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2014年07月18日

老人共同体の実現に向けて その萌芽となる事例の紹介  ~地域を伝承するおふくろの味「ファームまぁま喜ね舎」~

■プロローグ

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 現在、約1億2800万人と言われる日本の人口ですが、2030年には1億1522万人、さらに2060年には8674万人になると予測されています。高齢者の割合が増えながら、しかも人口減少が進行しているのです。いわゆる日本における「高齢者社会」は、本当に出口のない絶望的な社会なのでしょうか?

 例えば65歳以上を「高齢者」として一括りにしてしまうと、現在ある可能性すら見えてきません。

実は、高齢者の中にも活力を持った活動を展開しているグループが、幾つも存在しているからです。 彼ら彼女らの活力になっているものが何なのか?組織を結集させている軸は何なのか?そしてそれらが受け入れられているのは何故か?

それらを明らかにすることで、高齢者予備軍である私たちが学ぶべき点、あるいは取り組むべき課題を見つけて行きたいと思います。

 ■高齢者による事業化の成功事例

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 そこで今回は、農業 ⇒ 直売所 ⇒ 企業となった成功事例の一つである、「企業組合ファームまぁま喜ね舎」を紹介します。  

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(写真はコチラからいただきました)

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2014年07月16日

第5期 新概念勉強会 合同成果発表会レポート2

第五期「新概念勉強会 合同成果発表会」
~様々な取り組みから、追求力の源泉を探る~

前回に引き続き、発表会レポートを送ります。
(前半のレポートはこちら

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3)新概念勉強会Bコース はやき風 岩崎社長
「共認、共生の集合体を実現する」

はやき風の岩崎さんは、栃木県さくら市で企業経営と地域活性の両輪で活躍されています。当ブログでも以前取り上げさせて頂いた、
Wall Art Festival in SAKURA 2013!の立役者でもあります。

IMG_7790地元さくら市で、住宅に関わる事業を展開。
人と自然の共生・共豊を理念に掲げ、今から5年前に起ち上げた会社です。 まずは企業に至るまでの背景から語ってくださいました。

まず、親として、男として、自分は何をすべきか?の追求が、根本にある。
そして、自分の生まれ育ってきた地域を振り返ってみると、昔に比べて良くなっている部分よりも、明らかに衰退が目立つ。自然も、人も。
このままでは、地域そのものがダメに成ってしまうのではないか?という危機感から、この地域を守っていきたい、という事を考えている。

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2014年07月15日

活き方デザイン教室 体験企画開催!

活き方デザイン トップ2
みなさんは、社会の一員として、日常に矛盾を感じることはありますか?
これは、周りの現実がずれているのでしょうか?それとも自分自身の感覚がずれているのでしょうか?

社会の綻びがあちこちで見え始めている現在、視野を広げるほど、たくさんの矛盾が見えてくるのは、正しい感覚かもしれません。

自分と現実が「不整合」なこの状態を見て見ぬふりをして過ごすのか、整合させるために追求し、「活き方」をデザインしていくのか。今、生き方そのものの選択が問われています。

活き方デザイン教室は、参加者全員で自分たちの「過去」を見つめ直し、「現在」を捉え、実現したい「未来」を描いていきます。
知らず知らずの内に閉ざしてしまっている本来の力を発掘して、未来の可能性を引き出し合っていく。
そんな楽しい時間を過ごしながら、本気になれる「何か」を紡ぎだす追求の場です。

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2014年07月10日

第5期 新概念勉強会 合同成果発表会レポート1

東京での第3期新概念勉強会Bコースが先日修了。合わせて、共同体経営塾も中盤に到達しましたので、5回目となる合同成果発表会を開催しました。(研修概要はこちらをご覧下さい)

