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2019年04月25日

どんな職種でも共通!?必要なのは、照準力!

4月も終わり、就職活動が佳境を迎えている頃ですが、多くの学生が抱える疑問が「社会人に必要な力は何か?」
というもの。
そして、学生から出るのは「コミュニケーション能力」や「判断力」といったもの。
それも大切ですが、本質は何でしょうかm052.gif
それは『照準力』m051.gifこの照準力はどの業界のどの職種でも必要な力といっていいものです。

試しに何人かの友人・知人らに「あなたの仕事で必要な力」を聞いて見ました。

①50代 自営業(水道関係)
Q:あなたの仕事に必要な力は?
A:一言でいうと信頼関係を築く力。そのために、他のどの会社よりも早く正確な仕事を徹底して、相手の期待以上の成果を出す。
更に、仕事柄修理の仕事も多いので、瞬時に問題を把握し瞬時に答えを出す力も必要。
従業員には、どうすれば早く正確な仕事ができるか?どうすれば問題が解決するかの幹を素早く考えさせるようにしている
ここでの幹がぶれなければ、後は丁寧な仕事をすることで信頼関係は築かれていく。

②30代 営業職
Q:あなたの仕事に必要な力は?
A:やはり、相手の求めているものを掴む力。そして相手の想いを引き出すトーク。
そして心を裸にして人間そのもので勝負すること。
営業は足で稼ぐというが、大切にしているのは会社にいる少ない時間や移動時間で、相手の想いを構造化すること。
構造化することで、どの切り口が最も響くかを見極めることができる

③20代 現場監督
Q:あなたの仕事に必要な力は?
A:統率力。職人さんみなが動き易くするために、先を読み、最適な役割分担をし、みんなが活力を持って働けるようにする。
自分で全部やるのではなく、あくまでも周りが無駄なく動けるにはどうするかを考えること。
そのためにも、問題が発生する前に事前にとことん追求して、解決方針を提示する。

④60代 保育士
Q:あなたの仕事に必要な力は?
A:一番は子どもたちの活力を上げる力。そのために、子ども一人一人に徹底的に同化していく。
子どもの気持ちはよく変わるが、その時その時、その人その人に合った言葉を瞬時にかけてあげることが大切
ぐるぐる考えている時間なんてない。瞬発力が重要。

①~④のいずれのパターンも、
どうすれば幹を捉えらえるか、どうすれば切り口を示せるか、どうすれば先読みできるか、どうすれば瞬時に最適な言葉を出せるか。
という、根本には本質を捉える『照準力』が問われる力であることがわかります。
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照準力は、答えが決まっている学校の課題では身につかない力であることは間違いないでしょう。
では、どうするか?
学校を飛び出して、現実の課題に挑戦する中で照準力は養われます
学外の活動に積極的に参加するのもいいでしょう。(一番いいのは、さっさと働き出してしまうことですが。。。)
学生も社会人も、まずは照準力の獲得に向かうことが成長の基盤となります。

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2019年04月11日

増える子どもの起業~学校の外で人間力が培われる~

年々、「子どもの起業」が増えている。
大人の協力があれば、小学生でも起業し=社会に出て、現実の課題に挑むことができる。そんな時代。
以前も一度子どもの起業について紹介したが( 中学生の活躍~学校に縛られない生き方~ )、今回も事例を少し紹介。

事例:本当の成長は学校の外~12歳で起業した少年の戦い~
>「僕は起業します。社長になります」
中学1年生の秋、12歳の加藤路瑛(じえい)くんは、クラスメイトたちの前でこう宣言したといいます。
中学生が起業? 社長になる? 前例はないし、トラブルも避けたい。そこで加藤くんは担任の先生、学年主任、教頭先生、校長先生、クラスメイトにきちんと説明し、理解を得ていくことに。
「みんなの前で発表するのはすごく緊張しました。怖さもあった。中学生と起業は世界が離れすぎていて、なかなか理解してもらえないかもしれないと思ったからです」
その発表を聞いた先生やクラスメイトたちが、どう思ったかはわからない。ただ、少なくとも加藤くん、そしてお母さんにとって大きな一歩となったはずだ。そして、2018年12月に 株式会社クリスタルロードを設立。

