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2015年01月01日

新聞の歴史とこれから③~新聞の誕生とそれがもたらした日本への影響~

新年あけましておめでとうございます。本年も引き続き、有意義なブログ記事を作成していきたいと思います。応援していただけると幸いです。今年もよろしくお願いいたします。

前回:第1回の記事では、江戸時代のかわら版の発祥、飛脚の通信社としての役割があったことを知りました。そこから、日本人が特性として寺子屋の普及や、識字率の高さから、「情報に対する欠乏が最も高い民族で有る可能性」を知りました。日本では文字により情報を共有し、楽しむ文化が育まれてきました。今回は、かわら版文化への西洋新聞の輸入について見ていきます。

以下、【日曜版】新たに聞く~日本の新聞の歴史~【第2回新聞あらわる!】 リンク からの引用です。いよいよ、日本での新聞が誕生します。

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200年にわたって鎖国を行った江戸時代の間、他国とほぼ没交渉だった日本は、幕末になるまで国の外で起きていることをほとんど知る必要なく過ごしていました。わずかながら国内に伝えられたのは、長崎を訪れるオランダ商人がまとめた世界の動向を翻訳して幕府に報告したものだけだったそうです。 しかし、ペリーの黒船来航とともに情勢は一変しました。開国とともに、各地の港に外国の船が着くようになると、港町には外国人居住者の数が増えていきます。彼らは、貿易のための情報を必要としており、母国で発行されていた新聞を日本においても発行しはじめたのです。

日本で最初に新聞が作られたのは、江戸時代末期の1861年(文久元年)の長崎でのこと。しかも、日本語ではなく英語で書かれた『The Nagasaki Shipping List and Advertiser』という英字新聞でした。

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                             「The Nagasaki Shipping List and Advertiser」
                        広告や各国公使の公報などを掲載し、水曜と土曜に発行する夕刊新聞だった。  

 

・外国人居留地で作られた英字新聞
この後、横浜、兵庫においても、さまざまな英字新聞が発行されました。当初は貿易に関する情報がメインでしたが、そのうち日本の政治を論じたり、日本の歴史・文化を伝えたり、彼らが日本を知るにしたがって日本に関する内容も充実するようになりました。これらの英字新聞は、英語を学んだ幕臣や藩士たちにも読まれるようになり、尊皇攘夷論と開国論の間で揺れ動く当時の日本の藩士たちに少なからぬ影響を与えることもありました。 とはいえ、明治初期の居留外国人の数はわずか1000人ほど。部数はせいぜい100部や200部というものでした。しかし、少ない部数ながらも、切実に情報を必要としていた外国人たちに熱心に読まれていた新聞だったと考えられます。

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日本で最初の新聞は、海外の人が日本で商売をするために作ったものだったのです!この新聞の発行からすぐに、日本でも初の新聞が発行されます。とはいえ、最初は海外の新聞を真似るところから始まりました。
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・海外のことを知るために作られた“翻訳新聞”
日本人が日本語で作った最初の新聞は、『Nagasaki Shipping…』から遅れること1年後、1862年(文久2年)に作られた『官板バタヒ(ビ)ヤ新聞』です。   『官板バタビヤ新聞』は、ジャワのバタビヤ(現・ジャカルタ)で発行されていた「ヤヴァッシェ・ニュース(Javasche Courant)」という、バタビヤ政庁の機関紙を原本として、オランダ国内および国際ニュース、幕府の学者がそのまま翻訳した“翻訳新聞”でした。しかも、日本にはまだ日本語の活字や新聞の印刷に適した紙がない時代。二つ折りの半紙に手書き、のちに木版で印刷したもの数枚を綴じたパンフレットだったようです。『官板バタビヤ新聞』は23号まで発行され、その後は『官板海外新聞』と名を改めています。 ほかにも、船で漂流の末にアメリカ船に助けられ、アメリカで教育を受けて帰国した、ジョセフ・ヒコ(浜田彦蔵)による『海外新聞』、宣教師ベイリーによる『万国新聞紙』、J.R.ブラックによる『日新新事紙』など、海外情報新聞が発行されました。とくに『日新新事紙』は、日本政府の機関紙として信用も厚く、内容・体裁ともにその後の日本の新聞の規範とされるものになりました。

