☆ランキング☆
にほんブログ村 経営ブログへ

最新記事一覧

最新コメント

最新トラックバック

2021年12月23日

【駆動物質とは何か?】サル・人類の知能進化の駆動力:ドーパミン(1)

今回は、サル・人類の知能進化の駆動力であるドーパミンと、その駆動指令を発する中枢である、判断核(扁桃体)・探求核(側坐核)・A10核を中心とした脳回路の構造と特徴を見てきます。

■判断核・探求核・A10核を中心とした脳回路図
(実際には、もっと多数の相互に連絡する回路があり、駆動物質の種類もたくさんありますが、分かりやすく簡略化しています)


(↑クリックで。新しいタブに拡大して開きます

外識回路を集約し、反復神経(海馬)と突き合わせて価値判断を下し、駆動司令を発するのが、大脳中枢系(大脳辺縁系)であり、その駆動司令の中心が判断核(扁桃体)、探索核(側座核)、A10核とドーパミンのA10神経です。

■駆動指令を発する神経核群(潜在思念の源)とその他の脳構造


(↑クリックで。新しいタブに拡大して開きます

・判断核(扁桃体)
外識情報に対して、価値判断を下し、好き嫌いや怒りなどの情動反応を起こす駆動物質を放出すると共に、反復体(海馬)に対して重要な反復司令を出す。

・探求核(側坐核)
追求意欲を生み出す駆動物質を放出すると共に、情報を大脳連合野に送る。

・充足核(中隔核)
充足を追求する意欲を生み出す駆動物質を放出する。

・大脳
一つ一つ専門化(特定化)された10~1000本の特定神経の束で構成されている。全部で1000億の神経細胞。
探求⇒共認⇒観念と同類間の交信機能が進化するにつれて、大脳皮質が大きく発達していった。

・大脳連絡橋(帯状回)
反復体(海馬)(から送られた重要度の高い反復情報を突き合わせて情報の最終審査を行い、情報を大脳に送る。と同時に、快・不快に基づいて探求核や充足核にも情報をおくる

・反復体(海馬)
外識情報を判断核(扁桃体)に伝達すると共に、判断核(扁桃体)の司令に基づいて重要の高い情報=回路を反復・強化して、その情報を大脳連絡橋(帯状回)に伝達する。一時回路と永久回路の振り分けをしている「とも言えるが、その司令を出すのは判断核(扁桃体)などが出す駆動物質。

・外識弓(脳弓)
外識情報の神経の束。外識核(乳頭核)と反復体(海馬)結んでいる。

・外識核(乳頭体)大脳基底核
感覚情報を集約し(その集約核が外識核=乳頭体)、その感覚情報に基づいて歩く・歩くなどの運動指令を出す。

・感覚床(視床)
全身の外識感覚(触・臭・聴・視覚)と内識感覚を知覚して、その情報を大脳基底核や大脳皮質に伝達。

・脳幹上部(視床下部)
脳幹(本能中枢)の直上にある。摂食行動や性行動、睡眠等の本能行動や情動行動の中枢(司令部)

■脳回路の基本構造
1)「外識受信⇒探求・探索⇒適応行動」が基本構造
進化の過程で古くからあった「外識受信⇒探求・探索⇒適応行動」の基本構造に、進化的に新しい「外識受信⇒探求・探索⇒適応行動」の構造が塗り重ねられた、積層構造になっています。(多面的な外圧適応態である生命の基本構造が、脳回路にも適用されている)
脳回路図では、古い中枢系から行動指令へ至る経路と、新しい大脳新皮質から行動指令へ至る経路が、塗り重ねられているのが分かります。

2)大脳新皮質⇒大脳中枢系⇒大脳基底核⇒再び大脳新皮質に戻るループ構造になっている
このループが一度廻りだすと、外識情報の受信が無くとも、回路を作動させる事が可能になり、探求・探索を繰り返すことで、意欲(欠乏)の実現可能性の照準を絞り込むことが出来るようになります。