「未来の中学生たちの可能性が少しでも広がるなら、その人生を選びたい」

>加藤路瑛くんのお母さん、加藤咲都美さん。株式会社クリスタルロードの代表取締役を務めている。
路瑛くん:「同い年の子も起業してるから無理じゃないよ!」そう言って説得したら、お母さんは力を貸してくれて。あのときは嬉しかったです。
お母さん:正直その時は半信半疑でした。でも路瑛は、あっという間に担任の先生にも起業したいと伝えていて。校長先生にプレゼンするから事業計画書を作るのを手伝ってほしいと言われて。
あれよあれよと事が進んでいったんです。でもこの時、この子は本気で起業したいってことが伝わってきたんです。

>ーでも、起業や事業計画って、ビジョンや想いが必要ですよね。どうやって事業の構想を練っていったんですか?
お母さん:本人の中に大きな軸があったので、私はサポート役に徹しました。「部活や勉強を頑張れば讃えられる。でも中学生で起業して社会のために働くと『中学生らしいことをしなさい』と言われてしまう。この常識はおかしい。僕が起業することで、未来の中学生の前例になりたい!」と伝えてくれて。
路瑛くん:最初の事業計画書は出来が悪いです(笑)
お母さん:一緒に事業計画書を作る過程で、ふと、路瑛より長く生きているのに、この選択肢や価値観は私にはなかったなあって気がついて。大人ですから、子どもよりできることは多いです。でも、子どもに勝てない部分もあると、この時気付かされました。
だから、枠にはめるんじゃなくて、1人の人間として尊敬してサポートしていこうと意識が変わったんです。

事例:中学生起業が一般化された世界をータブーに挑む、ある連続起業家のまなざし
>10代の起業における最難関の関門は「親」だと思います。
親離れできていない子どもよりも、子離れできていない親の方が多く、その親たちが子どもの起業に反対します。親に「起業したい」と馬鹿正直に言ったところで、十中八九、反対されてしまうと思います。
10代後半に起業したいなんて言えば、「大学受験があるのに何を考えているのか」と猛烈に反対されます。高校2年、3年で部活動をしていても親が学校に苦情を言うような時代なのです。
実際、僕は親には会社のことは一切黙っていました。話は戻りますが、僕らが10代の子どもたちに提供できることは、ファイナンスの知識や企業の知識ではなく、親の理解を得る手助けをして、親にお金の教育をすることなのかもしれません。
10代の時点で起業を考える時点でその子はおそらくすごく優秀です。僕自身、その優秀な子らに教えるというよりも、どちらかと言えば、その子たちから学ばせてもらいたいという気持ちが強いのです。彼ら、彼女らがどんな視点でビジネスモデルを構築し、実行していくのか大変興味があります。
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若くして社会に出て活躍を続ける人の共有事項がある。
それは、仲間をつくるのが非常に上手=仲間関係が豊かだということ。

仲間関係を規定するのは、『人間力』。
仲間を集め、現実の様々な未知課題を追求する力。
周囲の(社会の)期待をキャッチするアンテナ。
それに全力で応えようとする、応合力。
こういった力が若くして高い人が多い。
★これは、年齢関係なく社会人に必須の力!これを読んでいる新社会人にはぜひ意識して獲得していってほしい。

でもそれは決して生まれつきではない。
現実社会の高い圧力の中で追求したからこそ身についたものだろう。
事実、学校という限られた空間の中で、テストのために勉強していては身につかない力ばかり。

そういった意味でも、現実社会の中で本当に必要な力をつけるための最初の壁は『』。
潜在思念レベルでは、追求力・人間力が必要だとわかっていても、
『良い生活⇒良い大学⇒試験での成績』という古い観念から脱却できない親がまだまだ多い。
そこを、
『追求力・人間力の獲得⇒現実社会での追求⇒可能性は学校の外!』
というベクトルへ親の意識を早く転換していかないと、この国は廃れていく。