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                            「日新新事紙」

 

・新聞はカルチャーショックだった
『新聞』は、開国後の日本人が受けた大きなカルチャーショックのひとつでした。ヨーロッパでは、1609年にドイツで世界初の定期刊行新聞『アブイソ』と『レラチオン』が発行されて以来、各地で議会の議事や決議を報道する新聞が作られました。また、イギリスのコーヒーハウスなどでは新聞を片手に政治や社会を議論する文化が生まれ、少なからず政治に影響を与えるまでの力を持つまでになっていました。

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日本ではまだまだ「一般庶民が政治の話をするなどご法度」であり、ジャーナリズムの萌芽すらない時代に、欧米では新聞が世論をリードし、一般市民が新聞を読んで政治や経済の動向を論じ合うことなど、特別でもなんでもない「常識」だったのです。このあまりにも大きな違いに、当時の日本の知識人は大きな衝撃を受けています。

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日本でも新聞は発行されるようになりましたが、それはあくまでも海外の新聞に則って作られていました。日本古来の「かわら版」と比較すると、
「かわら版」=社会記事に限られた、日本人の情報に対する欠乏を満たすもの
「新聞」  =政治・経済情報が主。オピニオンを含む、政治に影響をあたえるもの
という様に、色合いを変えてきている様子が見て取れます。
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さらに、印刷技術の急進展もありました。ヨーロッパでは、1445年頃にはすでにドイツのグーテンベルグが活版印刷術を発明し、活字を使った印刷が長い歴史を刻んでおり、1846年にはアメリカのホーが一時間に8000枚を印刷できる輪転機を制作。一方の日本とはいえば、木に文字や絵を彫り付けたものを版画する、木版印刷しかありませんでした。さらに、新聞を刷るのに適した大判の紙を大量に作る技術もありません。タイプライターしかない国に、コピー機がやってきた……というのは言い過ぎかもしれませんが、印刷技術において圧倒的な技術格差があったことは確かです。

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活版印刷が同時期に輸入されたことにより、大量の新聞が印刷可能となり、海外のメディアが参入するきっかけとなりました。日本人に対して、これがどのように影響してくるのでしょうか・・・

次回は、日本人が日本人のために作る日本語の新聞が生まれた頃のことを見ていきたいと思います。

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2014年12月31日

第6期 新概念勉強会・共同体経営塾 合同成果発表会 レポート(後半)

第6期 新概念勉強会・共同体経営塾 合同成果発表会 レポート(前半)の続きです☆
後半では、(株)日本陶業 様の発表をお伝えします!

7.「組織力で勝つ!」 日本陶業:小林次長 深谷次長

IMG_8586 深谷小林次長パワポ

創業100年の歴史を持つ老舗企業、日本陶業:小林次長、深谷次長からの発表では、ひとりの力では限界がある、みんなで創っていきたいという力強い想いが会場に響きました。

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2014年12月30日

第6期 新概念勉強会・共同体経営塾 合同成果発表会 レポート(前半)

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2014年 春から開始した新概念勉強会Aコースと共同体経営塾が修了しましたので、6回目となる合同成果発表会を開催しました。(過去のレポートはコチラ☆
1、開催概要

新概念勉強会・経営塾で学ばれた方々が、次代へ向けての「志」を発表し、追求共認圧力を形成して行くための決意を固めました。経営者・幹部から若手まで各社の社員有志による発表です。また、発表者の「志」を受け、企業という枠を超えて追求することができました。追求を通して各社内の闘争力を高めていく非常に活気のある場となりました。

今回の発表会から事前熟読追求方式を取り入れました。発表会までに、参加者には発表者の志を綴った「志」冊子を3回熟読し、そこで得た気付きを追求シート<宿題>に記入して頂きました。

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事前に熟読しておくことで発表者の想いに深く同化・理解が深まり、気付き発表や追求討議では今まで以上に中身のある内容を扱うことができました。

