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2022年05月05日

【実現塾】2/19~オランウータンの進化② 知能 〜オランウータンの知能進化の神髄は?

前回の記事では、哺乳類の知能進化の神髄を追求していきました。

今回は、哺乳類からさらに進化を重ね、原猿や真猿の進化の神髄に迫っていきたいと思います。

●原猿の知能進化の神髄は?

◆手探り回路の形成
原猿が陥った無限苦行は本能にはない=本能不全
→自分の欠乏が何なのかすら、わからない状態
→苦しむ中で、同じ同類をみて初めて安堵し欠乏に気づいた

☆外圧に加え、内圧を”手探り”で探索した

その結果、相手と同一視できる地平をみつけ、充足へとつながる

☆充足は探索し、同一視ができないと得られない。自らつかみにいき、生み出すもの
→充足した先に、”もっともっと”の充足探索が始まる

☆充足探索は「充足『度』の共有」で、終わりがない。
欠乏があるかぎり探索は続いて行くため、探索回路を太くしていったと考えらえる

◆体性感覚の上昇

樹上では、バランス感覚は必要
枝のしなり具合や、雨や風といった外圧状況と体の重心といった内圧状況の両方の突き合わせが必要になる

内識と外識を照らし合わせ、どう動かすかの探索組み替えを頻繁に行うようになる
→さらに、この組み替えは後天的にしか獲得できない

☆この体性感覚が共認回路の基盤となり手探りで無限苦行を突破できた

●テナガザル→オランウータンの知能進化の神髄は?

自然を対象化でき、しかも未知探索をしていった
一体化欠乏が高いことと関係があるのでは?

一体化欠乏が高いのはなぜ?

・授乳期間の延長=母子密着期間の延長
快の感覚を上昇させ、不快にも敏感になっていく

・性充足からより密着充足を得ることができた
☆一体化欠乏が高まると一体化できない不整合にも敏感に。これが未知探索への原動力になっていった

◆なぜ同類ではなく自然を対象かできたのか?

オランウータンは原猿以上に、体性感覚が必要
→樹の状態把握が格段に必要になる
→さらに、一体化欠乏の高さが自然を対象かできた要因

◆なぜ自然と一体化する必要があったのか?

☆オランウータンの最大の外圧は”飢餓の圧力
→この状況に性や密着の一体充足で対応しようとした
→自然との一体化により、エネルギーを得ようとした

☆一体化欠乏の高さと未知探索がオランウータンの知能進化の神髄

今回は、オランウータンの知能進化の神髄に迫っていきました。
次回は、総まとめ。今まで追求してきたサルの進化から、私たちは何を学び生かしていくべきかを追求していきます。

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2022年05月02日

【言葉の成り立ち】精霊信仰の世界観~精霊を見出せたのは何で?

【言葉の成り立ち】シリーズでは、木から落ちたサルが「目に見える現象の奥に、万物を貫く摂理を見出す」たまでに、何が起きたのか?について追求しています。

前回は、一体充足の回路万物への好奇心をもった大型のテナガザル(原オランウータン)が、足で枝を掴めなくなって地上に降りざるを得なくなったところから人類への進化が始まったのではないか?という事が見えてきました。

今回は、木に登れなくなった先祖返り猿がその逆境をどう乗り越えていったのか?について追求していきたいと思います。

■木に登れないという逆境~外敵どうする?
地上で真っ先に対応しなければならない危機は、トラやワニ、ヘビなどの肉食獣、毒虫などの外敵でしょう。
始原人類の遺跡が洞窟に多く残されている所から見て、先祖返り猿も外敵が侵入できないような洞窟に身を潜め、外敵から逃れていたのではないか?と推測されます。

東南アジアに豊富に存在する竪穴の洞窟(鍾乳洞)画像はコチラからお借りしました

洞窟の入り口すぐそこまで森が迫っている。(画像はコチラからお借りしました)