第五期「新概念勉強会 合同成果発表会」
~様々な取り組みから、追求力の源泉を探る~

IMG_7720■開催日時:7月5日(土) 13:30~17:00
■開催場所:類グループ東京本社 劇場会議室

- プログラム -
●開催の挨拶
●成果発表
1)共同体経営塾 中間成果インタビュー:日本陶業
2)新概念勉強会Bコース:深澤 深澤社長
3)新概念勉強会Bコース:はやき風 岩崎社長
4)新概念勉強会Bコース:類グループ 宮田・大越
●追求討議「未知収束⇒可能性追求への流れ」
● 閉会式(勉強会修了証書授与)

それでは、早速当日の発表会レポートをお伝えします。

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2014年06月28日

企業の『追求力』を高めるには?-5- どうしたら追求力は身につくのか

追求力シリーズ第5弾です。これまでは、追求力が企業の勝敗を決する時代になった背景や、そのような時代状況の中で、追求力を磨いて勝ち残っている企業を紹介し、どうやって追求力を高めているのか、その取り組みを紹介してきました。

企業の『追求力』を高めるには?-1- なぜ「追求力の時代」なのか?

企業の『追求力』を高めるには?-2- ものづくりに求められる追求とは?

企業の『追求力』を高めるには?-3- 教育・医療・介護・農業・環境業に求められる追求力~

企業の『追求力』を高めるには?-4- 充足発の追求力、女たちの追求力~

追求力の重要性は誰もが認めるところだと思います。今回は、人類が追求力を獲得してきた歴史を振り返りながら、どうしたら追求力を身につけることが出来るのかを徹底的に追求していきます。

人類進化

画像はこちらからお借りしました

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2014年06月28日

第3回次世代戦略研究会「市場とは?お金とは何か?」その5

皆さん、こんにちは♪

先日 第3回次世代戦略研究会が「市場とは?お金とは何か?」をテーマとして行われました。

この会で議論された内容は以下のものになります。
読んでいない方は要チェックです♪

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第3回次世代戦略研究会「市場とは?お金とは何か?」その1
第3回次世代戦略研究会「市場とは?お金とは何か?」その2
第3回次世代戦略研究会「市場とは?お金とは何か?」その3
第3回次世代戦略研究会「市場とは?お金とは何か?」その4

どうでしたか?
今回は締めくくりとして、参加者の感想・気づきを書いていきます。

・後半になってからグーンと盛り上がってきて、次がとても楽しみになってきました。交易集団や商人の登場が世の中を大きく変えたのかなと思いました。江戸時代、士農工商という形で商人を一番下においたのは、油断ならない存在として考えられていたからかもしれません。次回も楽しみにしています。ありがとうございました。(会社員・男性)

・贈与→掠奪→・・・・・→市場拡大の歴史はどこの時代からか自己の利益拡大欲にまみれたものだということ。けど、大きさの違いあれど、土台には「何かを守るため」が原動力な気もしてる。「自分の利益」の自分ってどういう範囲なんだろうか?(会社員・女性)

・今回テーマとして『市場』と提示されていて、最初「どういう事だ?」と思っていました。しかし、過去にさかのぼって考えてみると市場の成り立ちというものがわかって、「略奪」「だまし合い」といった流れを経て今に至る・・・ということを学びました。キーワードの中に、「幻想価格」というものがありましたが、まさに私は幻想価格に乗っかっている・・・と思いました。電気屋さんで高いテレビを購入したり、スーパーやコンビニが便利と思っていたり、ディズニーランドのジュースを買ったり・・・でもそれを購入している時は幸せな気持ちになる・・・複雑な考えになりました・・・。一方で、実家の隣は小さな魚屋さん、高いけれど買ってしまう。なぜ?と考えたときに、「愛情」や「苦労」が見えてくるから、そう思いました。そんな使用になることは今の社会だと絶対無理だと思います。でも、今打破すべきだと思います。そのためにどうするか・・・追及していきたい、そう思いました。(会社員・女性)

・市場の起源というのは、私権に基づくところから始まっており、交易集団の登場によるものだった。そこから原動力は①略奪②だまし③幻想共認④価格格差であり、驚きかつ十分に納得できました。一方で、そもそも『市場』とは何なのか?というのがまだ不明確のままです。(会社員・男性)