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2019年04月10日

孫子に学ぶ「小が大に勝つ方法」

人類の長い歴史の中でも最強の「戦略書」といえば「孫子」をではないでしょうか。ビル・ゲイツ氏や孫正義氏、松下幸之助氏など著名人が愛読したことでも有名ですが、そこには現代のビジネスにも通じる大きな知恵があるからでしょう。
紀元前500年頃に古代中国に「呉」と呼ばれた国があり、「孫子」とはその呉国将軍である孫武が書いたもので、全13編の戦争戦略を記した書籍です。 敗北すれば国家が亡ぶ古代中国の戦略は、勝利への純粋な冷酷さと執念があります。
現代人にとって「城の火攻め(焼き討ち)」方法は必要ありませんが、孫武の観察眼が解明した「勝者と敗者の違いによる、勝負の基本原理」の発想を学ぶことは現代人にとっても大切だと想います。今回は「戦略の教室」(鈴木博毅著:ダイヤモンド社)を参考にまとめています。

呉は紀元前506年に隣国の楚と戦争を行い、孫武の見事な陽動作戦で数倍の敵に勝利。さらに進撃して5戦5勝、たった10日で楚の首都を陥落させます。その手口とは?

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2019年03月28日

新社会人に捧ぐ:追求力・人間力の獲得へ向かえ!

新年度を迎え、これから社会に出る新社会人のみなさんは、期待と不安で気持ちがいっぱいでしょう。
企業では様々な新入社員研修が行われ、長いところだと数か月間も研修が続きます。
そこでは社会人としてのマナーから、各企業の技術研修まで様々なことを学ぶでしょう。

でも、新社会人のみなさんが気になるのは「社会人としてどんな力をつければいいのか。」ではないでしょうか。

では、みなさんが飛び込む社会はどんな社会なのか。
実感している人も多いかと思いますが、現代はいつ何が起こるかわからない、大企業でも今までどおりやっていては生き残れない、
そして人々は近代科学・近代観念への不整合感を感じており、本源社会の実現に向かっている。
そんな大転換の時代であり、変革が求められる時代です。

そんな時代の社会人に必要な力とは?
言い換えれば、この変革期待の高い社会で闘っていくための力とは?

それは、『追求力』そして『人間力』ですm051.gif

学校の課題と違い、社会での現実課題では期待を掴むスピード、それに応えるスピードが求められます。
そのスピードを規定するのが、追求力=様々な課題に対して『どうする?』を考えていく力。
学校という教育精度の中ではどうしても試験で点数を取るための力=暗記する力が重視されてしまいます。
→つまり様々な課題(答えのない課題)に対して、自ら追求して答えを出す力がつきません。
多くの新社会人が社会に出て最初にぶつかる壁がここです。
社会に出ると答えのない課題ばかりで、暗記脳しか持ち合わせていないので、どうする?という追求に向かえないのです
数年かけてやっと追求力の必要性に気づいていく社会人もいますが、これを読んでいる新社会人の皆さんは社会に出たらまず真っ先に、
追求力の獲得に向かってほしいm051.gif

では追求力を獲得するためにはどうするか?

●生物史から、自然の摂理を読み解く~脳回路の仕組み14 意欲と追求力を上げるには?~(リンク
>・要は、成績第一→暗記脳によって封鎖された潜在思念を解放すること赤ん坊の好奇心を取り戻すこと。そして、社会や自然界の出来事から目を外らさないで、「何?何で?どうする?」を追求すること
・いくつかの課題を追求していく間に、自分の成すべきこと(=使命)が見えてくる。そして、使命と追求心が生まれると、自ずと成績第一=自分第一という価値観や「関係ない」という独断から脱脚してゆく。
=引用終わり=

●追求力を磨くためには?追求力のある人の真似をしよう!(リンク
>その一手は、追求力のある人=同化対象の真似をすることだろう。つまり、どれだけ同化対象と一体になれるか。
捉えている幹、思考過程、発想、思考のスピード、発言のタイミング、反応、表情etc…。どうしてその言動なのか想いを馳せたり、分からなくても同じようにやってみたり、その場その場が勝負。
>壁になっていそうなのは、特に学生は、いつの間にか真似は「真似してる(=真似してはだめ)」「恥ずかしい」と言われるという意識になってしまいがちなところ(これも歪んだ同学年教育の中で生まれた気がする)。でもこれは「そんなことにこだわらなくてもいいし、真似した方がやる気になる、うまくいく」と思う真似仲間がいれば乗り越えられそう。
=引用終わり=
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追求するにも仲間が必要。
そんな追求仲間をつくり、まとめていく力、常に相手発で仲間の活力を引き上げていく力=人間力の獲得が、追求力の獲得とともに必要な力。
人間力の獲得については、また次回。