3)反復神経(海馬)もループ構造になっている
大脳は、反復神経を使って外識→内識を回転・増幅させると共に、外識→内識の照準を絞り込んでいって最終指令を出す。

4)駆動物質ドーパミンが回路を駆動し、さらに強化する
上記のループの中間に位置する中枢系の神経核からの駆動指令により、駆動物質ドーパミンが放出され、回路を回転・増幅し、強化する。

以上のように、基本的には反復神経が担っていたループ機能を拡張し、その上に外圧未明課題(どうする?)の答えを探求する(推定し判断する)大脳新皮質が形成されます。その駆動力がドーパミンであり、その駆動指令を出すのが、中枢系の神経核群です。大脳新皮質の発達に伴い、高度な適応行動が可能になるように進化していますが、最終的な判断は、判断核(扁桃体)がに担っています。

※次回、A10神経を中心に、ドーパミンの働き・駆動力を少し詳しく見ていきます。

にほんブログ村 経営ブログへ

続きを読む "【駆動物質とは何か?】サル・人類の知能進化の駆動力:ドーパミン(1)"

List   

2021年12月17日

【観念機能を正常に作動させるには?】観念原回路とは?精霊を見るとは?②トランス状態のまとめ

人類最初の観念機能は、自然、万物の背後に「精霊を見た」事が始まりと言われています。

この「精霊を見る」とはどんな状態なのか?

神や精霊と交流ができるシャーマンは「トランス状態」になります。
トランス状態によって何らかの回路が開かれ、超自然的(霊的)存在と一体化すると思われます。
音楽(ex.ケチャダンス)や運動(ex.ランナーズハイ)でもトランス状態になる事が可能です。

今回は、過去の記事から、トランス状態の時にどのような変化が生じているかを整理し、
「精霊を見る」ときの脳の状態を探っていきたいと思います。

~参考~
【観念機能を正常に作動させるには?】観念原回路とは?精霊を見るとは?①シャーマンの事例から
【観念機能を正常に作動させるには?】万物との一体化を可能にするトランス状態とは?①音楽による事例
【観念機能を正常に作動させるには?】万物との一体化を可能にするトランス状態とは?②ランナーズハイの事例

① 肉体系の変化

画像はこちらからお借りしました
・普段の10倍の力が出る。
・筋肉の筋繊維1つ1つが感じられる。
・脈が速くなり血液がフルスピードで循環する。
・エネルギーの波が押し寄せ、踏み出すたびにその波が大きくなる。
・痛みの知覚が弱まる。
・それまで感じていた疲労感が消える。
・自分がスーパーヒーローになった気分。
・高揚感と多幸感。

② 認知系の変化

画像はこちらからお借りしました
・意識では受容できない情報を脳がキャッチする。
・認知機能が増幅する。
・「考える」のではなく「感じる」ようになる。
・楽譜のどの部分を弾いていたか見失う(でも完璧に演奏している)。
・非物質的な霊魂との交信。
・すべてが振動していて、すべてが周波数であり、情報であることに気づく。

③ 思考(開放)系の変化

画像はこちらからお借りしました
・頭の中が思考から完全に解放される。
・自分自身が解放される。
(通常、合理的知性が私たちを閉じ込め生命から切り離している)

④ 思考(集中)系の変化

画像はこちらからお借りしました
・周りの風景が視界に入らなくなる。
・自分の世界を走っている感覚。
・その空間に自分ひとりしか居ない感覚。
・自分の演奏以外まったく聴こえない。

⑤ 一体化系の変化

画像はこちらからお借りしました
・見えるものと見えないものというカテゴリーの境界が崩れていく。
・宇宙全体との一体感。
・どこまでも空っぽであると同時に、宇宙で満たされている感覚。
・ひとつの全体に自分が溶けていく。
・フワフワとした心地よさ。
・変容であり交換である。

このように整理すると、改めて「トランス状態」において、脳の働きが大きく変化していることがわかります。そして、脳の働きという事では、何らかの駆動物質の関与があるはず。

次回は、その駆動物質に迫ってみたいと思います。

にほんブログ村 経営ブログへ

続きを読む "【観念機能を正常に作動させるには?】観念原回路とは?精霊を見るとは?②トランス状態のまとめ"