・根源的に部族間で緊張状態が生まれる理由は、「生きられるかどうか(食料)」にあったのだと思います。現在はその理由が無くなっているはずなのに、緊張状態や国家システムとして収奪がなされている状況は絶対に変えなければならないと思います。市場の起源が贈与と言うことに驚きました。(会社員・男性)

・現在のシステム(日常生活の成り立ち)を知らないまま生活しているという事。歴史も含めて知りたくなってきました。(会社員・女性)

・市場の歴史をさかのぼって、今まで把握していなかった事実を知ることができた。社会人となって1年目だが、今までの市場のように『だまして』勝っていきたいとは思わない。仕事をするからには勝っていくことが必要であるが、新しい市場がどうあるべきかを考えて、どうやって勝っていくかを考えていきたい。(会社員・男性)

・市場の成立の歴史を学んで、人類は8000年たっても少しも変わっていないということをしみじみ感じました。その意図は変わっても、本質は少しも変わっていないことがわかりました。次回の議論を大いに期待。しかし、やはり貨幣の本質と市場の問題をからめていかないと、よく見えないところがあるように思いました。(会社員・男性)

・『市場』は拡大しなくてもいいのでは、と思っていたが、一番の気付きは古代史上の原動力を見ると、飢餓の外圧→略奪、身分序列の外圧→だましと全て外圧に対する突破口だったこと。現代でも市場が縮小していると言われているが、「パートナーを勝たせる」という切り口が市場の原動力となり、実は拡大する可能性があるかもしれないと思った。(会社員・男性)

・IT関係の仕事をしておりますが、日々アルファベット3文字が飛び交う世界とはあまりにも異なる『世界』に大変刺激を受けました。(会社員・男性)

・塗料の商社の営業マンが、企業利益だけを考えて塗料の価格を決め、数字一つで利益が大きく左右される一方で、町の板金屋はそんな風に決められた塗料を購入し、もうけは大きくないが、汗水たらしていい物を作ろうと頑張っている姿を見て、世の中の経済のしくみに違和感を持った。(会社員・男性)

・一番の気付きになった点は、市場とは贈与が形を変えてできたということです。市場は見返りを期待するが、贈与は見返りを期待しない点で市場とは違うのだという話に大変納得しました。消化不良だった点は、結論である略奪、だまし等々が現在の市場や経済活動のどのような点に表れているのかが想像しにくかったことです。私が学生で消費者の側しか経験が無いからだと思うのですが、つまりまとめると、原資拡大の原動力とは、付加価値を無理にでも作ること、ということなのでしょうか。それと、市場を拡大しなければならない理由がよく分かりませんでした。市場を拡大しないと国が残れないということが少し出てきましたが、なぜなのかはわかりませんでした。(学生・女性)

・贈与は集団間の争いを調停する機能を持っていたという部分が最も実感がわき、勉強になりました。戦国時代のお姫様が他の大名のもとに嫁ぐことも、これで説明できるのではないかと思いました。また、市場の最も大きな原動力は『国』というものも、今まで考えたことがありませんでした。というのも、『見えざる手』というように、個人や企業が中心になって動かしているイメージがありました。『略奪』と『だまし』を伴わない社会を作るにはどうしたらよいだろうか・・・ということを深く考えるきっかけになりました。(学生・男性)

・まず市場の起源が物々交換では無く、贈与、略奪と教科書には載っていない内容(認識)で見方が180度変わりました。幼いときに「わらしべ長者」のようなことをしていた記憶を思い出し、価値のない物を魅力的に見せるトークがあるやつが一番と思っていましたが、単なる『だまし』や『価格格差』にすぎないと知り、改められた所があります。未だ自分は社会に出ておらず、大転換の時代がおしよせている実感がないですが、生き残れる企業のあり方のヒントが多少得られたように思います。(学生・男性)