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2019年03月27日

『青い理想をどす臭く実現する』 ②~企業理念でつながっているからこそ力を発揮できる

会社の会議でいつも同じ話を長々と展開して、周囲を困らせる上司っていませんか?「早く終わらないかなぁ」っと右から左に流しているそこの君!本当にこれは無駄なお説教なのでしょうか。

前回紹介した、パナソニックビジネスイノベーション本部事業戦略センターイノベーション戦略企画部に所属する山本祥馬氏もその一人でした。 密かに「走る巨人」と呼び、仕事上での”まね対象”として注視していたのは、当時社内カンパニーエコソリューションズ社事業開発センター長だった日野田知也氏。
その日野田氏は定例会議で必ず15分~1時間に及ぶ演説をするのが常でした。山本氏はそれを陰で「日野田節」と呼んでいたそうです。

パナソニックは、住宅関連商品の提供から、家に関わるサービスを広く提供する新規事業として「プロイエサービス」を展開中のとき。山本氏は既にそのプロイエの店長でもあったため、「早く会議を終えて店に戻りたい」と念じていても、毎回「日野田節」が始まるそうです。
「お前らはプロイエというものが、どういうものか分かっているか?プロイエとはな、・・・」と概念を説くような演説が延々と続く。

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2019年03月20日

『青い理想をどす黒く実行する』 パナソニック若手社員の仕事の取組み

今回は、パナソニックで活躍する山本祥馬氏の記事を取り上げます。パナソニックは言わずと知れた従業員約27万人の大企業。その中で山本氏は、現在ビジネスイノベーション本部事業戦略センターイノベーション戦略企画部に所属しています。
彼の仕事の取組みスタンスは『青い理想をどす黒く実行する』こと。およそ一流企業に似つかわしくないこの言葉は、一体どうやって生まれたのでしょうか?

彼はそう実感→言葉化したのは、当時パナソニック㈱の社内カンパニーエコソリューションズ社事業開発センター長だった日野田知也氏との出会いから。日野田氏は既に「トリプルワイドIH」など数々の新商品や新規事業を確立させてきたレジェンド級の人物。山本氏は、彼を「走る巨人」と呼び、真似対象として見ていました。そして日野田氏から叩き込まれたのは、徹底した「カスタマーファースト」でした。

最初の出会いは、パナが始めた「顧客直掌インフラ構築実証プロジェクト」という新規事業に山本氏が参加したとき。それまで経理部の立場から全体の経営をみていた山本氏は、パナソニックが市場を取っていく為として

「パナソニックは家の内(家電)も外(家、住宅設備)もやっているから、パナソニックに解決できない家の困りごとはない。我々が困りごと解決のインフラになれば、お困り事も情報も全部我々のところに来る。これからはIoTの時代。日本ではIoTのスイッチやコンセントなんかは顧客自身では付けられないから、IoT機器を作る我々がインストーラー(設備施工業者)も出来たら、IoTの覇権も握ることが出来る」

と持論を展開。

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2019年03月14日

自然の中で嗅覚と聴覚をフル稼働する

自然環境が子どもの脳に与える影響が大きいことを以前紹介しました。( リンク )
今回は、自然環境が人の五感のどの部分から脳へ影響を与えるのかを紹介します。

【嗅覚】
においは人間に強い影響力を及ぼす。
・嗅覚は脳内の駆動物質に強い反応を起こさせる五感の一つ(もうひとつは聴覚)。
・人間の脳は実に1兆種類ものにおいを嗅ぎ分けられる。(男性よりも女性はにおいに敏感で、妊娠中はちょっとした危険もすぐに察知しなければいけないため、嗅覚がさらに敏感になる。)
→しかし、そんな人間の嗅覚も衰える一方。現代人は嗅覚受容体に関わる1000もの遺伝子を持っているが、その半分以上が不活発になっている。
→嗅覚を失っていっても、生存能力にもはや影響がないためともいえるが、嗅覚の衰えとともに『危機察知能力』までもがともに失われているのではないだろうか。。。
・我々の鼻は直接脳に繋がる経路で、鼻から吸い込んだ粒子が脳に影響を与えるという。
だから、麻薬には鼻から吸い込むものが多いらしい。
・恐ろしい研究結果も出ている。ある研究者がメキシコシティの大気汚染を調査していたところ、野良犬の脳に不気味な病変が見つかったという。
(各国トップの圧力で明るみに出ていないが、世界的な大問題!人口物質にまみれた都市で生活するということは、それだけ鼻から汚染物質を脳に運んでいるということ!)