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2022年04月28日

進化とは? ~ 進化は直線的な線形過程ではない。

これは世界で最も知られた「人類への進化の過程」を表す際のイメージ画です。
左側から「ドリオピテクス(初期猿人)」⇒「オレピテクス」⇒「ラマピテクス」⇒「ネアンデルタール人」⇒「クロマニョン人」⇒「ホモサピエンス(現生人類)」。
この猿人からホモサピエンスへと進化したという考えは19世紀になって登場し、このようなイメージ画は1965年にTime Life books出版の「Early Man」の中で初めて発表された。
しかしこれは進化の認識に大きな誤りがある。

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2022年04月27日

【実現塾】2/19~ オランウータンの進化② 知能 ~哺乳類の知能進化の神髄は?~

前回の【実現塾】では、テナガザル系の中でもとりわけ性収束を高めてきたオランウータンについて追求してきました。
今回は、前回の追求からさらにオランウータンの進化について、知能進化・知能発達に照準を当て、その進化の神髄を追求していきます。

まずは、オランウータンの進化を辿っていく前に、今までの哺乳類の追求から改めて押さえていきたいと思います。

●哺乳類の知能進化の神髄は?

【皮膚感覚の鋭敏化】【探索の組み換え】

◇【皮膚感覚の鋭敏化】
皮膚っていったい何者なのか?
→内臓や外の環境から体を守る外皮の役割+取り込むか取り込まないかの判断機能を持つ
→また、光・温度・湿度・圧力等の外圧をキャッチする機能
⇒掴んだ外圧を基にどうする?の判断もでき、同時に複数の情報を統合することもできる

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2022年04月20日

【実現塾】1/29~オランウータンの進化① 生殖・性 ~オランウータンは性充足からエネルギーを与えあう

前回の記事では、テナガザル系の発情方式が「年中発情」になったことを取り上げ、なぜそのようになっていったかを追求していきました。
その中でもオランウータンが年中発情のほかに、排卵期以外にも交尾する(発情期をなくす)といった進化をしています。今回は、テナガザル系の中でも際立って性収束の強まっているオランウータンにフォーカスして追求していきます。


(画像はコチラからお借りしました)

オランウータンの性は「繁殖を超えた性」に発達
チンパンジーやゴリラは、排卵時にのみ交尾する「繁殖のための性
→一方でオランウータンは排卵に関係なく交尾を行なう。またその時間は40分を超えることもある。
※チンパンジーの交尾は15秒程度

⇒繁殖のために行なう交尾ではない、“充足”のために行なっていると考えられる
⇒オランウータンの性は「繁殖を超えた性」に発達している

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2022年04月19日

【左脳と右脳の進化史】1.左脳・右脳の機能分化→連携、統合への進化を探る

人類が獲得した観念機能と、大脳の左脳と右脳は、深く関連していることが分かっています。観念を司っているのは左脳ですが、本能左脳と右脳の構造との繋がりをもつ右脳と連携することで、はじめて現実の社会や人々を対象化した観念を生み出すことが出来ます。(逆に、右脳と切り離された左脳だけが生み出す観念は、頭の中だけの架空観念)

左脳と右脳の構造

 このような左脳と右脳に機能差について、これまでは、人類の脳に固有のものだと考えられていましたが、最近では、魚類の脳にも、左脳と右脳の機能差があることが分かってきています。

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2022年04月15日

【言葉の成り立ち】精霊信仰の世界観~精霊を見出そうとしたのは何で?

人類の言葉(=観念機能)は、自然、万物の背後に「精霊を見た」事が始まり。
現在、【言葉の成り立ち】シリーズでは、精霊信仰が息づくインディアン(米の原住民)や、日本古来の大和言葉に同化しながらその「精霊」とはどういうものなのか?について追求してきました。

そこで見えてきたのは、精霊信仰が「互いに生かし、生かされている」という万物との一体感や感謝にあふれており、その出所が「みんな同じく、万物を貫く摂理に生きている」という感覚にあるのではないかという事でした。
しかし、木から落ちたサル「目に見える現象の奥に、万物を貫く摂理を見出す」までには、ものごとを捉える広さや深さを数段進化させる必要がありそうです。