List   

2021年12月16日

11/20【実現塾】サル社会の構造②~ (1)縄張りオスに近づいたメス

前回の【実現塾】では、「サル社会の構造」という事で、樹上適応した原猿が本能混濁を経て共感機能を獲得する流れを追求しました。

11/6【実現塾】サル社会の構造~ ①モグラ→原猿に進化するなかで変化させた身体機能
11/6【実現塾】サル社会の構造~ ②原猿の大型化によって、サル社会の構造はどう変化したのか。
11/6【実現塾】サル社会の構造~③原猿時代の弱オス・ボス・メス 本能不全解消のための突破口は
今回の実現塾では、まず前回の議論をまとめた資料を読み込み、疑問、追求ポイントを共有。
そこから、メス、オスの行動にみんなで同化していきました。

■生物史上初。重なる縄張り空間

あらためてみんなで共有したのが「縄張りが重なっている事」の異常さ。
一般的な哺乳類は、食の縄張り闘争性闘争を行いますが、縄張りが重ならないようにするため、食の縄張り闘争はほとんど起こりません。仮に縄張りに入ってしまったとしても鳴き声で察知し出ていきますし、オスメスがぶつかることもありません。

また、性闘争については「負けたオスは外敵に食われる」という自然淘汰が成立しています。
翻って原猿。樹上が過密化した結果、食の縄張り闘争が激化。加えて外敵がいないので食われて死ぬことがほぼなくなります=淘汰適応が働きにくくなる。
このように「縄張りが重なりあう」ことが「食の縄張り闘争の勃発」×」淘汰適応が働きにくい」という、異常事態=本能が混濁する状態を生み出してしまいます。

結果、本来過度な闘争を避ける様にセットされている本能が機能せず、乱戦だらけの無秩序状態に陥ってしまいます。

ここで意外だったのは「メスも縄張りを確保できなかった」という点です。そのような状況でメスたちはどうしたのか、みんなで同化していきました。

■縄張りオスに近づこうとしたメス
無秩序状態では、力の弱いメスは縄張りを確保できません。
いつ襲われるかわからないし、弱いメスは縄張りオスや弱オスだけでなく、他のメスからも襲われることになります。
ただし、縄張りオスは縄張りから追い払おうとしてくるものの、直接危害を加えたり攻撃することはなかったものと思われます。
むしろ厄介なのは縄張りを持たない弱オスです。互いに縄張りを持たない彼らは直接食べ物を狙い合う敵で、危害を加えて来たと思われます。周囲に数多くいる弱オス同士の争いに巻き込まれることも多々あったことでしょう。
つまり、メスにとっては縄張りオスより弱オスの方が脅威だった、ということです。
なので直接攻撃してこない縄張りオスに近づくことが、メスの勝ち筋だったに違いありません。

では、この状況下でメスは、どのようにして縄張りオスに近づいたのでしょうか。
さらに同化を深めていきます。

■縄張りオスにどう近づくか?
まず縄張りオスをトコトン注視。ずーっと注視する中で、縄張りオスが不全を抱えていることにある時気付いたのではないでしょうか。(ここまで来るのにかなりの時間を要したことでしょう)とはいえ、縄張りオスは警戒心が高く、容易に近づくことはできません。唯一近づけるチャンスは発情期ですが、発情期が終わればオスはメスから離れて行ってしまいます。

どうすれば縄張りオスを引き留めるができるか?

思考錯誤したのは容易に想像できますが、最終的にメスがたどりついたのが、「闘いにつかれた縄張りオスの不全感を和らげる。その為に傷をなめて痛みを和らる」という親和行為ではないでしょうか。
傷をなめる行為そのものは哺乳類の初期段階で行われています。子の傷を母がなめたり、自分自身の傷をなめると痛みが和らぐ事を原猿は知っています。(発情期以外ではケガをしているときの方が近づこうとするものへの敵意も高まります。)当然一度切りではなく、「発情期に縄張りオスに近づいて傷をなめる」行動を何度も何度も、何年もかけて行ったのでしょう。その結果、縄張りオスはメスが縄張り内にいても許容するようになっていったものと思われます。