以上の感想・気付きは全て若い方(20代)から出された感想です。

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同じ若手(社会人1年目)として、私も多くの気付きがありました。その中で特にあげるとするならば、
①贈与は見返りを求めないのに対し、取引は見返りを求める
②若い人は市場のシステムのみならず、社会にだまされていることが多い
という点です。

①に関しては、納得した部分もありますが、「じゃあ贈与って本当にあるの?緊張緩和って一種の見返りを求めてない?」と少し懐疑心も含まれています。さらにすっきりする回答を探していきたいと思います。
②に関しては、例えば幻想共認などで強く感じるところです。原価は大した値段でもないのに、市場ではとんでもない値段になっているものってたくさんありますよね。同じ若い人がだまされているのを見ていると苦しいというか悲しいというか。正しい認識を身につけて、社会を変える世代、事実を追求していく世代となることを期待しています。

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今回の次世代戦略研究会では、経験の浅い学生から熟練度の高い年配の方まで幅広い方々が参加され、各席入り乱れての熱い議論となったため、特に若い方にはとても刺激になったようです。感想・気付きからも分かるように、この刺激が追求欠乏を刺激し、若い方からさらなる追求を求める声が上がっています。

まさに『追求の時代』を象徴しているかのようですね。

さて、前回の記事でも告知させていただきましたが、この続きは、「次世代戦略研究会4 近代市場と金貸し支配」と題して7月17(木)に開催予定です。

こちらのサイトから、参加申し込み頂けます⇒リンク

現在の生活に、社会に疑問不安を感じている方。みんなで追求していきませんか?

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2014年06月24日

追求力の時代に見る、新たな潮流と新たな可能性

当ブログでは、これまでも様々な角度から企業の可能性探索を行ってきました。

実は、ブログの運営形体は、テーマごとにいくつかのチーム体制を組んで行っています。
2006年にスタートし、既に1,500を超える記事を積重ねて来られたのも、このチーム運営による所が大きいと感じています。
このチームの構成は、共同体企業である類グループの社内自主活動である追求会議を基盤としています。

類グループは様々な事業体の集まりによって構成されていますが、追求会議は全社員が取り組む「社会事業」の一貫です。
企業集団の存在基盤は社会そのものの中にあり、集団を超えた社会を構築した事は人類固有の進化がもたらした姿。

企業が社会の事を常に考えるのは当然であり、むしろ積極的に
「自分達の生きる社会を創る為に徹底追求する」
ことに取り組むべきであると考えます。これこそが、真の社会事業と言えるのではないでしょうか。

国家は社会の安定秩序を司る統合軸として形成され、企業は各集団の存続を維持する為の交換関係を元にした共生適応の位置にあります。
しかし今日の社会、あるいは国家は、果たして安定秩序の維持が図れているのか?と考えると、甚だ疑問が残ります。

あらゆる場面で閉塞感が顕になり、国家と市場は共依存から共犯関係へとずり落ち、今や暴走をし始めたと言っても過言では無いでしょう。

1970年には物的豊かさが実現され、市場のカンフル剤として国債投入と福祉政策による舵取りが行われてきたこの40年間の間に、どうやら人類の適応力そのものがかなりのレベルで衰弱してしまったように思います。2000年頃には、日本や他の先進国のみならず、中進国においてもバブル化の様相を呈してきました。これは、世界レベルで物的飽和限界を迎え、最早ばら撒きすぎ=供給過剰による世界バブルが、止めどなく膨らみ続ける事態に陥りました。

既に実体経済を遥かに超えた天文学的な借金が積み上げられており、破たんさせる事すら不可能なジレンマに突入したのが現在の姿です。

さて、このような未曾有の状況に直面した時、人々の意識にはどのような変化が起こり始めているでしょうか。

過去に習うことすら出来ない、真っ暗闇の状況。いつ暴落してもおかしくない借金を頼りに、目先の利益を維持する事だけにいくら神経を研ぎ澄ませても、何も充足出来ません。冷静になって考えれば考えるほど、この世は不整合な現実だらけである事に気付きます。