今回は、自然の摂理を見出すまでの間に一体何が起きたのか?その過程をイメージしてみたいと思います。

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2022年04月14日

【実現塾】1/29~オランウータンの進化① 生殖・性~季節を問わず発情する~

前回の記事では、テナガザル系のオランウータンなどが授乳期間・子育て期間を延ばしていった過程を追求していきました。チンパンジー・ゴリラは大型化するためにさらに体性感覚を発達させる必要があった、オランウータンは更に「飢餓の圧力」から、子供の生存率を上げるために授乳期間を延ばしたということが明らかになっていきました。

今回はより「生殖と性」に注目し、類人猿の「発情」について追求していきます。

授乳期間・子育て期間長期化

授乳期間・子育て期間が延びるということは、欠点もはらんでいます。それはオスに対する過保護という点です。
本来、生物には成体になるまでに生き残るか滅びるかの「淘汰」の圧力がかかります。
しかし、授乳期間の延長化により成体になるまで生存する確率が高くなる。
→オスにとっては闘争の機会が激減するため、「軟弱化」。
種間闘争に対応できない

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2022年04月07日

【実現塾】1/29「オランウータンの進化① 生殖・性」~授乳期間が延びているのはなんで?~

前回の【実現塾】では、「人類の祖先は?」というテーマを追求していきました。実現塾の追求では、現在最も有力なチンパンジー起源説ではなく、オランウータンが人類の祖先であるのでは?という仮説に行きつきました。
今回は、人類はオランウータン起源説を解明していくため、「オランウータンの進化」から追求していきました。


(画像はコチラからお借りしました)

「サル社会の構造」~「人類の祖先」の追求を通じてサル・類人猿の特徴や違いを多く追求していきましたが、今回はより具体的に生物にとって重要な営みの一つ「生殖・性」によりフォーカスして追求していきます。

テナガザル系(オランウータン・チンパンジー・ゴリラ等)は授乳期間や子育て期間を延ばしている


(画像はコチラからお借りしました。1,2,3,4

テナガザルは2年、ゴリラ・チンパンジーは3~5年、オランウータンは7~8年に期間が延長するようにテナガザル系の授乳期間はどんどん延びていきます。

みんなからの追求ポイント
・バランス感覚を鍛える
・親和充足のため
・母の行動を見て「真似」するため
・母と連携行動をとるため

みんなからの追求ポイントを深めていくと、バランス感覚を鍛えることや、連携行動をとることは「密着」の中でもできることであり、授乳期間を延ばした根拠にはなりません

●ではなぜ授乳期間を延ばしたのか

テナガザルは樹上でも樹の頂上部(林冠)に適応した種であり、その中で体性感覚がさらに必要になった種です。
体性感覚に加え瞬発力、動体視力、判断力、把握力を獲得しています。それだけ知能進化をしなければならなかったのです。
体性感覚の獲得には、後天的に脳回路を組み替えていく必要
さらに脳回路の組み換えには、母乳に含まれる成分(神経細胞の元の神経繊維や駆動物質等)によって促進
⇒「密着」ではなく、授乳期間が必要だった!

加えて、樹上は広い縄張りを獲得することが困難であるがゆえに、子育て期間を延ばし、成体数を減らした
⇒授乳期間が延びた要因の一つ

○ゴリラ・チンパンジーが授乳期間を2倍にしたのはなんで?
テナガザルに比べて、ゴリラ・チンパンジーは大型化。樹の頭頂部で生活していることは変わりません。
→「大型化+林冠生活」によりさらに体性感覚が必要となりました。

また、テナガザル以上に枝が折れないかなどの判断が必要になってくる
⇒☆テナガザルよりさらに授乳期間を延ばす必要があった

☆深めたい追求ポイント①☆

・哺乳類の中で類人猿にだけ見られる「唇」

 →母乳を”吸える”のはサル特有。
オランウータンの授乳期間は7~8年だが、ずっと母乳が出ているかは不明
⇒母乳を吸う行為自体が充足行為である可能性(唇と指先に神経回路が集中している。唇の感覚は敏感)
⇒唇の皮膚感覚も発達し、さらなる知能進化につながった可能性

オランウータン更に授乳期間が延びているがなんで?