メスのすごいところは縄張りオスの一番の欠乏を捉えたこと。
極限状態で闘っている中、不全を和らげることが縄張りオスの一番の欠乏。
ここに気付いたのが、大きな成果です。次回は、「この状況でオスはどうした?」の追求結果を紹介していきます。
にほんブログ村 経営ブログへ

続きを読む "11/20【実現塾】サル社会の構造②~ (1)縄張りオスに近づいたメス"

List   

2021年12月10日

【駆動物質とは何か?】大脳新皮質の高度な脳機能も駆動物質よって支えられている

前回『駆動物質は脳の広い範囲を同時に活性化する』の続きです。今回は、脳幹部でつくられる駆動物質を取り上げます。

人の場合、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンは、神経核により経路は異なりますが、概ね、脳幹の神経核から始まり、 大脳中枢系(辺縁系)ある駆動物質の放出司令を出す神経核に達する経路と、また大脳新皮質の前頭連合野や側頭葉へと達する経路がありあります。

前頭連合野は、脳の中で進化的に最も新しく、特に人において高度に進化した領域で、目標の設定や、判断、計画など高度な脳機能を実現します。それらの高度な脳機能もドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン等の駆動物質よって支えられています。


様々な動物の脳。網掛け部分が前頭連合野。(画像はコチラから)
左からネコ、イヌ、アカゲザル、ヒト。
徐々に前頭連合野の占める面積が広くなっていく。

進化的に古い大脳中枢系も、進化的に最も新しい大脳新皮質も、脳回路を駆動するのは同じ駆動物質が担っています。もともと大脳中枢系で使われていた駆動力を、そままま大脳新皮質でも使うことで、大脳中枢系(経験をもとにした判断等)+大脳新皮質(論理的な推論等)の積層構造(塗り重ね構造)により、高度な脳機能を実現しています。(特にドーパミンに顕著に現れてる)

では、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン、アドレナリンについて、主な特徴と伝達経路を見てきます。

■脳幹部の主な駆動物質と伝達経路
1.ドーパミン
・ドーパミンは大脳新皮質の中では前頭葉に最も多く分布しており、前頭葉連合野の働きに最も重要な役割を果たしている。ドーパミンは、大きく分けて情動機能と運動機能を司る脳機能に関わっている。

情動機能
快・不快、嫌悪や恐怖、喜怒哀楽など。より快を得るための可能性探索を通じて「やる気」を生起する。

運動機能
とくに自分の意思で体を動かす随意運動開始に関わっている。

(画像はコチラから)

・ドーパミンをつくる脳幹の神経核は、A8からA15まで7つある。
A10核から始まるA10神経には、大脳中枢系(辺縁系)に至る「中脳辺縁系路」と、大脳新皮質に至る「中脳皮質路」がある。多くの動物では「中脳辺縁系路」のみだが、サル、人類は「中脳皮質路」を発達させている。

中脳辺縁系路
中枢系(辺縁系)の判断核(扁桃体)・探求核(側坐核)などへ投射する経路。駆動司令を発する中心回路を形成している。

中脳皮質路
大脳新皮質の前頭連合野、側頭葉へ投射する経路。大脳新皮質を発達させたサル・人類で発達した神経で、特に人類では新皮質の著しい発達と共にA10神経も大幅に強化され、ドーパミンを大量に分泌する。

・ドーパミン作動の神経経路の一つ、中脳辺縁系でドーパミンが過剰に放出されていると、幻覚や妄想などの陽性症状が引き起こされる。逆に、中脳皮質系の経路では、ドーパミンが不足すると機能が低下し、意欲減退、感情鈍麻などの陰性症状が現れる。

2.ノルアドレナリン
・ノルアドレナリンは、非常に多くの脳機能に関与し、とくに未知な予期しない外圧に対して放出が促進される。外圧に適応するために記憶を活性化し学習効率を高める作用も持っている。

(画像はコチラから)

・ノルアドレナリンをつくる脳幹の神経核は、A1からA7まで7つあり、青斑核から始まるA6神経は、大脳中枢系(辺縁系)にある判断核(扁桃体)や、反復体(海馬)などに軸索側枝を投射しつつ、大脳新皮質の全域に神経終末を投射する。青斑核は左右に1つずつあり、ヒトでは約1万2000個のニューロンが存在しており、その一つ―つが25万個以上のシナプスと接触する。