*当日のプログラムはコチラ*

第6期「新概念勉強会合同成果発表会」~志~
■開催日時:12月13日(土) 18:00~21:00
■開催場所:類グループ東京本社劇場会議室
ープログラムー
・開会挨拶
・Aコース・リノ・ハピア    渡辺社長
・Aコース・ゼネラルボンド 後藤社長
・Aコース・類設計室    川島、沖田
・みんなの発表を受けて、追求討議
(休憩)
・経営塾・日本陶業 小林次長・深谷次長
・経営塾・日本陶業 岩崎部長・畠山部長
・経営塾・日本陶業 深谷社長
・みんなの発表を受けて、追求討議
・閉会挨拶

合同成果発表会の様子をお伝えする前に、発表者の方々が半年間ほどにわたって、学ばれていたことをご紹介します!

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2014年12月25日

新聞の歴史とこれから②~瓦版の普及からみえる日本人の情報への関心の高さ~

前回:プロローグでは、民間企業による地方新聞社を紹介し、民間では、御用新聞としての全国紙では報道しない、事実報道の可能性があることを知りました。

一方現在は、新聞離れが進み、今後もその流れは止まらない状況ですが、このまま新聞は衰退してしまうのでしょうか?ネットにその座を奪われてしまうのでしょうか?或いは新聞の復活はありえるのでしょうか?

それを占うためにも、今回は、これまでの新聞の歴史をたどり、人々はどのように新聞と付き合ってきたのか!?その背景は、可能性基盤はなにか?そして、これからの新聞はあり方とはどのようなものなのか?といった新聞の可能性を探っていきます。

まずは、江戸時代の新聞の前駆:瓦版、飛脚についてみていきます。 

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2014年12月16日

新聞の歴史とこれから①~プロローグ:専業でも政治主張でもない、企業発の新聞が新しい~

都市部に住んでいると、新聞と言えば五大紙(読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞)をイメージしますが、その常識が当てはまるのは、都心部=関東・関西の都道府県しかないことをご存知だったでしょうか?  下の表をご覧ください。

2007都道府県別新聞発行部数と普及率

五大紙がトップシェアを占めているのは11の都道府県のみで、残りの36の都道府県では地方紙がトップシェアであり、その普及率が軒並み50%を超えているのです!

そして、地方紙のなかでも、高い世帯普及率を誇っているのが鳥取県の日本海新聞で、日本海新聞を発行する新日本海新聞社は、大阪でも大阪日日新聞を発行、気を吐いています。

日刊紙のほとんどが、五大紙をはじめとする専業新聞、あるいは、専ら政党の主張を目的とする機関紙ですが、その中にあって、異業種の企業経営者がオーナーとなっている新聞は稀有な存在であり、その主張は読者の溜飲を下げるものばかりです。

今回のシリーズでは、この企業発の新聞に注目することを手始めに、日本の新聞の歴史を遡り、新しい新聞のカタチを占っていきます。

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2014年11月25日

地域共同体の再生 第2回~意識変化に対応していない地域の組織化~

前回の記事では、「人と人の・人と地域の関係の希薄化」と「お上に頼らず自分たちで生きていくための答えを出す必要性」から、

【地域共同体の再生】の必要性を述べました。

今回は、そんな地域共同体の現状と意識潮流を探っていきます。

 

■地域活動への期待は高まっている

近年、NPOの認定数は急速に伸びており、今後も着実に増加していくと予想されています。

また、内閣府による調査によると、今後のNPOの活動に参加したい人の数も増加傾向となっており、地域活動に対して期待は高まっているようです。

1

▲NPO認定数の推移

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▲今後のNPO活動に参加したいか

「地域活動」の数だけでなく、活動内容にも変化がみられます。内閣府の調査によると、これまでは個人的な趣味に基づいた活動が多かったという状況でしたが、近年はみんなで行うスポーツ活動や自分の住んでいる街の活性化に協力する祭りや地縁行事の運営などの地域行事が急増してきています。同じ地域活動でも、より集団を意識したものへと変化しつつあるようです。

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▲参加したことのある地域活動

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▲最も力を入れた地域活動

 

■高まる主体性と社会的問題意識

地域の活動を始めたきっかけは、これまで友人・仲間に勧められたから、自治体に勧誘されたから参加したという受動的なケースから、

近年は問題意識や、解決したい課題をもって個人の意志により参加したというケースが増加しており参加者側の主体性が高まっている傾向にあります。さらに、今後の活動に参加したいと思う理由に関しては、生活に充実感を得ることができたことや互いに助け合うことが大切であると感じたからだということです。お金や物、地位に価値を見出しているのはなく、共に誰かとなにかを成し遂げること自体あるいは過程に価値を見出しているようです。さて、ここでいう地域活動に参加するきっかけで問題意識や解決したい課題というのは、どのようなものなのでしょうか?

