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2020年04月09日

考える身体のつくり方(4)~人はいつ集中している?→実験してみた!

『考える身体のつくり方シリーズ』第4弾。
今回は、「人はいつ集中しているのか?」を実際に実験をした結果と合わせて伝えていきます!

これまでの投稿を振り返ると、、、
考える身体のつくり方(1) 、(2)(3)
「皮膚の可能性」⇒「皮膚も腸も同じ」⇒「腸で血液と・駆動物質がつくられる」⇒「脳内に血流がめぐると、集中力が高まる」という、結論にたどり着きました。

この得られた仮説は本当なのでしょうか?
仮説を検証するために、実際の仕事の中で人はいつ集中しているか??を実験・分析してみました!

■どのような実験を行ったか?【画像①】

会社内の20代後半の男性を被検体に、「集中度(脳の活性度)」と「血流」という2つの要素を見える化し、分析しました。
分析装置は、メガネと時計です。

・JINS MEME ⇒身体の重心やまばたきの数から、集中力を測定
・APPLE WATCH ⇒心拍数(→血流)を測定
画像①

〇結果
測定した集中力・心拍数(→血流)を表にまとめ分析した結果が以下になります。
この表をベースに分析結果をお伝えします。
画像②

3日間の中で特にグラフの変化のあった部分は4つ!

事象①~新鮮な課題に取り組んでいるとき~
画像③
・集中力:やや高い
・心拍数:6080(基準値)
・出来事:400個の質疑を前に己でやり切る気持ちで。朝から取り掛かる、初めての課題を前に心拍、集中共に上昇し回答を作成。

事象②~大事なことを伝えるとき~
画像④
・集中力:継続して高い
・心拍数:4060(やや低い)
・出来事:社内SNSに、チームへの期待を言葉に社内に発信

事象③~動いているとき~
画像⑤
・集中力:一時高い
・心拍数:3090(低~高まで)
・出来事:期限前の質疑回答を完了し、大好きなジムへ、心も体も大集中

事象④~期限前・立って話しているとき~
画像⑥
・集中力:継続して高い
・心拍数:60~70(やや低い)
・出来事:スタンディングテーブルを使って、チームと次の方向性をショートMTG

〇結論 「集中・追求しているときはどんな時か?」

それはズバリ、変化に身を置き答えを探しているとき!です。

変化とは:課題の新鮮さ・話すこと、動くこと、期限前
※なので姿勢も関係がある。

現状維持ではなく、常に変化に身を置くことで追求=脳の活性化が生まれます。

さらに・・・
・心拍が高まってから集中が生まれる
・深い集中は5分間が限度
・30分サイクルで集中⇔非集中のサイクルが生まれている。
のようなポイントも見つかりました。

変化に身をおくことで(姿勢や身体の動きも含めて)、脳内の血流上昇→脳の活性化は行われると言ってよさそうです!
みなさんも、日常の中の変化を大切に生活をしてみて下さい!

 

 

 

 

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2020年04月08日

発酵によって猛毒なものすら安全な食べ物に変えていく

コロナ騒動で大変な中で改めて、免疫力アップの効果を期待して改めて発酵食品が見直されています。
ココではこれまで発酵食品を保存食として開発されてきたことを紹介してきましたが、実は日本には普通なら食べることの出来ない猛毒さえも発酵させて食べ物にしているものがあります。
それは石川県白山市美川地区、金沢市大野地区などで作られている伝統食品の「フグ卵巣の糠漬け」です。
御存じの通りフグの卵巣には猛毒テトロドトキシンがあり、大型のトラフグなら卵巣一つで凡そ15人分の致死量があると言われています。フグは中毒死と隣り合わせて、食されてきた歴史があります。発酵食品が免疫力アップに効果があるのも納得してしまいます。

写真はコチラからお借りしました

写真はコチラからお借りしました

それにしても「フグ」と言えば下関とか北九州あたりが有名ですが、川県でどうしてフグの卵巣の糠漬けが特産になったのでしょう?