・ノルアドレナリン作動性ニューロンが活発すぎると注意欠如・多動性障害(ADHD)になり、少なすぎると覚醒レベルが落ち眠気が生じることになる。このようにノルアドレナリは脳の活動だけでなく日常生活にも重要な役割を果たしている。

3.アドレナリン
・外部ストレスにより刺激を受けた視床下部室傍核ニューロンが交感神経を賦活化し、交感神経終末からノルアドレナリンの分泌を促進する。交感神経から分泌されたノルアドレナリンが副腎髄質からのアドレナリン分泌を促す。

・アドレナリンの神経核は、 C1からC3まで延髄に存在しているが、アドレナリン神経ではなく、ノルアドレナリン神経として副腎髄質へ投射して、ノルアドレナリンの刺激で副腎髄質からのアドレナリンが分泌される。

4.セロトニン
・セロトニンは、ドーパミンやノルアドレナリンにより生起する本能的な行動を制御していて、血圧調節や体温調節、摂食行動や性行動、睡眠覚醒のサイクルや概日リズム、攻撃性や不安などの情動行動をはじめとする、生存に必須の機能のバランスを保っている。

(画像はコチラから)

・セロトニンをつくる脳幹の神経核は、B1からB7まで7つあり、脳幹の正中線にある縫線核群に存在しており、ほぼすべての脳部位に投射している。

・セロトニン作動性ニューロンの活動が低下すると、さまざまな障害が生じる。一般的にうつ病と呼ばれる気分障害や不安障害では、脳内のセロトニン代謝物が減少していることが知られている。

 

参考
・文献 :『脳を司る「脳」』毛内拡 (著)
・サイト:『脳科学辞典』『管理薬剤師.com』ほか

にほんブログ村 経営ブログへ

続きを読む "【駆動物質とは何か?】大脳新皮質の高度な脳機能も駆動物質よって支えられている"

List   

2021年12月09日

【市場論・国家論】世界情勢を読み解くには?

現在、世界は激しく動いている。主要な事例を挙げれば、
供給力=生産力が需要を上回り、実体経済が拡大を停止した結果、株式市場ばかりが拡大⇒バブル化している。市場が拡大しなければ収益を上げられない銀行=金融勢力やその中核をなす中銀はそれを買い支えているが、それすらも既に限界をむかえている。
環境破壊や肉体破壊がもはや限界域に達し、精子激減など種としての存亡を危ぶむ段階にきている。このような状況を引き起こしてきたのも市場の原理。
追い打ちをかけるように、新型コロナやワクチン騒動は、洋の東西を問わず、世界中を巻き込んだ大仕掛けで世界経済に大打撃を与えている。
そのような経済の閉塞状況下で、ベーシックインカムの構想が提起されている。
上記の閉塞する西欧主導の市場に代わって、一帯一路構想など、ロシアやアジア主導の経済圏が新たに構想されつつある。
その前提として、ロシアの武力がアメリカの武力を上回り、世界の覇権が欧米からロシア・中国に移りつつある

いろんな次元で引き起こされているこれらの動きから透けて見えるのは、西欧主導で拡大してきた近代市場が崩壊しようとしており、次の展望を見出す必要があるということ。しかし、これらの現象も展望も偶然や大衆の意識発で自然発生するものでもない。生物の進化と同様に、意図=適応可能性を求める方向をもって引き起こされるものである。

その主体として世間では、中国やロシアなどの大帝国や、ロスチャイルドを筆頭とする金融資本勢力が分析の的に挙げられることが多いが、果たしてそれだけだろうか?
例えば、金融支配勢力に元手となる金を貸し付けている金主や、一帯一路の各拠点におけるアジアの王族たちとの関係は?等
文明史を貫いて、世界はどんな勢力によって動かされてきたのかを掴み、その意図に同化しなければ、これから社会がどう動いてゆくのかも見えてこないのではないか。

にほんブログ村 経営ブログへ

続きを読む "【市場論・国家論】世界情勢を読み解くには?"