・一方で、都会の森でも行くと“森の香り”を感じ、吸った空気を“清々しい”と感じるのはなぜか?
→森では木の葉が汚染された粒子状物質を吸い込み、樹木の下では土壌の有機炭素が大気汚染と結合し、嵐のときには地面に降り注いだ雨水を浄化する。
こうした自然の近くに住むのと、大気汚染まみれの幹線道路周辺に住むのとでは、自閉症や脳卒中のリスクも変わる。
(人口物質が、中枢神経系の小膠細胞に影響を及ぼすと言われている。)
・森の“香り”も重要。実は数千年前からにおいが気分や行動や健康に影響を及ぼすことは知られている。
香りを使用して病気を治療するアロマテラピーの歴史は、古代エジプトにまでさかのぼるという。
森の香り等の気持ちが良いにおいは、「接近行動」を引き起こす。においで、ボランティア活動等の参加率も変わることがあるらしい。
人口物質から離れた、自然の香りで人間の脳は一時的でも本源性を取り戻し、個→集団へと意識が広がるのではないか。

⇒脳を駆動させる一つのポイント:自然環境の中で嗅覚をフル稼働し、中枢神経系へプラスの影響を与える。脳が本源性を取り戻し、本源的な仲間とのどうする?に向かう。

【聴覚】
・聴覚は動物が「油断なく注意を払い」「方向を見定める」際におもに活用する機関。音によって何かがそこにいることがわかるだけでなく、どちらの方向からそれがやってくるかもわかる。おそらく動物の五感の中で最強の機関とも呼べる。
・聴覚は人間が声を出せるようになる前から進化してきた。魚類は数億年前に人間でいう聴覚のような、振動を察知する機関を発達させた。
・ただし、人間の聴覚は飛行機のジェットエンジン音や車のエンジン音等、いわゆる騒音が処理するようにはできていない。だから不快さを感じる。
そして、予期せぬ=処理できない騒音を聞いていると、血圧や心臓機能等にまで影響を及ぼすという。

・一方で完全な静寂がいいかというと、そうでもない。19世紀の批評家ジョン・ラスキンの言葉「静寂なる大気は甘美にあらず。音ともつかぬほどのものがあたりに息づくときはじめて心地よさが生まれる-鳥が奏でる三連音符、低く高く鳴く虫の音があってこその静寂である。」
・多くの人は自然の音に癒されるが、とりわけ効果があるのは「風の音、水の音、そして鳥のさえずり」。
・人は朝、鳥のさえずりを耳にすると、その音を注意が行き届いて安全な状態と結び付け、きょうもすべてこの世は事もなしと感じるのだそう。進化の過程で、鳥のさえずりをそういった意味で解釈してきたのだ。※この鳥の鳴き声は人間が創作した音楽と不可解なほど似ており、無意識のレベルで脳の幸せを感じる部分へ影響を与える。
・都会の子ども鳥のさえずりを聞かせると、集中力が上がったという例もあるらしい。

・最近は、電車に乗っていても大音量でイヤホンで音楽を聴いている人も多い。こうやって一日中イヤホンをつけていると、「学習性難聴」になりやすいという。
→現実を締め出し、自分だけの世界に埋没している結果。『耳を研ぎ澄ます』ということを忘れている。
→耳を研ぎ澄ませられない=何かに注意を向けられない

⇒脳を駆動させる一つのポイント:自然環境の中で聴覚をフル稼働し、『耳を研ぎ澄ます』。風や水の音、そして鳥のさえずりを聞くことで、嗅覚同様脳内の本源性を呼び覚まし、注意力・照準力を高めていく。
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いかがでしょう。最近活力がなかなか上がらない方は、イヤホンを外して緑豊かな公園へ行き、じっと耳を研ぎ澄ませてみて下さい。
我々現代人は、古代人に立ち返り、再び脳をフル稼働させて、本来の力を取り戻す必要がありそうです。

参考
・NATURE FIX~自然が最高の脳をつくる~ フローレンス・ウィリアム

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2019年02月28日

脳力を上げる~大人の我々にできること~

前回の記事で( リンク )、自然が子どもの脳に与える影響を紹介しました。
では、大人には能力を上げるチャンスはもうないのでしょうか?