つまり、国家は何も統合出来ていない架空の存在に極めて近しい状態であり、マスコミを通じて嘘八百を並び立てるだけの無意味な存在に過ぎないんだという事が、徐々に見え始めているのです。

3.11大震災+3.12原発災害というダブルインパクトから3年が経過し、多くの被害者は国や東電に対する憎悪の感情を持ち続けてきた事と思います。
多数の反対運動もまた、未だに収まること無く続いています。何も解決していないのだから、当然と言えば当然でしょう。

しかし、「反」のエネルギーからは新しい現実が生まれてくる気配は見えません。やはり否定するだけでは、現実は変わらないのは明らかです。

ここで注目すべき動きは、「脱」の流れです。

脱国家・脱原発・脱市場・脱医療・脱ぶら下がり・脱物化。

従来の枠組みの中には答えが無い、と気付いた人達から、動き始めています。抜け出すという事は、その代わりになるものを新たに模索し、構築して行く流れを意味します。これは、不整合な現実から抜け出し、改めて秩序化を目指して可能性探索に向かい始めた現象であり、生物の最も基底的な本能のうねりとも言えるような潮流です。

追求力の時代とは、現在直面している壁や不全を直視する事によって始まるのです。今のままではどうにもならない。だからこそ、追求の必要性が生じてくる。諦めずに追求し続けたものだけが、生き残る。まさに逆境の時代へと突入したと言っても良いでしょう。そして、この逆境こそが、新たな社会形成の促進剤となり、市場や国家を超えた社会の扉を開くキッカケになるだろうと考えました。

さて、上記のような認識に立ち、私達「共同体ブログチーム」では、今後大きく2つの視点から、
社会形成の可能性追求に取り組んで行きたいと思います。

1.「脱」から新たな集団形成へ~集団収束の可能性を掴む~

2.行き詰まりの高齢化社会を新たな社会形成に活かす視点~老人共同体の可能性を探る~

各論の具体的なテーマは、今後各追求チームから改めて投稿を行います。

尚、当ブログは「事実の共認形成」を主目的として発信を続けていますが、もう一つの狙いは追求仲間とのネットワーク構築にあります。
新たな社会の形成に共に取り組みたい、共に追求したい、という方が居ましたら、是非コメントやメッセージを送って下さい。
場所・時間に限らず繋がれるネットの双方向性を活かしながら、ぜひ可能性を拡げて行きましょう!

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2014年06月20日

第3回次世代戦略研究会「市場とは?お金とは何か?」その4

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皆さん、こんにちは♪
第3回次世代戦略研究会「市場とは?お金とは何か?」その1その2その3に続き、その4をお届けします☆

前回の「市場の起源とは?」をまとめると以下のようになります。
○市場の起源は、物々交換ではない
○略奪戦争前は、集団間緊張緩和のための贈与
○生活必需品(食料)を他部族にゆだねる部族などいない
○原資拡大の1つ目の手法:略奪

教科書では得られなかった認識ばかりで驚きです!でも腑に落ちることばかり!
歴史構造そのものにせまるこの場では、史実、事実を論理整合のもとで追求する形をとっていますが、だからこそ事実にせまることが出来るのですね。

それでは、今回は古代市場がどのように誕生したのか?についての追求内容をお届けします。
まずは、古代市場誕生を探るために必要な切り口として「私権時代の特徴」をまとめていくことになりました。ポイントは、「富」の集中です。

○私権時代の特徴は?

約6000年前、略奪闘争の火ぶたが切られたことにより、集団はどのように変化したのか?