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▲地域活動への参加動機

6

▲今後活動に参加したいと思う理由

 

参加者が行いたいと考えている活動として以下のようなものがあげられています、

 ・防犯・防災・交通安全の活動 58.5%

 ・要介護の年寄りなどを助ける活動 57.1%

 ・子育てを助ける活動 48.9%

 ・まちづくりの活動(環境美化活動含む) 38.4%

個人の娯楽や能力上昇ではなく、社会的問題に基づいた課題ばかりが並んでいます。

 

これは、昨今の震災やお上の暴走に対して、政治やエネルギー、自分たちの住む街のあり方に対して主体的に考える人が増加していることや、自らの利益より社会の利益を優先的に考える大切さを感じている人が増加していることが大きく影響しているようです。大企業や国に全て任せてしまうのではなく、自らが行動することで自分の生きる場をつくる、さらには社会をよくするといった自給意識が強まっているためだと考えられます。

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▲個人よりも国民全体の利益を大切にするかの割合

 

■意潮流の変化と地域活動内容のすれ違い

社会への主体性・貢献したいという意識の変化によって、注目を集めている地域活動。実は、活動をしてみたい・関心があるに留まってしまっている人が増加し続けており、活動自体に参加する人はほとんど増加していません。そのため、地域活動を行っている人たちの大半が担い手の固定化・不足に対して問題意識を持っています。

 

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▲地域活動への参加に対するアンケート

意識の変化によって、注目を集めているはずの地域活動がなぜ、このような状況にあるのでしょうか?

現在、地域活動に参加する人の多くは明確な目的を持って参加する事を上で述べましたが、逆に言えば明確な目的を抱けなければ、あるいは明確な目的を共有し達成することができると思わなければ参加しないとも言えるのではないでしょうか。内閣府のアンケート調査においても、担い手問題を除いた場合、参加者たちは現在の地域活動に「地域課題に対応した活動ができていない」や「長期ビジョンに従った活動をしていない」という問題意識を持っていることがわかります。

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地域活動への期待と現在の地域活動の状況がすれ違ってしまっているために、地域活動は注目だけが集ってしまい、実際はなにも実現せず、参加者たちも十分に充足感を得られていないのではないでしょうか。今、地域活動は社会の意識潮流に沿った形で変化することが求められていると言えそうです。

 

■では、なぜ意識が変化しているにもかかわらず、統合・組織化が進んでいないのでしょうか?

前項でもあげたように、人との繋がりがほしい、といった「地域コミュニティ」を求めている人が増えているのに対して、地域を統合し組織化していく動きがない、あるいは組織はあるが進んでいない、など意識だけ先走って体制は全く数十年前から何も変わっていません。

アンケート調査の中には、

「どんな地域活動をしているのか?が見えない」

「地域活動の動きが不鮮明」

といった問題点もあげられていましたが、それが本当の原因なのでしょうか?なぜ統合・組織化が進んでいかないのか・・・仮設をたてて追求していきます。

 

Ⅰ.地域活動に「課題」が設定されていない!

地域住民自身は、生活していく中でどこか「不整合感」や「問題点」は感じているはずで、何かしら思いはあると思います。本来は危機はわかっていたはずなのに、問題点等を発信することもなく、ただ目先の(身近な)課題のみ扱っているのが現状です。

★主な地域活動

・清掃(リサイクル・資源回収・ゴミ収集・朝のゴミ拾い)活動

・祭り(夏祭り・ふるさとまつり)

・ボランティア活動(特別支援活動・老人ホーム訪問・募金活動)

・防災訓練

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 Ⅱ仕事と地域活動の断層がありすぎるのでは?