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2020年04月03日

考える身体のつくり方(3)~「考える身体」は腸・血液から

◯腸と肌はひとつながりの臓器
前回のおさらいからですが、人の感覚といえば五感と思う人も多いですが、これは脳との関係が強いものに限定しています。現在の生理学では①特殊感覚②体性感覚③内臓感覚の3つに分類されていて、五感の内4つは特殊感覚に当たります。この五感はごく一部であり、特殊感覚でない感覚がたくさんあります。

その中でも体性感覚を統合している皮膚に着目していました。
人間の身体はよくちくわに例えられ、外側は肌で、内側は内臓とやや違うものの様に見えますが、大きく捉えれば内臓の表面も肌もどちらも皮膚なのです。
今回はその中でも最後の感覚「内臓感覚」を統合しているといわれている腸に着目しましょう。

◯腸はどんな仕事をしているの?
腸が食べ物を消化しているのは皆さんご存じだと思いますが、そもそも腸は進化上いつできたのでしょう。

歴史を紐解いていくと、動物進化の系統樹においては、最も原始的な動物として腔腸動物(ヒドラ、イソ)がおり、これをルーツとして二つの幹に分かれ、一方の最先端に昆虫が、他方の最先端に哺乳類がいます。実は腸は最初の臓器なのです。
ヒドラ

最初に出来た原始的な臓器「腸」だけのヒドラの体には血液が流れていました。これは腸が血液を作っていたからです。人間の腸の上皮の細胞も、上皮の下の神経も、ヒドラの時代と大して変わらない姿で働いています。人間も腸で造血しているという説(千島学説)があります。

骨髄で造血しているというより全然説得力がありますね。

〇腸がなぜ第二の脳と言われているのか
「脳腸相関」というものがあります。
簡略化すると、脳から腸へも腸から脳へも迷走神経を通じて信号を伝達しているため、精神疾患によって下痢になったり、腸内フローラが崩れたことによって情緒不安定になったりするという事です。

特に脳を駆動させる「駆動物質(情報伝達物質)」は腸で作られています
例えば幸せホルモンといわれている「セロトニン」は90が腸で作られます。腸内のセロトニン濃度がある閾値を超える迷走神経を通じて脳に指令が行きます。

つまり、腸の状態によって脳の活性度・反応が決まってきます

また、それは腸自身の機能だけではなく腸内細菌の役割が大きいとも言われています。

〇血流量が高くなれば、脳は活性化する。
集中力と脳血流量の関係を調べた実験があり、
下図のように集中力が必要な作業中には脳血流量が増加しています。
集中と血流量に大きな関係がある
ことが分かります。
脳の血流量2
例えばタバコを吸うと目が覚めるといった経験がある人も多いと思います。それはタバコに含まれているニコチンやタールによって血管が収縮することで、ホースをつまんだような状況となり、勢いよく脳全体に血液が巡り、目が覚めるような感覚になります。

脳を活性化させるには、脳全体に新鮮な血液を巡らせることが重要です。例えば屈伸や散歩など運動をしる事で、足のふくらはぎがポンプのような働きをし、脳内に血液を巡らせます。また、話したり、笑ったりすると横隔膜の運動により血流を高める事が出来ます。

つまり、血流を高める身体が作る事が出来れば、脳が活性化するのです

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2020年03月26日

考える身体のつくり方(2)~皮膚には考える機能がある

“感覚”といえば、「五感」
               

「五感が大事」とよく言われますね。自然を感じ取るための身体機能(人間の感覚機能)として、よく“五感”という言葉が使われます。

1

 

この5つの感覚機能、触覚を除く感覚機能が全て“頭”に集中していることに気が付きませんか?

生物は“脳”に最も近い位置にセンサーを集めることで、外部の情報を素早くキャッチできるように進化してきたと考えることができます。

 

人類は、感覚機能で受信したあらゆる外部情報を全て脳に集め、脳が認識・予測・判断=思考して行動しています。人類にとって“脳”が最も重要な機能であると考えられているため、“五感”が取り上げられているように身体の感覚機能の中でも頭(脳)に近い機能がクローズアップされているともいえます。

 

また五感の中でも“視覚”が優位とされ、近代社会のあらゆるコンテンツは視覚情報一色に染まってしまいました。「視覚情報を受信→視覚情報のみで脳が思考」といった短絡的な思考が蔓延り、その他の身体感覚機能を置き去りにしてきた結果が、現代において「身体性の欠如(頭でっかち)」として表れているのではないでしょうか。