List   

2021年12月07日

【観念機能を正常に作動させるには?】万物との一体化を可能にするトランス状態とは?②ランナーズハイの事例

シャーマンが超自然的(霊的)存在と一体化する何らかの「回路」を開く際、一種の変性意識である「トランス状態」に入るが、この「トランス状態」の事例として、今回は「ランナーズハイ」を紹介していきます。

画像はこちらよりお借りしました。

ちなみに前回は、「音楽によるトランス状態」を紹介しました。

以下、「ランナーズハイを徹底分析」より引用します。

ランナーズハイとはどのような感覚か?

ランナーズハイに到達する直前、筋肉の筋繊維1つ1つが感じられ、脈が速くなり、血液がフルスピードで循環します。そこでやめずにさらに走り続けると、それは突然起こります。まず、それまで感じていた疲労感が消えます。エネルギーの波が押し寄せ、踏み出すたびにその波が大きくなります。また、痛みが高揚感に変わり、足が地面から浮いているような感覚に陥ります。森の湿った地面の上を走っていても、灰色のアスファルトの上を走っていても、ランナーズハイの間はまるで自分がスーパーヒーローになったかのような気分になります。

一般のアスリートからウルトラマラソンの達人まで、ほとんどのランナーはランナーズハイを次のように説明します。

「楽な走りというんでしょうか…。頭の中が思考から完全に解放されます」

「文字通り自分の世界を走っているようで、一瞬一瞬が楽しい」

「ゴールの後もあの幸せな感覚がずっと続けばいいのに」

「あの高揚感と多幸感を得た瞬間、走りがとても楽になりました」

私の知り合いも、フルマラソンの途中、まったく「疲れない感覚」に至ったと話してくれました。

走っているのですから、当然体はエネルギーを消費しているはずです。にもかかわらず疲れないというのは、何らかのエネルギーが、次々に「注ぎ足されている」ような感覚でしょうか。

文中に、「エネルギーの波が押し寄せ、踏み出すたびにその波が大きくなります」とありますが、何かしらのエネルギー態と一体化しているようなイメージももちます。

シャーマンが超自然的(霊的)存在と一体化するという現象は、何かしらのエネルギー態、例えば宇宙や霊界といった次元からのエネルギーと一体化しているのかもしれません。

にほんブログ村 経営ブログへ

続きを読む "【観念機能を正常に作動させるには?】万物との一体化を可能にするトランス状態とは?②ランナーズハイの事例"

List   

2021年12月01日

11/6【実現塾】サル社会の構造~③原猿時代の弱オス・ボス・メス 本能不全解消のための突破口は

実現塾】では、サル社会の構造についての追求を深めています。
前回の記事では、樹上社会が、防御力と生産力を兼ね備えた陸海空に変わる第4の世界になり、原猿が大型化。その後、樹上が過密化していくという過程を押さえました。
この過密状態の世界は、陸上と何が違ってきたのかを、今回追求していきます。

◆陸上世界との違いは?

陸上世界では、縄張り闘争で縄張りを確保できなかった個体は死んでいく
→樹上世界では、縄張りを確保できないのに死なない個体が登場
⇒餌の量<個体数となり、縄張り闘争が恒常的

◆弱オス・ボス・メスの不全

弱オス
繁殖期になるとオスの行動範囲は3倍になり、モグラ時代は3分の2のオスは破れて死んでいく
→樹上世界では、他の樹に移ればかろうじて生きていける
→ただ、食糧を取ろうとすると縄張りをもつオスに襲われ、追い払われ続ける
⇒負けた弱オスは飢えと怯えに常に苛まれ続ける状態に
生存本能の混濁状態

ボス
弱オスが恒常的に縄張り侵犯を繰り返す
→正々堂々の闘いから、終わりのない闘いに
→身も心も休まらない過剰緊張状態
生存本能の混濁状態

メス
オスとメスが闘わないのが本能
→オスが襲ってくるようになり、闘わざるを得ない状況に
→体格差的にも餌の確保には最弱
生存本能の混濁状態

にほんブログ村 経営ブログへ

続きを読む "11/6【実現塾】サル社会の構造~③原猿時代の弱オス・ボス・メス 本能不全解消のための突破口は"

List   

2021年11月30日

11/6【実現塾】サル社会の構造~ ②原猿の大型化によって、サル社会の構造はどう変化したのか。

実現塾】では、サル社会の構造についての追求を深めています。
前回の記事では、モグラ・ツパイ→原猿と進化していく過程の中で、樹上生活できるように変化していった身体構造について違いや共通点から深めていきました。今回は、親和機能の変化(授乳期間をのばす)について追求していき、身体構造の変化⇒大型化によってサル社会がどんな変化をしてきたのかを探っていきます。

◆授乳期間を延ばしたのは?