地域活動に参加している人は、主婦や老人が多くみられます。逆に20代~50代の現役社会人少ないのはなぜでしょう?

それは仕事と地域活動の断層があまりに大きすぎるのが原因なのではないでしょうか。社会人にとって差し迫った仕事と採算性のある活動と、日々変わり栄えがなく、採算性のない地域活動では、参加する人々の意欲に大きな格差があり、もはや今では個人的な自由活動になり始めているのが現状です。「社会人は会社に属して仕事をするのが当たり前。仕事をして採算があるからこそ続けられる。」といっても間違いではないでしょう。それに対して、地域活動は採算がないため「活動する」ことの意味を見出しにくい部分が大きな壁になっていると思います。

仕事とかけ離れ、かつ近所付き合いのように密接な関係でもない・・・地域活動は企業や近所のどちらをとっても差があるように感じます。

オフィス

▲オフィス内 

近所付き合い

▲近所付き合い

 

Ⅲ.「課題化」の前に、課題が「明確に」なっていない!

地域にとっては大問題な事象が見過ごされて改善されないまま何十年もたってしまう・・・といった地域問題が不鮮明になっていることも原因でしょう。まずは、地域住民が地域問題に対して、「やれる人が、やれる範囲をやる」ではなく、「まずは実行し、さらに課題を設定し、挑戦してみる」といった可能性に向かった意識に転換することが必要です。住民側の思いと呼応しその動きを利用するように、「誰かが変えてくれるからいいか」と、地域の中でも主体意識が弱まってきています。まずは地域の動きを変えていくにはどうするか?と地域ごとに考える必要があります。

 

Ⅳ.役所が肥大化しすぎている?

本来は地域住民が自ら動いて活動をしていくべきものが、「役所」に大本をゆだねてしまっていて、住民は役割共認もなく活動をせず終わってしまっているのでは?地域の課題は、住民が一番わかっているにもかかわらず、大本をゆだねている役所が地域の問題をわかったつもり、あるいは課題捨象し、踏み込まず今までどおりの活動をただ行っているだけ。行政自体が地域と共同体を形成できていないのではないのでしょうか。

役所からの指示をただ実行するだけの住民は、面倒な問題を目の前にした瞬間、「役所におしつければいいや」と主体意識を失うなど、自治体と行政が分断してしまっているのが現状です。

Ⅰ~Ⅳにあげたように、地域住民自身が身近なことだけやる(やれる人がやれる範囲だけをやる)動きが定着してきてしまったため、その姿を見ている若者たちは「やっても意味がない」「つまらない」と参加意欲が高まらない状況になってきてしまうのは仕方がないといってもおかしくないくらい、大本の活動がずれてしまっているのです。

しかし、全国中にある地域活動が全てこの状況にあるわけではありません!数ある地域活動の中で、可能性のある事例を次回紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2014年11月16日

女が動く時代6~集団再生から始まる新しい社会の形成~

みなさんこんにちは。
今回女が動く時代シリーズラストです。
女が動く時代では、以下の内容をお届けしてきました。

女が動く時代~女たちが動き出した!~
女が動く時代2~自給期待に応えて活躍する女性達~
女が動く時代3~育児・教育を取り巻く女達のネットワーク~
女が動く時代4~女性経営者が作り出した母系集団にみる可能性~
女が動く時代5~大災害⇒本能を直撃⇒本源収束の中で目覚めたもの

これまで「動く女達」を紹介しながら進めてきて、前回の記事では3.11の大災害を契機として、一気に女が動きはじめた理由を以下のように分析しました。

 1.女は生殖存在=本能レベルで命に対する感度が高い
 2.本源課題に素直に充足できる心のありよう
 3.古い制度、観念にとらわれる必要がない

そして今回は、男に取って代わり女が動くようになった時代背景を見ていき、これからどうしていく?を考えていきます。

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2014年11月01日

女が動く時代~第5回 大災害⇒本能を直撃⇒本源収束の中で目覚めたもの

女性に焦点を当てた「女が動く時代」シリーズ、本日で5回目です。
今回は、これまでの事例をもとに、「なぜ、女は新しい生き方を模索し始めたのか」、その理由を分析していきます。

