐をかいていた)に陥っていたようです。サービス内容も画一的で、工夫のないものに。。。
・しかし、バブル崩壊により、事態は一変します。高コストに対して厳しい目が向けられると共に、消費者の意識は、「世間体や格式≒見栄よりも、本当に親しい仲間達と充足する機会を共有したい」という欠乏に向かっていきました。こうした外圧状況の変化に、既存のブライダル業者は応えられなくなっていった。
・そこにビジネスチャンスを見出したのが、PDSであったと言えます。
『ブライダル業界も、原点回帰の時代に入った。日本には世界に誇れる”おもてなし”文化がある。日本の”おもてなし”文化を海外に輸出したいと思っている』
・サービス業は、まさに人材力が成功の鍵を握ります。一人一人の社員が持つ力を最大限引き出すために、同社が積み重ねてきた秘策とは。。。?ヒントは、《I am one of the customers》という言葉にあるようです。