①免疫機能を高める説
免疫獲得に時間をかけていては死。免疫細胞は初乳に含まれ、そこから分裂し増えていく。
不成立

②腸内細菌を獲得するため説
…腸内細菌と共生していくのは、生きていくうえで必須
→しかし腸内細菌はいわば、ばい菌。乳腺にばい菌がいたら危険
→また、腸内細菌は嫌気性。空気に触れた時点で死ぬ
→口から入ったものは胃を通るが、胃液は酸性。
不成立

③知能進化説
サルたる所以は、樹上生活で木から木へと飛び移っていく事ができるようになったこと
→枝が揺れる、風が吹くなどで、本当に飛び移れるかといったことを常に考えている
⇒樹上は空間把握能力・判断機能が必要不可欠!

にほんブログ村 経営ブログへ

続きを読む "11/6【実現塾】サル社会の構造~ ②原猿の大型化によって、サル社会の構造はどう変化したのか。"

List   

2021年11月26日

共に金貸し駆逐を目指す民族派大国、ロシアと中国の構想、力の誇示


(※図は「長州新聞 世界秩序の変化映し出す一帯一路 米国の覇権支配終焉と新興国の台頭」記事よりお借りしました)

中国とロシアの軍事力に対し、(金貸しの支配下にある)マスコミは、中国とロシアによる戦争危機を煽り賑わしている。

◎「中国に台湾進攻能力」(読売新聞2021.11.18)
米議会の諮問機関「米中経済安全保障調査委員会」(USCC)は17日、今年の年次報告書を公表し、「中国軍は台湾に進行する初期的な能力を持っているか、獲得に近づいている」と指摘した。中国の台湾攻撃に対する抑止力が低下していることに危機感を示した。

◎露 まるで戦争前夜(毎日新聞2021.11.18)
9月半ばにロシア軍が欧州国境付近を含む西部一体で行った演習は、前提のない規模となった。味方陣地の近くまで進行したとされる仮想の敵部隊に対し、140門以上とされる新型の火砲やロケット砲などが次々と火を噴き、短距離弾道ミサイル「イスカンデル」も発射され、巨大な爆炎が上がるたびに報道陣がいる観覧席まで衝撃が届いた。一方NATOも今年5~6月にロシアに近い中東欧諸国で約2万8000人を動員する演習を実施。国境を挟んで軍事圧力を強め合っている。

Q.ロシア、中国は戦争を起こすのか? そもそも世界で戦争は起こるのか?
歴史的に洋の東西を問わず、国家間闘争である戦争は、相手を支配し略奪→私益・私権を獲得するために行われてきた。とりわけ近代以降においては、自由・平等・民主主義の近代観念の仮面を剥がせば、私権獲得⇒市場拡大のために戦争が起こってきた。
その動力源になってきたのは「貧困圧力」。貧困(飢えの圧力)こそが、戦争を引き起こし、市場を拡大させてきた。
しかし、今や世界の生産力は需要を上回っており(供給>消費)、世界的に物的な貧困は消滅している。
また、とりわけ近代以降は軍事力≒資本力であり、資本の有無が戦争の勝敗を喫する。ゆえに、戦争を起こすのは資本力のある先進国であって、貧困圧力があっても後進国に戦争を起こす力は無い
アメリカや中国など先進国においても、貧富の格差(→貧困圧力)があるのは事実であるが、それは国内の配分の内政問題であって、豊かさを実現した先進国が戦争おこす動因にはなりにくい
豊かさを実現することで戦争圧力が衰弱し、世界的な平和共認の圧力が上昇しており、国民に戦争を起こす共認は難しい。
また、世界的にここまで核の拡散が進んだ現在、国家間の戦争を引き起こせば、即、人類滅亡に直結する問題。
上記のことから考えて、中国、ロシアが戦争を起こすとは考えにくい。