議論内容は以下になります。

・4代文明に遡ると特にメソポタミアは明らかに古代市場が成立していたと思われる。3500年前に出来たハンムラビ法典には、貨幣記述があり、貨幣を媒体として市場が存在していたことが伺える。また、文字が出来たということは、話言葉だけでは伝達仕切れない状況になったということ。

・部族は共同体で暮らしていたが、略奪闘争により共同体が破壊され、国家が出来た。国家の起源=4代文明。

・共同体から国家へと集団の形が変化したが、それに伴い人々の意識も変化していった。
ハンムラビ法典には、「目には目を、歯には歯を・・・」という規律=法律があるが、法律が出来たこと自体、人々の意識の変化が見て取れる。それは、心を通わせられていた共同体の時代とは異なり、警戒心の塊になっていったことを物語っている。
(法律がないと秩序維持できない)

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議長:
約6000年前に略奪戦争が始まり油断ができない時代となった。
財、家畜を持っていても いつ襲われるか分からず常におびえながら暮らす毎日。
そんな中、人工が増え、略奪闘争で逃げてきた人々を含め国家的な要素をなしていく。
では、その時代どのような形で集団は統合されていたのか?
人々の意識は?制覇力・抑止力は何だったのか?

・武力で統合していたのではないか!?
初期の国家は出自の違う部族の寄せ集め(人工的な集団)なので、略奪闘争で勝ち上がった部族が支配層として固定されることにより、支配するものとされるものの関係をはっきりとさせた。 そして、支配階級に富が集中し、ますます格差が出てくる。

・武力を背景に集団を統制しつつ、身分序列制度を確率していく=武力支配国家の構造

・武力上昇のために、軍隊化していった。
一番強い国家になるために、鉄、青銅により様々な武器を開発して軍隊化していったと予想される。

質問:支配者層のトップ=国王は一番強い訳ではないと思うが、どうやって選ばれるの?

・当時に同化して考えてみると、年長者や日常の言動がしっかりしているものが、トップになったと思われる。
例え体つきは華奢でも、その判断が正しいとみんなに認められる物がトップに君臨したのでは!?

・しかし、やがて身分制度が固定されていくと国王は世襲制なので例え頼りなくても阿呆でも抑止力になったと思われる。

★まとめ★
・戦争とは、原資を奪い合う集団間闘争
・集団内も武力支配で垂直統治。統合
・民からの収奪によって支配階級に財が蓄積
・身分序列制度の確立→武力支配国家の成立3武力支配国家の身分制度しかし、これは国家の誕生であり、古代市場の誕生のまとめにはなっていない。
では、いよいよ古代市場の誕生に迫ります!

○略奪に代わる原資拡大とは?

議長:
絶対的な身分序列で統合された国家の誕生後、略奪に代わる原資拡大はどういうものだったか?
略奪という手法は変わらない。むしろ絶対的支配の社会が続けば市場拡大の余地はないという矛盾が・・・
このような状況の中、一体誰が状況を打破したのか?
そして、市場はいつ、なぜ、どのように始まったのか?

先ほど議論したように、身分序列制度によりトップ=支配者層に富が集中した。
とはいえ、領土だけでは原資に限界がある。もっと拡大するには他国に奪いに行く必要が生じる。
そういう思いの支配者階級に交易集団がアプローチしていったと思われる。
どのようにアプローチしていったのか?

質問:国家はなぜ市場拡大したいの?その理由は?

・他の国家に略奪されないため
・私権時代に入った以上、やるかやられるかの世界。
 市場拡大して力を蓄えた方が勝ち!そうしないと国は負ける。

質問:交易集団が出てきた経緯は?

交易集団は、もともとは遊牧民族
略奪闘争で勝てずに、とはいえ国家に組み込まれずに生き延びた。
遊牧部族なので、道に詳しく他国の情勢にも精通していることを生かし、交易を生業にした。そして市場拡大を望む支配者階級にアプローチする方法を考えたと思われる。
その方法が、拾ったり他国から奪ったものを、希少価値のあるものだと思い込ませ、富と交換をすること。
努力せずにぼろ儲けと思いがちだが、都市国家が出来たとはいえ交易はかなりリスキーな仕事。国から国への長い道のりで山賊や海賊がいるので襲われる危険がある。

また、国王や支配階級層を騙すことにも危険が伴う。一つ間違えば殺される危険性もある。
ゆえに、交易集団は武装集団であり、取り入る能力や騙しのテクニックが非常に高い部族だと思われる。