女が動く時代 ~女たちが動き出した!~
女が動く時代2 ~自給期待に応えて活躍する女性達~
女が動く時代3~育児・教育を取り巻く女達のネットワーク~
女が動く時代4 ~女性経営者が作り出した母系集団にみる可能性~

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 ■なぜ、女は新しい生き方を模索し始めているのか?
先に挙げた女性達が新しい生き方を模索しはじめたきっかけに、3.11を挙げています(狩猟女子、防災ガール)。
3.11を振り返ってみると、津波によって多くの人の命が失われ、当たり前の暮らしができなくなるという喪失感や無能感、放射能による食品汚染、さらには、胎児・生殖器官への影響に対する不安が本能レベルで直撃した出来事でした。
また、これまで「安全」といわれてきた文明社会、その文明社会をリードしてきた政治家・学者・大企業の無責任さや矛盾に気づいた出来事でもありました。
この生命そのものに対する危機感がきっかけとなり、「自分はこれまで何も知らなかった」「自分自身がなんとかしないといけない」という強い当事者意識が芽生えたのだと思います。
この当事者意識が、「命を守る」「命の重さを見つめ直す」「命の循環を育む」といった、本当に必要なもの=「本源価値」に対する感度を急上昇させたのだと思います。
彼女達が向かった先である、狩猟・農業・漁業・防災・子育てシェアといった生業は、まさにゼロから生き方の転換を図ろうとする試みなのです。

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2014年10月29日

テーマ:「地域共同体の再生」 第1回 プロローグ

テーマ:「地域共同体の再生」 第1回 プロローグ

3.11の震災を経験し、それ以降「人つながりが大切」とみんなの意識が変わってきています。「本源回帰の流れ」です。まちづくりの活動や震災復興、地域ミニコミ誌の発行などの活動が増加し、注目され始めました。

あなたは、それらの活動に参加されていますか? あなたの隣人はどんな方かご存知でしょうか?

現在、地方の過疎化、独居老人増加、高齢化社会の介護支援・少子化社会の保育支援など、課題は山積されたままです。「都市」も「地方」も過去に比べ活力を衰退させています。その衰退原因は何でしょうか。どうすれば参加意欲が増大し、活力を再生復活させることができるでしょうか。

「都市」と「地方」の歴史を振り返り、将来への疑問、最近の意識潮流から今後の意識転換まで、今回はテーマを 「地域共同体の再生」のプロローグ として考えてみたいと思います。

画像は「ひと・つながり募金ブログ」からいただきましたhttp://hito-tsunagari.blogspot.jp/

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2014年10月25日

しごとカフェ その参(後半) 学生と社会人の協働プロジェクト!

前半で一気に熱気を帯びた仕事カフェ。(前半の様子はこちらから)
後半は学生と社会人の混合チームで具体的なプロジェクトを企画していきます!
学生の柔軟さと社会人の実現力が融合するとどんなプロジェクトが生まれてくるのでしょうか!?
さっそく、後半の様子をご紹介していきます。

3.マグネットテーブル

後半は「日本の未来に期待すること」をキーワードに書き出して、相性の良い相手を見つけて新チームを結成。
チームごとに「企業が取り組むべきMisson」を提案していただきました。

IMG_8363参加者がそれぞれ感じている「未来への期待」を書き出し、近い意見を持つ者同士や違う視点を持った人たちがマグネットのようにくっつきあっていきます。
「全力で取り組む」「太陽」「素直さ、面白さ」「受け入れ力で世界を変える!」「自然」「交流」など様々なキーワードから、3つのグループができました。

ここからは、各チームで「プロジェクト名」「具体的に何をするか?」「取り組みによって期待される効果」を追求。
キーワードに込めた思いを共有し、今の状況や解決したい事をすり合わせながら、プロジェクトの中身を練り上げていきました。