Q.では、ロシアと中国のこの動きは何を意図しているのか?
実際に戦争行使しなくとも、国家間のパワーバランスは武力の比重は高いゆえ、両国ともに世界へ力の誇示がある。その力の誇示の本丸対象は、国家の背後にいる金貸し、そこに先導される市場派勢力でる。
ロシアと中国は、ともに奥の院の意図に沿って、大国の力を使いロスチャイルドなど金貸しの世界支配を終わらせるために、手順を踏んで進めている。
(※世界情勢 ~コロナに次ぎ「エネルギー(→食糧・資材)の総量規制」による経済破壊
その一環の戦略に、習近平の「一帯一路」構想、プーチンの「多極世界」構想がある。

習近平は、2013 年 9 月にカザフスタンにおいて中国西部から中央アジアを経由してヨーロッパにつながる「シルクロード経済ベルト(陸のシルクロード、一帯)」構想を、翌 10 月にインドネシアにおいて中国沿岸部から東南アジア、スリランカ、アラビア半島の沿岸部、アフリカ東岸を結ぶ「21 世紀海上シルクロード(海のシルクロード、一路)」による、広域経済圏の構想を打ち出した。
この構想の対象は約60カ国、総人口約45億人と世界78億人の半数以上を占める大規模なもので、覇権主義を強める色彩を帯びながらも、目的は、金貸しを駆逐した新たな経済秩序を打ち立てることだろう。
その一環のなかで、市場派の江沢民の縄張りである台湾も、武力ではなく経済包括により吸収していくだろう。

プーチンは、金貸しに操られた、冷戦の米ソ二極世界→米国による一極世界を終わらせるために、米欧印中露の五極の多極世界を志向している。力は低下の一途であるが、それでもまだ強大な軍事力を持つ米国。欧州連合からの離脱(ブレグジット)、難民、テロ問題など地盤沈下が進み力は無くなっているが、奥の院が存在し、ロシアの防衛、経済に重要な役割を果たす欧州(NATO、EU)。4300キロの国境線を共有し経済や軍事で急成長をとげる隣国中国。新興発展国インド。
この4国とロシアを合わせた5国に世界の権力を分散させ、各大国の自主自律を高め、そのなかで壁となる金貸し勢力を駆逐していく。その後に、大国分裂→民族小国家群へ分散した世界を見据える。
ロシアによる欧州国境付近での大規模な軍事演習も、その動きの一環であろう。

にほんブログ村 経営ブログへ

続きを読む "共に金貸し駆逐を目指す民族派大国、ロシアと中国の構想、力の誇示"

List   

2021年11月25日

11/6【実現塾】サル社会の構造~ ①モグラ→原猿に進化するなかで変化させた身体機能

前回の【実現塾】は、哺乳類の知能進化について扱っていきました。

10/16【実現塾】哺乳類の知能進化(2)~①脳と皮膚の関係。進化したのは脳が先か、皮膚が先か。
10/16【実現塾】哺乳類の知能進化(2)~②同類把握機能で連携行動→知能発達へとつながった
10/16【実現塾】哺乳類の知能進化(2)~③性闘争が同類認識を発達させた

哺乳類は、皮膚と脳のそれぞれに判断機能を有しており、それぞれの判断のすり合わせを繰り返すことで、共進化してきたことが分かりました。
哺乳類の知能進化を2回にわたって追求を深めていきましたが、今回からは、より進化したサルの特徴、サル社会の構造を追求していきます。


サルの特徴
◎オスメス集団が(初めて)形成されたこと
◎共認機能を形成し、著しく知能を発達させたこと(共認機能は本能を超える機能)
◎オス同士が集団を形成したこと

今回はサル社会の構造を追求していくために、モグラ・ツパイ→原猿→真猿と進化したなかでどこが進化していったのかを、図解を基に追求していきます。

にほんブログ村 経営ブログへ

続きを読む "11/6【実現塾】サル社会の構造~ ①モグラ→原猿に進化するなかで変化させた身体機能"

List