以上の内容をまとめると交易集団は、

・支配者層に対して珍しく高級なものだと思わせることができるものを提示した。
・口八丁手八丁で 支配者階級をだました。
・身分制度で絶対的な圧力が働いている国家の抜け道として、交易集団が登場し(真正面から戦争をして略奪したのではなく、あの手この手で相手を騙すことで、原価ゼロのものを100で売る)、古代市場が誕生した。

3交易集団

★まとめ★
・武力支配国家は、絶対的な身分序列制度により(支配階級以外の)私権獲得は封鎖されていた。
・ここに交易集団が、幻想共認をして価格格差を生じさせた。この手法自体が“だまし”
・序列私権闘争からの抜け道として取引関係=市場が誕生古代市場の誕生
議論が盛り上がり、第2部の追求とグループディスカッションは出来ませんでしたが、充分内容の濃い議論が出来ました。
最後に、「第1部 市場の起源を探る」をまとめると、以下のようになります。

市場拡大=原資拡の原動力。その原動力とは・・・

1.略奪
2.だまし
3.幻想共認
4.価格格差

えっ、市場ってこういうしくみだったの?と驚いた方も大勢いるかと思います。
でも、これは市場をおりなす構造で、こういう要素がはびこっているのが現状です。
そしてこの認識は、現代の経済や組織経営方針を読み解く鍵になります。

果たしてこの構造に可能性はあるのでしょうか?
そうは思えませんね。

今、私たちにはこの要素を排除しながら、市場経済を塗り替えていくことが問われています。
まっとうなサービスを提供するところにまっとうな対価を払う。
取引するのはお金だけどその意味を塗重ねていくことが大切です。
その基礎情報として真実を見抜く力を持ちながら、TPP、アベノミクス、国の借金問題を見定めていくとカラクリが見えてきます。

この続きは、「次世代戦略研究会4 近代市場と金貸し支配」と題して7月17(木)に開催予定です。

こちらのサイトから、参加申し込み頂けます⇒リンク

お楽しみに♪

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2014年06月20日

企業の追求力を高めるには?-4-充足発の追求力、女たちの追求力~

追求力を高めるには?シリーズ、第4段です!前回までの3つはこちら☆

企業の『追求力』を高めるには?-1- なぜ「追求力の時代」なのか?

企業の『追求力』を高めるには?-2- ものづくりに求められる追求とは?

企業の追求力を高めるには?-3-教育・医療・介護・農業・環境業に求められる追求力~

さて今回は、方向性をがらりと変えていきます!題して『充足発の追求力、女たちの追求力』!!!

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2014年06月17日

企業の追求力を高めるには?-3-教育・医療・介護・農業・環境業に求められる追求力~

1. 前回までの要約

前回記事、企業の追求力を高めるには?-2-ものづくりに求められる追求とは? では、ものづくり業で勝っている企業に共通する追求の形を紹介しました。

>科学は、過剰な万能感から、ついにまったくコントロールできない領域にまで手を出してしまったのです。これを安全「神話」をつくり出してまで推し進めてきたのですが、それも崩壊しました。もはやごまかしきれない段階にきています。そうなれば、今後の追求の方向性は、自然を支配する技術ではなく、自然の摂理に則り、自然と共生する技術。人より優位に立つ製品ではなく、充足を分かち合い、広げる製品となるでしょう。>また、徹底した連携を取るために、製造の現場を密な連携をとること。そのために製造は自社もしくは、グループ企業で行う事が必然となってくる。組織体制も、社員の追求力をより引き上げるために最適な、意識生産的な体制へ転換し、組織風土もより追求を楽しめるための風土となっている。

個人として追求力が高くても不十分で、組織として追求力を高めていかなければならない時代になりましたm027.gif

また、現在は脱物化の意識潮流から共認と自然収束へと移行しています。そこで今回の記事では、ものづくり以外の業界(教育、医療、介護、農業、環境)といった業界における追求力について、事例を基にご紹介していきますm051.gif

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