 

「他の生物と異なり人間だけが外部世界を認識してから行動できる特別な存在」というのは西欧・近代的な思想・考え方ですが、「どの生物も、まず行動(運動)があり、認識や知覚はその後に続く」というのが全ての生物に共通する行動様式であり自然の摂理です。

 

人類も含め生物には、五感以外にも感覚機能があります。

五感だけではない身体の感覚機能

下記は生理学の立場から見直された、「新しい「感覚」の分類」です。

1)特殊感覚:視覚、聴覚、嗅覚、味覚、平衡感覚
2)体性感覚:触覚、圧覚、温覚、冷覚、痛覚、運動感覚、筋肉感覚
3)内臓感覚:臓器感覚、内臓感覚
感覚機能分類

これによると、感覚機能は大きく3つ(特殊感覚、体性感覚、内臓感覚)に分類されています。
“五感”という分類はなく、五感に近いものとしては“特殊感覚”とされています。ただしここに“触覚”は含まれておらず、
代わりに“平衡感覚”が含められています。

触覚が含まれている“体性感覚”とは、従来の触覚のように、単に「何かに触れる」というだけの外部にあるものを感じるという感覚ではなく、
「熱い」、「冷たい」、「痛い」などの身体表面の感覚と共に、筋肉運動を含む身体運動が結びついている感覚として位置付けられています。

「熱い」「冷たい」「痛い」と感じた時に反射的に身体が動くのは、皮膚表面でキャッチした感覚が直接筋肉を動かしているからです。
もちろん脳にも信号が伝達されますが、脳が「熱い」と認識する前に身体を動かしているのです。

この体性感覚の中心が“皮膚”であり、身体全体に拡がっている感覚機能です。

“皮膚”は感情を持っている

“皮膚”に感じる風の強さは、耳が聞こえない人にも目が見えない人にもわかります。このように皮膚感覚は、周囲に起こっている現象を知らせる事ができます。

また皮膚には、温かい、痛いといった感覚をキャッチする神経が備わっていますが、「心地よさ」「気持ちの悪さ」「怖さ」などの感覚は、実は皮膚でも感じています。「温泉に入ると、気持ちがよい」とか「触ってみたら気持ち悪かった」という感覚は“脳”ではなく“皮膚が”感じた感情です。
2

「鳥肌が立つ」「身の毛がよだつ」「温かい人、冷たい人」「肌が合う、肌が合わない」など、皮膚感覚で感じた取った現象を表わした言葉が沢山ありますが、皮膚には「セロトニン」「ドーパミン」「アドレナリン」などの駆動物質を受け取る受容体があることがわかっています。つまり皮膚は脳と同じように感情を持つことができるのです。

“皮膚”は「色」を見分けられる

皮膚には、目の網膜にある感光感覚器(光を検出する機能)と同じものを持っていることがわかっています。皮膚が紫外線を受けると、メラニン色素が分泌=「日焼け」することで紫外線から内部器官を守ってくれます。つまり皮膚は紫外線を感じることができます。また皮膚が赤外線(太陽光など)を受けると温かさを感じますが、これは赤外線を感じることができる証拠です。

「赤色の部屋は暖かく感じ、青色の部屋は涼しく感じる。」これは人が視覚で捉えた感覚です。ところが、目隠しをして同じように赤色、青色の部屋で実験した場合もほぼ同じ結果になるそうです。皮膚は可視光も感じることができるのです。
3

目(視覚機能)は可視光しか感じることができませんが、“皮膚”は視覚機能を超えて、幅広い光(電磁波)を捉えることができる機能を持っているのです。

皮膚は「第3の脳」である

・皮膚には「セロトニン」「ドーパミン」「アドレナリン」などの駆動物質を受け取る受容体があり、感情を持つことができる。
・皮膚には感光感覚器(光を検出する機能)があり、光(電磁波)を捉えて反応することができる。