オランウータンはほかの類人猿と違い「飢餓の圧力」が働いている(オランウータンの生息している地域は、餌が豊富な果実期と、餌がない非果実期がある。)

餌がない状態では子供に必要な栄養が確保できない

⇒子供に必要な栄養を母乳で補っている可能性が高い

子供の生存率を上げるために授乳期間を延ばしたと考えられる

☆深めたい追求ポイント②☆

非果実期にはメスも果実期の4分の1程度のカロリーにとどまりガリガリになる
→授乳期間が延びると子供にとっては生存率が上がるが、母の負担も増加する
⇒どうやって母乳を生み出したのか

次回は、今回出てきた追求ポイントをより「生殖・性」の観点で深めていきます。

 

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2022年04月05日

脳容量が増大した時期は、磨製石器と火の使用の時期と重なる

約260万年前から使われ始めた「オルドワン石器(打製石器)」は、主に「アウストラロピテクス・ガルヒ」や「ホモ・ハビリス」が使っていたと考えられている。

アウストラロピテクス・ガルヒの脳容量・・・約450cc
ホモ・ハビリスの脳容量・・・・・・・・・・約500~700cc

オルドワン石器の写真(こちらよりお借りしました)

オルドワン石器(打製石器)は、その名の通り石を打ち砕いて作る。以下は、打製石器の制作を再現してみた考古学者の見解。

・鋭利な刃を作るためには細粒性の石が必要で、石選びには高度な考えが必要だった。
・ときには遠方から運んでくることもあったと思われる。
・できた石器は非常に鋭利で、表面を顕微鏡で観察した結果、肉や木や草を切るのに使われたいたことがわかる。
・石器の形は原材料の形に大きく影響される。最終形態のイメージは明確ではなく、ある程度成りゆきになる。

ちなみに、石器はチンパンジーには作れない。いくら教えてもダメ。アウストラロピテクス・ガルヒの脳容量(約450g)はチンパンジー(約400cc)とそれほど変わらないが、認知能力にはかなりの違いがあったと思われる。

その後、約175万年前に「アシュール石器(磨製石器)」が登場する。磨製石器は、打製石器を磨いて仕上げられ、オルドワン石器に比べて大きいものが多い。主に使っていたのは「ホモ・エレクトゥス」と考えられる。

代表的なアシュール石器がハンドアックスと呼ばれる涙滴型の石器。ほぼすべて一定の形をしており、石器製作者(ホモ・エレクトゥス)は、頭の中に最終形のイメージを持って作っていたと思われる。かなり高度。

ホモ・エレクトゥスの脳容量・・・・・・・・約950cc

アシュール石器の写真(こちらよりお借りしました)

アシュール石器の切れ味はすばらしく、死んだ動物の骨から肉を剥ぎ、骨を砕いて骨髄を取り出しただろう。これらが容易にできるようになり、人類は常習的に肉食をすることができるようになったと思われる。

南アフリカの洞窟から、およそ100万年前の獣骨が大量に発見され、一部の獣骨には火で焼けた跡が残っていた。焼けた獣骨が見つかった場所が洞窟内の一部に集中していたことから、ホモ属(おそらく、ホモ・エレクトゥス)が火を使っていたと思われる(火の使用は証拠として残りにくく、実際に火を使い始めたのは、さらに数十万年さかのぼる可能性がある)。

火の用途で考えられるのは、①肉を焼く、②肉食獣から身を守る、③寒い冬に体を温める、と想定される。

ホモ・エレクトゥスは、アウストラロピテクスに比べて脳が大きく、腸が小さいが、アシュール石器と火の使用によって、消化のよい肉食を増やすことができ、(エネルギーを膨大に使う)脳を大きくして腸を小さくするのに役立ったと思われる。

~参考:絶滅の人類史 更科功 NHK出版新書~

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