実は、そんなことはないと言えそうです。
最近、従来の常識を覆すこんな研究結果が紹介されました。( リンク )より
>米コロンビア大学の研究チームは病歴のない14歳から79歳までの28人の脳の検体を詳しく分析したところ、認知機能や感情に関わる海馬の部分から未成熟の神経細胞が数多く見つかったことを報告している。最高齢である79歳の高齢者の脳であっても、新たな細胞が“芽生えている”ことが確認されたのである。脳の検体は、いずれも生前は健康であった人物の脳で、つまり、不幸にも不運な死を迎えてしまった人々である。老齢を迎えても新たな脳細胞が生産できるのだとすれば、認知症が改善できる可能性をはらむことになり、超高齢化を迎えた今日の社会において明るい話題になることは言うまでもない。

>しかしながら脳の状態が若年層と高齢者でまったく同じということはなく、高齢者は新たな血管があまり作られず、新しい神経細胞の接続能力が低い可能性が考えられるということだ。つまり高齢になっても新たな脳神経細胞は作られるものの、神経同士の接続があまり円滑でなくなってくるのかもしれないということである。
=引用終わり=
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では、どうすれば神経同士の接続が円滑になるのか?=脳内で回路が形成されるのか?
脳内で回路が形成されるのは、何かを追求した時。
繰り返し追求することで、より強固に回路が形成されていきます。
つまり、いくつになっても追求し続けることが、いくつになっても脳力を高めていく秘訣なのですm051.gif

まわりに、「あの人はいつまでも若いな!」という人はいませんか?
おそらく、何かを熱心に追求されている方=追求力のある方ではないでしょうか?
私の職場にも60代半ばでも年齢を感じさせずに最前線で闘っている仲間がいますが、日々未知な世界を追求しています。

思えば世の中は未知なことだらけ。自然も宇宙も、人体もおそらく我々人類には数%しかわかっていない。
未知なことがあるから、追求し続けることができるとも言えます。
追求力のある大人や、夢中になって追求を続ける子どものように(むしろ子どもを真似て)未知な世界に臆せず飛び込むことが、現代の大人には必要でしょう。

この『真似る』というのも大切なこと。
赤ん坊はどうやって言葉を覚えるか?⇒親や周りの大人の真似を徹底的にします。
そうやって、赤ん坊は一つ一つ大人の真似をすることで脳内に回路を形成していくのです。

大人になって何かを学ぼうとすると、すぐに参考書を探しにいこうとしますが、
文字面だけで“学んだ気になる”可能性が大きいです。
本気で追求力を手に入れたかったら、まずはできる人を真似ること。
真似て学ぶというのが、生物学的に見ても最も効率的な学習方法でしょう。

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2019年02月27日

サワダ精密 ~常に組織を 環境を 課題を上昇させることで 人間力を高める~

今回取り上げるのはサワダ精密(兵庫県姫路市)。1984年、創業社長である澤田修一氏(現会長)が始めた機械部品製造会社です。現在では、社員72名、売上も12億円を超える規模に。「『地』的経営のすすめ」(佐竹隆幸著:神戸新聞総合出版センター)の中から要約して紹介します。
澤田氏は21歳のときに八百屋を開業。その後鉄工所に6年間勤め、37歳でサワダ精密を開業しました。当時は専ら「拾い仕事」。営業した先々で拾ってくるかのように、図面を預かりそのとおりに部品をつくって納める単発の仕事が中心でした。しかし・・・

「ただ言われて作るだけ。 それがどういうもので相手が満足しているのかどうか、こっちで工夫できる余地があるのかどうか、さっぱり分かりません。 『図面に描いてある』と言われるが、一番肝心な箇所はどこか、どういう点に気をつければいいか、といったことは図面だけでは分かりません」