というように、“脳”と同様の機能を持つことから「第3の脳」と呼ばれています。
「皮脳同根」(ひのうどうこん)という言葉があるように、受精卵が細胞分裂する際に皮膚と脳は同じルーツから生まれていることがわかっています。初期の生物が脳を持っていなかったことからすると皮膚の方が古く、皮膚から脳が生まれたと考えれば納得できます。

脳と同じ(もしくはそれ以上の)機能を持つ“皮膚感覚”は、人類が“考える(思考する)”上で重要な“考える”機能だといえます。

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2020年03月19日

考える身体のつくり方(1)~脱文字脳⇒本能次元で考える力を身につける

プロローグ
日々、仕事をしていて感じること、それは追求力・創造力が求められる時代になったということです。
そして同時に、これまでエリートと呼ばれる人が、どんどん足かせになっている、と思うのです。

追求力・創造力というと、どうも頭(脳)の話、と思いがちです。
頭脳明晰という言葉があるように、デキル人=頭が良いと思いがちです。しかし、これからの時代、果たしてそれは正しいのでしょうか。これからの時代において、どうしたら社会に役に立てるのか。どうしたら、追求力・創造力を高められるかを、考えていきたいと思います。

今週から5回に分けてお届けする『考える身体のつくり方』シリーズは、考えるということを、脳(観念)だけでなく、もっと身体全体で捉えていこう!というものです。そのために、生物進化・身体のメカニズムに学び、認識を深めていきます。

しかし、それだけは頭でっかちなままです!得られた認識をもとに、実験・実践し、フィードバックしながら、身体感覚に照らし合わせて追求していきます。

日本社会の行き詰まり⇒これまでの頭の使い方では、勝てない
世界の時価総額ランキング

最初に、時代の状況認識を共有していきます。
日本のGDPは世界第2位というのは、遠い昔の話になりました。今や先進国だけでなく、新興国にも抜かれ始めている状況です。

1989年(平成元年)には、世界時価総額で50社中32社がノミネートした日本企業も、30年後の2018年には、1社しかノミネートされていません!
バブル崩壊後の30年間、日本は一貫して低迷しているのです。GDPや時価総額がこれからの時代の指標になりうるかは議論の余地はありますが、いずれにせよ、これまで日本をリードしてきた政治家・官僚・企業は、21世紀に入り、答えを生み出す力を失ってしまったのです。
これは、エリートだけの話ではありません。今の中高生の3分の1は、簡単な文章が読めないという事実が、一時期社会をにぎわせましたが、日本人全体で年々思考停止が進んでいる状況です(モンペや虐待、暴走老人など、大人も劣化中です)。

知識=文字だけの勉強は、追求力が衰退するだけ
受験脳では勝てない

なぜ、日本人は思考停止しているのでしょうか。根本的には、学校制度の弊害に行きつきます。

みんな貧しかった頃は、誰もが「いい生活」を求めて、「いい大学」に入るために勉強しました。明治期、富国強兵を実現するという明確な社会課題があった時代は、それなりに勉強も役立ちました。ところが、現在の学校は、そうした課題がないままに、細分化された知識だけを吸収する場所になっています。

知識=文字は、文字どおり?、頭で理解したもので、実は追求力は全然身についていないのです。この暗記脳・受験脳が、日本全体を衰退させているのです。

生物は脳なしで行動できる力がある⇒本能次元で考える身体
191017安藤G発表スライド【統合】

創造力が求められる時代。文字による理解だけでは、新しいものは生み出せません。もっと、意識のさら深い無意識の次元で、頭より身体で、可能性を追い求めることが求められているのです。

その時に羅針盤になるのが、本能次元で物事を判断する力。すなわち身体感覚。
物進化を振り返れば、生物は38億年のうち33億年は、脳のない時代でした。それでも、ちゃんと行動しています。大脳が生まれたのは、生物史のせいぜい10%程度です。

脳のない時代、脳以外の身体に考える・行動する機能があったのです。

この本能次元の、考える身体とはなんでしょうか。

次週から、みなさんとともに、追求していきます。お楽しみに!

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2020年03月11日

極寒の地でも発酵食品

日本は多湿であるので微生物の宝庫であることを前回記事に書きました。では生物が生きるのに極限的な環境ではどうでしょうか?