各チーム30分で提案をまとめ上げた後は、追求内容のプレゼンテーションへ。

「夢見る百姓プロジェクト」
IMG_8388日本人が本来持ち合わせている大和魂や百姓(なんでも出来る人)としての生き方などを学び、世界に発信して行く事業の提案です。
日本の企業で働きながら、日常のやり取りや一緒に壁を乗り越える体験などを通じて日本の心を学ぶ「日本人の心づかい修行」を企画。海外の方にもどんどん参加してもらい、「HYAKUSYO」の心を世界に広め、世界を変える!と意気込みを語ってくれました。

「きずなずき」
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独居老人が増えている…マンションに住んでいても隣の人を知らない…これって何かおかしい!というメンバーのモヤモヤに対する答えを追求。
孤独社会を解決する為の仕掛けを次々に展開し、誰もが繋がれる社会を再生しようという提案です。
みんなが参加できるイベントを次々と仕掛け、参加者が主体的に地域のコミュニティをつくっていく構想
さらに、イベントをリアルタイムでネット配信し、参加者だけでなく、外出できない高齢者にも体感してもらえる仕組みを考えてくれました。

「縄文精神を取り戻せ!」

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日本人でありながら、日本人としてのアイデンティティが失われた状態を取り戻すことで、自然への同化、道徳心の学び、感謝の心を広げていく提案です。
「自然から気付く、学ぶ」「日本人の心を学ぶ」「融合、喜びの輪、感謝の心を広げる」という縄文精神の根本にある3つの軸を抽出。
今を生きる人々がこの3つを追求・発信していくことで、世界を変える!という壮大なプロジェクトを発表してくれました。

どのチームの発表も「事業を通じて新しい社会を形成する」という志に貫かれたものになりました。そして、未来を作る為にも原点に学ぶ、というところも共通項として表れ、発表者だけでなく参加者全員が実際にやって行きたい、というイメージがかなり具現化されたように思います。

各チームの発表に対して、他チームから可能性やさらなる追求ポイントを出し合いながら、これからの仕事や日本はどうなるという追求議論へ。

「きずなずき」の地域コミュニティの可能性追求は今後も重要なテーマになる。高齢者がネットで受信するだけでではなく、場をつくる側として関われる仕組みを追求すれば、もっと可能性のあるプロジェクトになるのではないか。

夢みる百姓プロジェクトの視点は、非常に重要。食料もエネルギーも海外に頼るのではなく、日本の食糧を自給できる体制をつくっていくことが、世界経済の混乱にも動じない国づくりにもなるし、若者や高齢者の役割づくりにもなる。

工業生産の時代につくられた会社というもののイメージ、働くというスタイルが一定常識としてある。 しかし、社会が大きく変わると今の会社の姿は大きく変わる。何のために働くのか?考えると、農業生産の可能性も十分考えられる。新しい仕事の仕方にどんどんチャレンジ・実験していける時代。工業生産時代のサラリーマン像の意味がなくなっていく。そこから脱却していける者が実現していける時代だろう。

学生も社会人も垣根なく、これからの仕事や日本の姿を追求し、その熱気が充満する場となりました。
最後は、ここまでのプログラムを踏まえ、明日何をするか実現宣言!

「まずは仕事の枠に捉われず、もっと勉強していく!」
「昔の日本のことを勉強して、時代の流れを掴みたい」
「自分のことは自分でする!まずは生活を整えたい。」
「日本人らしさを考えていきたい」
「日本人の良さを改めて学んで、世界に出ていきたい」
「未来を考えるには原点に立ち戻る」
「企業と地域社会の関係を追求していきたい。ブログで発信する!」
「実現するには自ら一歩出る!」
「日本中の経営者が変われば日本は変わる。感謝と道徳心で経営が成り立つことを実践する。」
「今、どういう時代なのかを捉えなおして、日本人としてのアイデンティティをきちんと考える。」
「実現するための具体性が足りない!具体的に考えていきたい!」
「目標をなんとなく探してた。何のために?の追求をしていきたい」
「人が集まることの可能性をとても感じた。みんなが集える場を企画する!」

 

いかがでしたでしょうか?今回の仕事カフェを通じて、先人に学び、若者は志が芽生え、かなり良い場になったと思います。今回生まれた追求の気運をさらに広げていくためにも、社会事業部では今後も巻込み、巻き込まれながらの追求収束を加速させていきます!
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