そこでエンドユーザーと直接取引するしかないと一念発起。三菱電機姫路工場の有名部長に直接営業で開拓し、さらにそれを足掛かりに複数顧客を開拓して軌道に乗せました。その過程で経営のポイントが大きく3つありました。

この写真はコチラからお借りしました

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2019年02月14日

自然環境が脳を育てる

脳構造の解明が進み、脳内の様々な部位の本当の役割が明確になってきました。( 生物史から、自然の摂理を読み解く )
そんな中、近年は『自然と脳』の関係を追求する研究が進んでいます。
縄文時代~江戸時代と比べて、現代人の追求力が下がってしまった要因を解明するきかっけになりそうです。

一つの記事を紹介します。
NOCC!より引用( リンク )
>まず人間が「何かをできる」ということにはすべて脳ミソが関係している。
脳が働いているとは、五感として刺激を「入力」し、その結果を「運動」として「出力」している、ということ。
そして脳はこの入力と出力のループをすることで学ぶ。

だから根本的に脳は、このループでつくられていき、
その過程で「変わらない」ということだけを残していくことが「学習」するということ。
そしてこの脳を発達させるためにはとにかく自然と向き合うことが必要。
でも現代社会では自然がない。

自然と接することは、体を動かすことにつながり、脳を成長させることにつながる。
だから、自分のからだで動く、つまり、いろんな環境でいろんなことをすることが、
特に小学生以前の子どもは脳の発達のためには本当に大切である。

昔の人は作物を育てて、それを食料としていた。
まず稲を植える。もちろんそれだけで育つわけではなく、当然、豊かに育てるために試行錯誤をする。
知り合いから「この農薬いいよ」と言われても、
すぐ鵜呑みにして3ヶ月後それで失敗してしまったら食べていけなくなる。
だから毎日毎日試行錯誤して、問題が起こったらその対策を考える。

それが「手入れをする」ということであり、その結果、努力・辛抱・根性が身につく。

大人も、子どもも我慢ができなくなったのは、ボタンを押せば片付く社会になっているから。
ボタンを押せばお風呂がわく、テレビがつく、洗濯ができる。
「ボタンを押す→何かが起こる」の間に因果関係はない。

そして、このボタンを押せば何でもできる社会で、子どものいろんな問題を
「ゲームのせい」「携帯のせい」「情報量のせい」といった
何かあればすぐ何かのせいにする」考え方が当たり前になっている。
「何かが起こった→ボタンを押したせいだ」となる。でも人間の性質はそんなに簡単ではない。

何か問題が起こったとして、
まずその問題が起こった過程や、その人の性質を考えないといけないので簡単には片付かない。
それを昔の人は、自然という簡単に手なずけられないものを相手に、ごく当たり前にやってきた
子育ても同じである。
=引用終わり=

私自身も子どものころは近所の山が遊び場でした。ただ山を駆け回ったり、木登りをしたり、秘密基地を作ったり。
親にそこに行けと言われたわけではなく、自然とそこが遊び場になったのです。本能が求めていたのでしょう。
共通しているのは、『体を使いながら、頭も使っているこ』と。
つまり運動神経をフル稼働しながら、常にどうする?を判断していたということ。
思い返すと、一緒に山で遊んでいた友人でぐるぐると悩むようなタイプの子はいなかったように思います。
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今思えば(大人になって都会の生活に慣れてしまった状態から考えると)、危険な場面も多々あったはずです。
それでも、地域の大人は「やめろ」とは言いませんでした。
木登りに失敗して傷をつくって帰れば、「次は上手く登れよ」と。
ところが、小学校高学年~中学生になるとみんなテレビゲームに夢中になり、山で遊ぶことはなくなりました。
そのころから、『追求』と呼べることをしなくなっていきます。

そもそも昔は、自然しか遊び場がなかったのですから、毎日の遊びが追求場面でした。
自然がない。自然がない。とよく耳にしますが、『ゲームやテレビを捨てて、自然がある場所へ行こうとしていないだけ』。
今の子供たちには、自然に触れる中で運動神経をフル稼働させながら、追求できる脳を養っていってあげましょう。

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