実は、北極圏に住むエスキモーのうちカナディアン・イヌイット(エスキモー)には「キビヤック」と呼ばれる発酵食品を食べる習慣があります。人が住んでいるとはいえ、冬は最高気温でも―20~―30℃、短い夏でも最高気温が1℃程度の極寒の地では微生物は生息しにくいので、イヌイットは発酵食品を持たない民族と言われていました。確かに歴史上酒を持たない民族として知られていますが、そんな中で、どうやって発酵食品を作っているのでしょうか?

キビヤックは、巨大なアザラシの腹の中に何十羽という海鳥を詰め込み、そのアザラシを土の中に埋め発酵させるというダイナミックな漬物なのです。

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2020年02月27日

気づく力を高めるにはどうする?

通学・通勤の道端にある自然、町の様子、普段一緒に過ごす仲間の変化(元気そうか?元気がなさそうか?)、
そして社会の変化(ニュースで流れる事象への違和感、教科書に書かれているものと違う現象)等
・・・あなたは気づけていますか?

学校教育や、ネット依存が象徴するように、対人・対自然の関係・追求が希薄になり、
現代人は『気づく力』が失われています。

「仕事ができる人」「優秀な人」「信頼されている人」そう聞くと、どんなイメージを持ちますか?
いずれも、もくもくと一人で作業をこなしているようなイメージではないでしょう。
必ずそのイメージには、『たくさんの相手・人』がセットになっているはずです。

気づく力が失われているというのは、「人と一緒に仕事をする=人ととも生きる」力が失われていると
いっても過言ではないでしょう。
その際たる原因が、対象不在の踏め込み型学校教育であることは言うまでもありませんが、
どうすれば『気づく力』を取り戻すことができるのか。
※子どもたちは一刻も早く社会へ出て行くことが突破口だとして、大人はどうすれば良いか。。。

○脱「与えられる側」思考
気づけない=思考停止しているということです。
では、なぜ思考停止してしまうのか?
それは、常に「与えられる側」に立っているから(立ってきたから)。
教育が際たる例で、ほとんどの場合が知識を与えられるだけの場になっている。
それでもテストで点を取れば評価される異質な空間。

そのまま大人になると、社会に出ても仕事(課題)は上(上司)から与えられて、
それをこなすだけで良いという意識になる。
だから、自分の仕事以外は「関係ない」。つまり自分のこと以外は考えない。
これでは思考が働きようがありません。

★突破口は、役職を超えて課題をつくり出す側に立つこと、組織をつくる側に立つこと、
 社会をつくる側に立つこと。

○ひたすら「なんで?」を追求
「自分には関係ない」ことなんてない!と腹を固め、とにかく対象世界を広げることが重要。
「なんで新型ウイルスのニュースばかりで、アメリカで大流行しているインフルエンザはニュースにならない?」
「なんでサラリーマンは活力が低い?」
という社会課題や、
「なんで人間には毛がない?」「なんで生物は雄・雌に分かれた?なんでこんなに性質が違うの?」
という生物史的な課題や、
「なんでこの人はこういう表情をしている?」「なんでこの人はこういう言葉を発している?=期待は何?欠乏は何?」
という日常課題まで、

★とにかく『なんで?』を追求すること。そうして、狭かった対象世界を広げることが、
『気付きのレンジ』を広げていきます。
※就職活動中の学生は、自己分析なんてしてないで、とにかく対象世界を広げてほしい!

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2020年02月13日

中堅社会人へ〜アンテナ力を高める〜

年度末が近づき、学生であれば就職活動など社会に出る準備を、
社会人であれば、新年度に向けた・近い将来に向けたビジョンを固めている頃ではないでしょか?

様々な業界に勤める友人達(特に中堅層)から聞こえてくるのは、
『アンテナ力を高めたい』という言葉。
あなたもそんな風に思ったことはありませんか?

