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2015年07月28日

共同体と死生観~「自分の中に光がある」一神教の神を持たない人々~

日本人にとって神さま仏さまとは何なのか?宗教学者で人類学者の中沢新一さんの講演から、その一部を紹介します。中沢さん自身の経験と洞察を踏まえて面白く語られた内容です。

前回記事
生命循環
死を忌み嫌い遠ざける現代社会
命の重みを知る営み
江戸期までの日本人の死生観

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2015年07月14日

地域共同体の再生 第7回「 植物と微生物による発電法 」まったく新しい自然エネルギーに注目

地域のエネルギー自給の取り組みを紹介するシリーズ。既存の大規模電力会社を使わずに、自分達で自ら使うエネルギーを自給できる取り組みを紹介してきました。しかし今はまだ、太陽光パネルのような、どうしてもコストばかりかかり、非効率な技術に頼らざる得ない状況でした。しかし、それを解決する新しい発電手法に注目が集まっています。

過去の記事はこちら

第1回~プロローグ~
第2回~意識変化に対応していない地域の組織化~
第3回-1~エネルギーを中心とした街づくりが今成功している理由~
第3回-2~共同体の再生に力を入れている地域活動の紹介~
第4回~地域のエネルギー自給(都市型)~
第5回~ご当地電力が続々誕生! 人を育て、コミュニティを育てる「まちエネ大学」~
第6回~自家発電で晴耕雨読の日々をおくる夫妻に聞く、これからの電力自給のあり方~

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2015年07月08日

地方紙の研究 ~河北新報編②~ 「オリザの環」で東北を根っこから固め直す

TPPでも大きな話題になっている日本の主食であるコメ。このコメを一つの商品として市場社会の中で捉えるのではなく、もっと根っこから捉えようとしたのが河北新報でした。今回も月刊「潮」が1998年から3年程連載していた「地方紙の研究」(潮出版社)のうち『河北新報』部分を一部引用して、地方紙が取り組んだ日本の根っこ部分に焦点を当てた様子を見ていきましょう。

1997年の新聞協会賞を受賞した「オリザの環」は、東北にこだわりながら遥かな国際性を獲得した連載企画である。
オリザは稲の学名で、20以上の種がある。栽培稲はアジアの「オリバ・サティバ」と西アフリカの「オリザ・グラベリマ」の二つだけで、他は野生稲といわれている。
138回続いたこの連載は、世界24カ国のコメと人間の関係を扱ったもので、コメが粗末にされている時代にコメの勝ちを問い直し、コメを主要な生産物にしている東北の人々に、地球的規模でのコメづくりの自信と連帯感を与えたのは間違いない。(「地方紙の研究」より)

東北のコメ、日本のコメ、という狭い枠に囚われず、地球規模の視点を、失礼を承知で言えば“たかが地方紙”が提起しているところが画期的です。むしろ地方紙の自由さ、自在さを最大限活かした企画といってイイかもしれない。

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2015年07月01日

地方紙の研究 ~河北新報編①~引き継がれる土着の心

前回のプロローグに続いて、今回から「地方紙の研究」(潮出版社)を引用して、普段馴染みの薄い私たちにも分かる地方紙の熱い歴史と特徴を取り上げてみましょう。河北新報は宮城県仙台市に本社のある河北新報社の発行する日刊紙で、発行部数は朝刊で約45万部と言われています。記事そのものは1998年のものですが、地元の人たちも実は内容については初耳の部分もあるかもしれません。それでは宮城県のみなさんも是非どうぞ。

「白河以北一山百文」
 明治政府の東北に対する「一山百文」扱いは、“負ければ賊軍”の仕打ちでもあった。その差別をバネに、不羈(ふき)独立と東北振興を目指した悲願が『河北新報』の題字に深くにじんでいる。
 東北はエミシ、エゾの地である。蝦夷がアイヌと同義であるか、それとももっと広範な北方住民を指していうのか、学説は分かれている。異民族としてのアイヌも含めた「大和朝廷にまつろわぬもの」との説が強くなっているようだが、中央政府のエゾ征伐は、東北人にとっての忘れがたい屈辱の史実である。『河北新報』創刊の気運には、平定された蝦夷の復権の意思がこめられていた。
(中略)
 岩手出身の原敬が雅号を「一山」としたのも、東北人の憤怒の表れのようだ。かつて帝国議会で、盛岡から三陸海岸を走って釜石に到達する「山田線」の敷設が論議されたとき、原敬は「そんな山奥に鉄道を敷いて、総理は山ザルでも乗せる気ですか」と絡まれた、と伝えられている。(「地方紙の研究」より)

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2015年06月25日

地方紙の研究 ~ プロローグ

前回、堀江貴文氏が地方紙に注目する記事を紹介しました。その約20年前に、実は社会的にも地方紙が注目されたことがあります。月刊「潮」が1998年から3年程連載していた「地方紙の研究」(潮出版社)がそれで、鎌田慧氏の著書です。その内容を引用紹介し、当時の可能性を再確認しながら、これからのマスコミの在り方を考えてみたい。今回はその本の「あとがき」を紹介し、鎌田氏の問題意識を確認してみましょう。

