2010年06月04日
5/30なんでや劇場レポート「観念力を鍛えるには?」(2) 「理解する」とはどういうことか?
前回は、「観念力を鍛えるには?」の第一弾、『話し言葉と書き言葉の断層はどこから登場したのか?』について扱ってきました。
前回のおさらいも兼ねて簡単にまとめますと、
観念能力(言語力)の形成過程は、赤ん坊の頃から「聞く→話す→読む→書く」と順で段階的に発達します。習得期間と時期から鑑みるに、とりわけ話し言葉(聞く、話す)と書き言葉(読む、書く)との間の断層が極めて大きいことがわかります。果たして、その断層とはどこから来るのでしょうか。
話し言葉は、動物の本能上の音声機能による交信と大差はありません。動物の鳴き声は、本能的な欠乏と直結して発声されるが、同様に人類の話し言葉も本能欠乏・共認欠乏と直結しています。つまり、断層が少ないと言えるのです。
一方、書き言葉で使われる『文字』というものは、本能機能・共認機能と結びつかない、単なるデジタル記号でしかありません。ゆえに、文字を本能・共認機能と結びつける(=意味づける、秩序化する、統合する)には膨大なエネルギーが必要となります。つまり、それだけ断層があることを意味します。だから習得するのに時間がかかるのです。
そこから、今回の第2弾では、『「理解する」とはどういうことか?』について扱っていきます。
では早速本文の方に入っていきましょう。
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- posted by staff at : 1:01 | コメント (5件) | トラックバック (0)