入社以来ガムシャラに進んできた世代が、役割も増え・相手先との関係も広くなり、
更に後輩の指導も任され、能力欠乏が生じているようです。

では、アンテナはどうすれば高められるのでしょう。

アンテナと一言に言っても、色々あります。
・社会の潮流に対するアンテナ
・業界の最先端技術に対するアンテナ
・社内の関係(チームワーク)に関するアンテナ 等々

恐らく最も重要なのは、『集団にかかる外圧に対するアンテナ』

“アンテナの感度が高まる”というのは、自ら掴みにいく領域が広くなること。
経験上、”自ら掴みにく“という欠乏が最も高まるのはどんな時かというと、
チームや会社にかかる外圧や期待が大きくなり、
それに応えようという思いが高まった時ではないでしょか。

つい先日も、社会人1年目の後輩が、“仲間の期待に応えたい”という思い発で自ら調査・発信してくれた内容が、
チームを前進させました。

一方で、自分の興味発でしかないと、感取できる領域は限られます。
所詮、自分に興味があるものだけは自分毎、それ以外は他人事にしかならないのです。
だから、期待に応えられる領域は狭く、色々な人との関係領域も狭くなります。

この世代に求められるのは、仲間の課題も、客先の課題も、大きくは社会の課題も、
自分毎として捉えること。
それだけ、対象世界を広げていくこと。
「関係ないことなんてない」。そんな気持ちで探究を重ねること。
そうやって、視点が自分発からみんな発へと転換していくことで、自然とアンテナが張られていきます。

「そんな時間なんてない」。そう思う人もいるでしょう。
だけど、アンテナ力を高めることが結果として照準力の上昇に繋がり、仕事の効率化にも繋がります。
そして何よりも、対象世界が広ければ広いだけ、活力もって生きていける。
周りのアンテナ力が高い人を見てもそうでしょう?

世の中の中堅社会人のみなさん、アンテナ力を高めるのは今がチャンスです!

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2020年02月12日

熟れ鮓は微生物との共同作業

魚介類を細菌や酵母で発酵させた発酵食品は多種に亘るが、その代表は何といっても「熟れ鮓(なれずし)」でしょう。といってもピンとこない方が多いかもしれません。
熟れ鮓の代表的なものは近江(滋賀県)の鮒鮓(ふなずし)や紀州(和歌山県)のさんまの熟れ鮓、石川・富山の蕪寿司など。皆さんがご存じの寿司は酢飯を使いますが、熟れ鮓は魚介を飯と共に重石で圧し、長い日数をかけ乳酸発酵による酸味を生じさせるもので、言わば魚の漬物のようなもの。その原型は中国や東南アジアに古くから伝承されたと言われています。
紀元前4~3世紀の成立とされる中国最古の辞書『爾雅』には既に「すし」についての記述があるが、それによると「鮓」というのが魚の貯蔵品、「鮨」というのが魚の塩辛で、その素材には鯉や草魚、ナマズなどの川魚などが使われていました。

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2020年01月29日

世界遺産になった「和食」の基盤を作っているのはカビ

大昔、ヒトは食べ物の保存に様々な工夫を凝らした。自然現象を観察して、例えばカエルやトカゲ、ヤモリの干乾びたのを見つけて口にしたのだろう。それが食べられると分かると、今度は干乾びたものを集めてきて貯えただろう。即ち「乾燥」である。その乾燥による保存食品の代表が『鰹節』です。 ではまず鰹節の作り方から見てみましょう。

<鰹節の作り方>
最初に原料の鰹を三枚におろし、そのおろした身を煮籠に入れて一時間半ほど煮た後冷やす。これを骨抜きしてから底をスノコ張りにした木箱に四、五枚重ねて入れ、焙乾室で堅い薪材を燃やして燻し、じっくりと数日間かけて乾燥させる。これを舟形に整形削りすると「裸節」です。

これを四、五日間日光で乾かしてから、カビ付け用の樽や桶、箱、室などに入れる。ここに裸節を二週間もそこに入れておくと、中に生息している鰹節菌と呼ばれる麹カビの一種が表面に密生します(一番カビ)。
これを取り出して胞子を刷毛で払い落として日干しし、再びカビ付けの容器や室に入れる。二週間でカビは再度密生する(二番カビ)。
こうして三番カビ四番カビ付けを繰り返し、最後に十分に乾燥させてようやく『鰹節』が出来上がります。

単に乾燥させるだけでなくカビの密生を繰り返すのは、カビに鰹節の内部に残っていた水分を完全に吸い取らせてしまうためです。

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