 「地方紙の研究」のタイトルで『潮』に連載を始めたのは、1998年1月号からだった。「地方分権」の論議が強まっていた頃で、一方で産業廃棄物に対する市民運動も盛んになっていた。私は、それらの動きに70年代初め、公害反対の住民運動に続く、地方の新たな胎動を感じさせられていた。だから地方紙がどのように変わろうとしているか、その現状を訪ねる、という編集部の提案に大賛成だった。
「地方主権」とまではまだいかないにせよ、中央集権の枠組みから脱して、地域の独自性を主張しだした地域住民の意識の変化を、私はそれまでに各地を歩いて教えられていた。地域がこれからどう変わろうとしているか、それには地域のマスコミである「地方紙」が大きく係っている。地方自治は、言うまでもなく、民主主義の基盤である。国の交付金による支配と従属の関係は、大きく変わりつつある。地方紙に表れた記事の検証によって、地域の変貌を確認できる。それがテーマであり、方法論だった。

小野秀雄は、『日本新聞発達史』(1922年刊)において、第一次大戦後の地方紙の発展は、東京、大阪などの大都市の新聞勢力範囲外にあったからだ、とする俗論を退け、そこが地方文化の大中心地だったからだ、として次のように続けている。

「都会付近の地方新聞が都会紙の侵入を防ぎ得ざるは、ただに資本の問題ではなく大都会の文化が周囲の地方文化を同化する近代の無為的文化作用の結果である。これに反して大都会より隔絶せる地方又は社会状態を異にせる地方には、必ず一つの文化中心があって、其処に生まれた新聞はその地方相当の発達を遂げる

地域に独自の文化がある限り、独自な地域新聞を必要とする、と言い換えて間違いないようだ。ここに地方紙の存在理由が明確に示されている。けだし、名言である。 (「地方紙の研究」より)

ここを間違えてはならない。文化が新聞を必要とするのである。決して新聞が文化を作るなどと思い上がってはならない。

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2015年06月16日

共同体と死生観 ~江戸期までの日本人の死生観~

子育てに見る情愛の深さや、幸福感に溢れ世の中の悲哀を感じさせない笑い、鳥獣と人間との近しい関係など、江戸期の文明には際立った特徴が見られます。それらの江戸期までの日本文明が持っていた特徴と、自他の不運や不幸を殊更に嘆く事をしない死生観との強い連関を感じます。

 

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生命循環
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2015年06月02日

地域共同体の再生 第6回 「電力会社の電気は要りません!」自家発電で晴耕雨読の日々をおくる夫妻に聞く、これからの電力自給のありかた

地域のエネルギー自給の取り組みを紹介するシリーズ。今日は、電力会社の電気を買わずに、自宅で発電した電気だけで生活しているご夫婦を紹介します。なんだかとても楽しそうですね。

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画像はこちらからお借りしています。

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地域共同体の再生

第1回~プロローグ~
第2回~意識変化に対応していない地域の組織化~
第3回-1~エネルギーを中心とした街づくりが今成功している理由~
第3回-2~共同体の再生に力を入れている地域活動の紹介~
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第5回~ご当地電力が続々誕生! 人を育て、コミュニティを育てる「まちエネ大学」~

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2015年05月28日

情報スピードはネットには適わない!新聞は地方紙としてのソーシャルメディアに収斂せよ!

あのホリエモンこと、堀江貴文氏が地方紙に注目していたのをご存知でしょうか。
少し古いですが、2013年11月29日東洋経済にインタヴュー記事「ホリエモンがもしメディアの経営者だったら」がありましたので一部紹介します。

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2015年04月23日

地域共同体の再生 第5回~ご当地電力が続々誕生! 人を育て、コミュニティを育てる「まちエネ大学」~

今、日本の様々な地域で、エネルギー自給の取り組みが活性化しています。当ブログでも地域共同体の再生が期待される動きとして注目してきました。多くのプロジェクトは、既存の大規模エネルギー産業には無い新しい特徴を持ち、各地域で主要な役割を担っています。

そして、エネルギー自給を起点として、地域の人材育成そのものに力を入れた取り組みも始まっています。それは自らの生きる場を自らの手でつくる自給の動き。地域の電力自給と人材育成を重ね、コミュニティを育てる取り組みを紹介したいと思います。

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2015年04月16日

新聞の歴史とこれから⑭~これから求められる新聞媒体について~

インターネットの登場により、私たちは与えられた情報を受け入れるだけの受動的なスタンスから、自ら能動的に情報を検索し、発信するスタンスへと大きく切り替わりました。さらにそれらの情報から新しい可能性を探索し実行していく、自考スタイルへと発展しつつあります。この自考スタイルを推進していくためには、人々の社会的問題意識や、古い私権観念に毒されていない潜在意識を刺激する情報が必要だと考えています
街

しかし一方でインターネット上での情報の信憑性については、まだまだ改善の余地があります。それは情報収集や発信の目的が、自己の都合や願望、正当化に偏る、言わば“自分”発であり、皆にとって有益な情報や皆の為の発信となっていないからです。確かにネット上には、一面的で断定的な情報や故意に捻じ曲がった情報も散見されます。

これらの問題意識を下敷きにして、これからの情報社会を生きる視点で、新聞という媒体を検証してみます。

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