資本金約9億、年商約70億の長野県にある『株式会社アールエフ』という会社があります。ワンルームマンションからスタートした、従業員175名の小さな会社です。あさ出版の『日本でいちばん大切にしたい会社』にも掲載され、世界的に注目されています。
この会社は創業十数年の若さですが、ワイアレス口腔内カメラの世界シェアが85%、デジタルレントゲンセンサーの国内シェアナンバーワンなどの実績をもつ、医療機器メーカーです。この会社は『高性能で大きさが他社の半分の製品を、他社の三分の一の価格で売る』ような、きわめて優れた開発能力を持っています。
その中でも、『飲むカメラ、カプセル型』は世界を驚愕させています。これは、女性の小指くらいの大きさで、薬のように飲むと、内蔵を撮影できます。写した画像は体外のモニターTVに伝送され、ライブでカラー画像を見ることが出来ます。しかも、カメラにバッテリーはなく、体外から電磁誘導によって動かす仕組みです。
下段の『SAYAKAのイメージ画像をご覧下さい』で動画が見を見ることが出来ます。
次に丸山社長の言葉です、
一言で言えば‥知恵を絞る、絞りきる、ことです。製品を開発する時にまず考えることは、その製品によって、
どれだけ多くの人が喜ぶのかということです。どれだけ役に立つのか、助かるのか、
その幸せの度合いや効果をまずひとりの人間として素朴に考えます。
その価値に対して支払えるお金はいくらなのか、いくらなら無理なく買えるのか。
価格もその製品を手にする人の側から考えます。
販売価格が決まると、それに従って製品原価は自然に決まります。
あとは「知恵を絞る」です。ここから開発が始まるのです。
他社の同種製品のほぼ原価が、アールエフの販売価格です。
それを実現するために、知恵を絞る。絞りきらなければ到底“無理”なのです。
従来の考え方や仕組みにとらわれていては、自分達が設定した原価をクリアする製品はできません。
不思議なものですが、とことん自分を追い込むと、とてつもない知恵が出てきます。
アイデアが出ない時は苦しいですが、“出来上がった喜び”はすべてを癒してくれるのです。
技術屋とはそんなものなのです。
このような製品を次々と創り出す『株式会社アールエフ』の、強さの秘密を探っていきましょう。